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自分の顔に責任

「男は自分の顔に責任を持たなければならない」、と誰かが言ったような。

63歳で長く勤めた会社を退職し、これまでのスキルを活かしてフリーランスとして再チャレンジしようとしていますが、これがなかなかに厳しい。

ある企業にエントリーしたところ、自己PRの動画を送るように指示がありました。
自分の動画をどうやってとるか思案した結果、Zoomの録画機能で取ることにしました。

Zoomを立ち上げると当然、目の前に自分の顔が大きく映し出されます。
60歳も過ぎると髪の毛も寂しくなり、顔もしわやたるみで若かりし頃の活力のある表情ではなくなっています。
日頃、洗面所などの鏡の前では、なるべくまじまじと顔を見ないようにもしていました。

そんな中、自分の顔に向かって自分が自己アピールするという、なんとも間抜けな構図になってしまいました。表情を柔らかくしようと口角を上げてみるのですが、それもぎこちない。
何度か撮り直しをして、無事自己PR動画を撮り終えました。

でも、60年以上自分と共にしてきた自分の顔には愛着があるのも事実で、その顔には自信と、その顔を形作ってきた責任を持たなければならないのかもしれません。
今後何年も付き合っていく自分の顔と良い関係を築いていきたいと思うこの頃でした。


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