そのコのこと役割で褒めんといてな

世の中に、頼まごとを断れない人とかおるやん。なんでも、『いいよ~』言ってくれる人。

やる気満々でいってくれてるなら問題ないけど、たまにいっぱいいっぱいなのに断れない人とかいるやん。

これな【断ること】と【拒否されること】を混同する人に多いらしい。小さい頃とか過去にな、なんらの形で拒否されたと感じたことがある人は、【断ること】によって相手が受けるダメージと、自分が【拒否された】時の感情と重ねてしまって、その感情を相手に感じさせたくないからOKしちゃうらしい。

ちなみに【断る】は、その状況にたいしての行為
    【拒否】は そのこと自体を否定する行為  らしいのですが・・

う~ん、確かにわからんでもないかな。その中でも、自分自身が経験したこと、【誉め言葉】のふりして、実は【存在認めてない】って信号を伝えられ続けるパターンがあるのを、今回は知ってほしいねん。

長男長女、いわゆる長子にありがちなやつねんけど、子供を役割でほめるのマジでやめたってほしいねん。ちなみ自分が言われて続けた言葉

『あんたは生まれた時からお姉ちゃんやったで』

というセリフ。私と第二子でもある弟とは1歳違い、つまりワシが自分のことわからんうちから、弟が生まれること予測して【おままごと】でもやってたんだったら、まあ100歩譲って【生まれた時から】に納得するけど、あきらかにそんな訳ないやん。

誰かの面倒みたりして根っからの長子らしく【エエ子】言う意味やろ?

それって【誰にとってどんな風に良い子】やねん。自分が徐々成長していくうちに、その言葉が【長子らしい役割】つまりは【大人にとって都合の良い存在】って意味で【エエ子】ちゃうん?って思うようになってん。

ワシかて、弟みたいに抱っこされたり親を独占したいって思ってたんよ。なんなら、かわいがられてる弟を見て、マジで邪魔だと思う瞬間かてあったんよ。

でもそれ言ったら【長子らしくない】やろ。大人にとって【手間かかる面倒な奴やな。ちょっとは長子らしくしろや】って思うやろ?せやから、無意識で【生まれた時からお姉ちゃん】言うて、【面倒なこと言うな!やるなや!】【ついでに兄弟の面倒みたって】って信号を送りおるんよ。

でな、空気読むねん、大人が思っている以上に子供って。だからな、その無意識の信号受けとって考えるねん。どんな風に長子らしくしてたら、ほめてもらえて『えらいな』『さすがやな』って自分のこと【認めてもらえるか】を。

弟はただいるだけで『かわいい』言われてる脇で、燕の巣で口を大きく開けて我先に『餌くれ!!』って必死な雛みたいに、生存競争生き抜くためにとにかく空気読んで、ほめてもらおう!自分の存在を認めてもらおう!って必死やねん。たとえば弟が悪くて喧嘩したとしても『お姉ちゃんなんだから』って一言で片づけられることに納得したふりしたし、わるくもないのに『ごめん』っていってその場を収めたりもしたわ。

そんなんがしみついて、自分がどうのこうのより【誰かにとっての都合のいい存在】が、いつの間にか【自分の存在価値化】したら・・・頼み事なんで断れるわけがないやん。

だからな、ぜったいに子供を役割で褒めんといてあげて欲しい。やったことじゃなくて、それをやったその子を褒めてあげて欲しい。

お姉ちゃんとかお兄ちゃんだからとかじゃなくて、シンプルに名前で褒めてあげて欲しいわ。で、たまに、長子だけとでも遊んだって。本当にたまにでよいから。

何弁かわからんけど、ちょぅと訛ってる、子供たちが少しでも健やかに育ってほしいと願う、長子のおばちゃんのひそかな願いでありました。

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