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「反面教師、俺。」〜警察官を夢見た男の転落譚〜①

初めに

まずは本記事を見つけていただき、ありがとうございます。
このシリーズは、幼少期に警察官を夢見た筆者が、どのように人生を転げ落ちていったかを綴った自虐譚です。
シリーズは筆者の高校卒業〜現在までを複数回に渡って掲載していくものになります。
ご覧いただいた皆さんが私と同じ失敗を犯さぬよう、本シリーズが反面教師的な役割を担えると嬉しく感じます。


自己紹介

本文に入る前に、まずは自己紹介から。
私は29歳独身、地方在住のサラリーマン♂です。
結婚の予定もなければ彼女もいません。
現在の勤め先へは昨年4月に転職をしたところで、正直失敗したなぁと感じています。(詳しくはシリーズにて追々…)
趣味は酒を飲むこととポーカー。
休日はもっぱらサブスクやYouTubeなどを見て過ごしています。

そんな私ですが、現在約300万円ほどの借金を抱えています。
当然ブラックリストにも登録されており、返済に追われ生活もままならい状態が数年続いております。
月給も手取りで約20万円ほどであり、とても返済以外のことを考える余裕などありません。

第一章〜理想と現実のギャップ、転落の第一歩〜

簡単な自己紹介をしたところで、本題に移ります。
タイトルにもある通り、筆者は幼少期から「警察官」という職業に憧れていました。
当時放映されていた「仮面ライダークウガ」に登場する、クウガの相棒的ポジションの刑事に憧れたことがきっかけでした。
(クウガは今年で放映25周年を迎えるそうです。おめでとう。)

良くも悪くも、最初に憧れを持った時からブレずに警察官を目指し続け、高校卒業と同時に夢だった警察官になることができました。
家族など周囲の人間も祝福してくれたこと、当時はとても嬉しく感じていました。
ここが一つの人生の分岐点だったと思います。

警察官になること以外考えたこともなかった私は、大学への進学など微塵も考えておらず、クラスでも常に最下位・学年でも下から10番以内と学校の成績はそれはそれは酷いものでした。
それでも、夢を叶えた当時の私は、自分の人生は上手くいくものだと信じて疑っていなかったと思います。

私が入庁したのは「警視庁」。
高校を卒業した春、期待と不安を胸に上京しました。
父親と2個下の妹と共に前乗りし、入庁前日に東京観光をしたことを昨日のことのように覚えています。
(築地で食った海鮮丼は美味かった。)

2014年4月1日。
飛田給にある警視庁警察学校の門を叩き、警察官としての第一歩を踏み出しました。
周りを見渡すと、自分の同期になるであろうリクルートスーツを着用した新人警官たちが目に入りました。
どこか不安気な表情をした方が多かった印象を受けた記憶があります。
(客観的に見ると私もそうだったのかも知れませんが…)

とまあ、なんとか夢への第一歩を踏み出した私でしたが、実際は約1年程で辞めてしまいました。
「人の役に立ちたいと思っていたが、実際は人がやりたがらないことをやる仕事だった・感謝より煙たがられることの方が多かった・遊びたい盛りの10代、一年足らずとはいえ拘束されるのがしんどかった」など、様々理由はありますが、結局は「思い描いていた理想と現実とのギャップに耐えられなかったことが一番の理由でした。
(興味ある人が多ければ警察学校時代の話は別で書こうと思います。)

警察を辞めてからの数ヶ月は実家に戻り暮らしていました。
それまで抑圧されていた私は、家の手伝いをしそれ以外特にすることがなくても地元に流れるのんびりとした時間を楽しんでいたんだと思います。
というより、色々考えなければならないことから逃げていました。

その時期、親とは何度も喧嘩をしました。
「警察官になる」といった目標を失った私は、自分が何をしたいのか本当にわからなくなってしまいました。

やりたいことがわからない私は、「大学に行ってやりたいことを見つけたい」と主張しましたが、翌年には妹の進学を控えていたことに加えて、それまで学校の勉強を全くと言っていいほどしてこなかった私が大学に行くなど微塵も思っていなかった両親が学費の積立を行っているわけもなく、そんなに面倒は見れないと両親には猛反対されてしまいました。
(学費を出すのは親なので当然ですね。)

とはいえ、すぐにやりたいことを見つけるのも無理な話で、警察時代の貯蓄もある程度あったことから、東京の専門学校へ通うことになりました。
今にして思うと、当時の私は何かしらの理由をつけて東京に行きたかったんだろうなぁとも思います。

警察時代は寮生活だったこともあり、専門学生になった私は初めて親元を離れての一人暮らしをすることになりました。
警察時代とは違い、縛るもののない一人暮らしを迎え、とにかくワクワクしていました。

そんな時、私は人生で最初の大きなミスを犯すことになりました。
「パチンコ」との出会いです。

パチンコと出会った専門学校時代の私が、どうなっていったかは次回の記事で詳しく書いていこうと思います。
駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
次回もご覧いただけると嬉しいです。



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