対戦しないマンが見たEVO Japan 2018
今週末行われた、EVO Japan 2018。プロゲーマーなど有力選手が多く集まった『ストリートファイターⅤ AE』は韓国のInfiltrationが下馬評通りの強さを発揮し優勝を飾りその幕を閉じた。
「ビデオゲームはプレイしてなんぼ」と思っていた時期が私にもありました。と言いたくなるぐらい、EVO等格闘ゲームの大会は見ているだけでも楽しい。自分では出来ないけれど、高い技術を持つ者同士が戦う姿は美しく、それだけでも心が動かされる。
対戦格闘ゲームは、相手の体力ゲージをゼロにした方が勝者となる。という非常に明快なルールがあるが、その中でゲームごとに違う細かなルール、キャラクターの相性やキャラクターの持つ特徴などが複雑にからみあって、ゲームを成立させている。
この難しい部分がわからないと、観戦していても面白くないのでは?
そんな風に思っていた時期がしばらくあり、あとは対戦格闘ゲームの対人対戦が苦手だったのこともあり、よくわからないルールの対戦を見るだけでも楽しいものか? と食わず嫌いでいたが、それは全くの杞憂であった。
中継を見ているととても楽しいし、細かいところや勝負の見どころを実況や解説者が行ってくれて、何試合か見ているとだんだん見どころもよくわかってきて楽しく観戦できるのだ。
それは今回のEVO Japanでも同じで、中継の実況、解説の巧みなトークもあり非常に楽しく最後まで観戦できた。ついでに言うと、先日より対戦はしないものの、『ストリートファイターⅤ AE』のプレイをはじめたことにより、より画面の中で置きていることについて理解できたのも面白さがました要因だったとも思う。
日本での初開催となったEVO。どのくらいビデオゲーム好き以外にも届いたのかは分からないが、最終日の中継、OPENREC.tvの日本語実況に5万人ほどのユーザーが閲覧しており、amemaTVの視聴者と合わせたらそれなりの人数が観ていたと思う。
対戦格闘のブームを作った『ストリートファイターⅡ』がゲーセンで稼働をはじめて30年。世界中に飛び火してまた日本に戻ってきたこのムーブメントを、『ストⅡ』以後対戦格闘ゲーム一色で連日盛況だったゲーセンの姿をしらない若い世代にも、EVOに出たい、EVOで優勝したい! と思えるようなそんな盛り上がりが生まれるきっかけに、そしてゲームを作るメーカーも競技としてプレイヤーたちがアツくなる格闘ゲームを作り続けて欲しい。