見出し画像

超初心者が補助金を申請してみた(その2)

私は2023年5月に東京都で行政書士を開業しました。副業行政書士としての開業です。行政書士の仕事は閑古鳥が鳴いています。その様子はマガジンにまとめています。

このままではダメなので、何かやらないといけません。何かやるにしてもお金がかかります。この度、生まれてはじめて「小規模事業者持続化補助金」を申請しました!補助金ってなに?どうやったら申請できるの?など、実際に電子申請した話や申請までの流れについて、超初心者ならではの視点で記事を書いてみたいと思います。今回は実際に申請した時の記事になります。

前回の記事はこちら↓


補助金の申請はオンラインできる

小規模事業者持続化補助金は電子申請(オンライン)が原則です。原則と書いたのは書類を郵送しても申請(郵送申請)もできるのですが、郵送申請は減点されるため、補助金が承認されにくくなります。ですので、電子申請がベターになります。私にとっては好都合です。

まず、小規模事業者持続化補助金サイトの公募要領を読み込む

大変なのですが、公募要領を読み込みました。全部で60ページくらいあります。「まずは公募要領をよく読みこんだ上で、申請に進んでください」と書いてあります。
私は一度、公募要領を読み込んだ後に、youtubeで「小規模事業者持続化補助金」の申請方法の動画がたくさんあがっているので、動画を何種類か見て、その後に公募要領をもう一度読みました。そうすると理解が進みました。だいたい2時間くらいでしょうか。
私は説明書とか見るの嫌いなタイプなので、公募要領を見るのは面倒だから業者に補助金申請を丸投げする方がいるのも分かります。ただ、意外と分かりやすく書いてありました。

商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金HP
公募要領 全部で64ページ!

次にgBizID(GビズID)を取得する

次にgBizID(GビズID)を取得します。gBizIDはデジタル庁が主幹している法人や個人事業主が1つのIDとパスワードで複数の行政サービスにログインできる共通認証システムです。
小規模事業者持続化補助金の第15回の電子申請からGビズIDが必要になりました。個人事業主であれば、スマホとマイナンバーカードがあれば5分ほどで申請が終わります。ただ、一点注意が必要なのがgBizID(GビズID)申請からgBizIDの取得まで2週間程度必要であることです。gBizID(GビズID)がないと小規模事業者持続化補助金の申請がそもそもできないので注意が必要です。ただ私の場合、gBizID(GビズID)の申請当日にアカウント登録完了の通知が来ました。ただ、その後、電子申請に2週間ほどうまくログインができず、ブラウザのキャッシュを消したら、ログインできるようになったので、いつgBizID(GビズID)の登録完了したか分からないです。。。

電子申請を作っていく

電子申請は項目に埋めていけばよいのでさほど難しくありません。電子申請はちゃんと途中保存もしてくれますし、ユーザーインターフェース(UI)もなかなか良いです。ワードとパワーポイントの中間みたいな感じで意外と使いやすいです。
また、gBizID(GビズID)の登録が完了するまで電子申請に進めないので、入力項目が分かりませんでした。私はサイトに上がっている申請記入例を見て、ワードで記入例の申請項目を見て申請を作り始めました。
販路開拓の内容をすでに考えている方、または会社勤めをしている方であれば、そう難なく作れると思います。私の場合、事業計画書自体を作るのは問題ありませんでしたが、そもそもこの補助金を使ってどう販路開拓していこうか基本的なところがあやふやだったので、販路開拓内容を考えるのに時間がかかりました。

電子申請で記載が必要な項目

様式2に事業内容や計画、様式3に補助金の明細を書きます。
私の場合、以下の内容で事業計画内容を作っていきました。
・個人事業主として不動産賃貸業をやっているが、行政書士として許認可の代行業務という販路を広げたい。
・許認可として第一種動物取扱業務の代行申請を考えている。
・ペット関連ビジネスの開業支援という新しい販路を拡大するために、今回補助金を申請する
・ペット関連市場の伸び、マーケットニーズ(手続きの煩雑さ)はこう考えている
・自分の強みは「行政書士+宅地建物取引士で出店場所の用途制限の確認、許認可までできる」×「士業の信頼性の高さ」と考えている
・長期プランとしては、ペット関連ビジネスの開業支援からペット遺言信託までつなげていきたい
とざっとこんなストーリーです。

この類の資料は会社の事業計画の際に作るのですが、個人事業主として事業計画書を作るのは新鮮で意外と面白かったです。

入力項目は以下の通りです。

■経営計画入力(様式2)
1-1.自社の概要
1-2.現在の売上・利益の状況
1-3.経営課題
2-1.市場の動向
2-2.顧客ニーズ
3-1.自社の強み
3-2.自社の提供する商品・サービスの強み
4-1.経営方針・目標
4-2.今後のプラン

■補助事業計画入力(様式2)
1.補助事業で行う事業名(30文字以内)
2-1.事業の概要
2-2.背景・目的
2-3.具体的な取組
4-1.取組の効果
4-2.効果の試算

■経費明細表(様式3)
・経費明細表

■資金調達方法(様式3)
・自己資金 or 銀行からの借入金で調達するのか

■様式4 小規模事業者持続化補助金に係る事業支援計画書
※商工会議所が発行するものを添付しないといけません。

補助金が承認されるとホームページに「補助事業で行う事業名」と「法人名 or 個人名」が掲載されます。行政書士は個人事業主でやっているので仕方ないですが、承認されると本名が公開されます。(ちょっと恥ずかしい)

様式4の事業支援計画書をもらいに東京商工会議所の支部へ

様式4の小規模事業者持続化補助金にかかる事業支援計画書だけは自分で作ることができず、商工会議所(田舎の地域は商工会)で発行してもらう必要があります。私の住むエリアの管轄の東京商工会議所では、様式2と様式3をウェブサイトアップロードして書類の形式審査が通れば、様式4をオンラインで発行をもらうこともできるようです。ただ、10日間ほどかかるようです。

中小企業診断士の無料相談を受けてみた

私の所属する東京商工会議所の支部は小規模事業者持続化補助金の申請に関して、中小企業診断士の無料相談をやっていました。どうしようか迷いましてが、これも経験だと、思い切って電話予約して、生まれて初めて商工会議所に行きました。50のおっさんなのにドキドキしながら中小企業診断士と面談です。
結果から言うと1時間の枠にもかかわらず、20分程度で終わり、あっさりしたものでした。事業内容そのもののアドバイスはなく、資料の強調の仕方とか、審査する側の人の属性(大学の助手とか役人とかで忙しいから審査時間は1件あたり5分くらい)とか、話してくれましたが、会社勤めしている人なら当たり前の話だったり、youtubeを見て知っていた話だったりしたので、正直、拍子抜けしました。でも、様式2も様式3も特に問題なし、とのことでしたので良かったです。

様式4をその場で発行してもらえたけど

今回はその場で様式4を発行してもらえたのですが、実は面談してくれた中小企業診断士の先生は新しい電子申請を見たことなかったようで、「内容は問題ないけど様式が違うから、その様式に書いてもう一度持ってきてください」と言われました。ただ、その後に商工会議所の係の人が申請書を見て、「今回(第15回)から様式変わっていますからね。これなら問題ないですね」と様式4をその場で発行してくれました。あやうく二度手間がかかるところでした。無料相談だから仕方ないかもしれませんが、中小企業診断士の先生もちゃんと新しくなった電子申請も勉強しておいて欲しいと思いました。

ちなみに事業支援計画書は文字数50文字くらいのあっさりした内容です。

申請したら後は待つだけ

今回は補助金申請しようと思ってから申請まで約3週間かかりました。
補助金の申請結果ですが、2024年6月頃に通知があるようです。あと、補助金は2024年10月31日まで使い切らないといけません。結構、忙しいスケジュールです。結果が出たら、合格でも不合格でも、またnoteに記事を書きたいと思います。申請が承認されたら、補助金を使った行動や内容について、また記事に書きたいと思います。

今回、私が申請した第15回小規模事業者持続化補助金は「受付開始 2月9日」「受付締切り 3月14日」です。詳しくは以下のサイトへ。

余談ですが、豆知識

・士業でも補助金を申請できる
・副業でも補助金を申請できる

申請はできますが、承認されるか分かりません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


中小企業診断士との面談イメージ(ウソですw)

次のその3の記事はこちら↓(採択されました)

いいなと思ったら応援しよう!