キャラ除去時の損得計算について《本編完全無料》
こんにちは。ワンピースカードゲームを嗜むラッキーと申します。今回は
「キャラを除去する時の損得計算」について
初心者〜中級者に分かりやすく説明していきます。
ワンピースカードゲームも4弾まで発売され、遂に次弾で1周年を迎えます。カードパワーもインフレが起こり、4弾では初の確定除去カード「ゴムゴムの業火拳銃」が実装されました。
今までは、大型カードの除去手段がかなり限定されていたため
大型のカードの登場≒半永久的に盤面に残る
という認識で良かったのですが、今はそうもいきません。
大型キャラを大型キャラやイベントで処理し合う、いわゆる「メンコ」するシーンを多く見るようになりました。
今回はそんな大型キャラについての基本的なテクニック「キャラを除去した時の損得計算」に着眼します。
勿論、このテクニックは上級者であれば当たり前のように理解しています。特に他カードゲームを嗜んでいた方は感覚的にも身についている方が多いと思います。
しかし他noteでも述べましたが、初心者(例えばワンピースが初めて本気で取り組んだカードゲーム)がこの損得に自力で行き着くことは大変です。
当然気づく方もいるのですが、教えてもらった方が断然コスパ良く上達できるので、分からないという方はこのnoteでコスパ良く覚えて頂けると嬉しいです。
キャラを除去する時の損得計算って何?
早速本題です。そもそも何言ってんの?って話なのですが、具体例を出しながら説明します。
まずは簡単な例から考えていきましょう。
相手が6ドンのターンに6/8000サッチをプレイしました。
自分のターンになり、7ドン「そげキング」をプレイしてサッチをバウンス(相手の手札に返す)し、更に2ドロー2ディスを行い手札のリフレッシュをしました。
この場合、損得計算はどのように行われるでしょうか。
まずはお互いが支払ったコストについて考えます。
相手はサッチをプレイするために6ドン
自分はそげキングをプレイするために7ドン使用しました。
しかし、そげキングはサッチのバウンスに成功したので、サッチ分の6コストを得していると考えます。
相手目線で考えると、6ドンで出したサッチがいなくなった上に6000キャラを登場させられているわけですから、たまったもんじゃありません。6コストをドブに捨てたと言っても過言ではありません。
よって
自分の払ったコスト-相手の払ったコスト
を求めることで自分がプレイしたカードの実質的なコストを知ることが出来ます。
今回は7そげキング-6サッチ=1コスト なので実質1ドンでそげキングを登場させることに成功した、と考えることが出来るわけです。
更にはそげキングの追加効果で2ドロー2ディスも行うので、
平たく言うと1ドンで6000のキャラ登場+ハンドリフレッシュが出来たことになります。
相手目線で起こったことを言語化すると、
・相手(そげキング側)が1ドンでそげキングを出した
・代わりに1ドロー貰った(手札に返ってきたサッチ分)
という結果になります。
こうして損得計算をした上でカード交換の言語化を計ることで、実際自分がどれくらい得をしているのか分かります。
今まで漠然と倒してきたカードを、今後は具体的にどのくらいアドバンテージを取っているか、又はアドバンテージを取られているか考えながらプレイすることが出来ますね。
少し複雑な例を挙げてみます。
相手の盤面に8コストのカタクリが居たとします。
それに対してこちらは7コスト「炎帝」をプレイして8カタクリをKOしながらリーダーのパワーを3000上げてダブルアタックを得ました。
この場合の損得計算を考えます。
考え方は先程と変わらず、まずは
「処理した相手のキャラコスト」から「自分が処理に使ったコスト」を引きます。
今回は8カタクリを7コスト炎帝で倒したので-1コストとなります。マイナスの領域に行くと「かなりお得に相手キャラを倒せた」と考えて良いです。
盤面は綺麗になりましたが、今回の場合それだけでは損得計算の項目が抜けています。上記で行った「コスト計算」に加えて
・「効果の精算」
・「消費した手札の差し引き」
を行い、実際自分がどのくらい損得をしたのか確認することが必要です。
今回の例の場合、まず相手の8カタクリが登場時「8コスト以下のキャラをライフに送る」効果を使用しています。
例では明示していませんでしたが、自分の5マルコをライフ送りにされていたり、相手自身の1プリンをライフに送って回復を計ったりとしていたことが想定できます。
8000キャラの登場とそれをKOしたことは実質的に相殺することができるので、それを除いた上で
相手の「効果の精算」は
・8コスト以下のキャラをライフに送る
になります。
対してこちらの「効果の精算」は
・パワー+3000,ダブルアタック
になります。
そして「消費した手札の差し引き」ですが
今回は8カタクリ、7炎帝どちらを使用するにも消費手札は1枚ですので、差し引き0、つまりどちらにもアドバンテージが傾いていないと考えることが出来ます。
ここで一旦ほとんどの要素の損得計算が完了しました。まとめて見比べて見ましょう。
自分:-1コストでリーダーのパワー+3000,ダブルアタックを得た
相手:1コストでライフを追加or相手のキャラをライフ送りにした
となります。これがキャラ除去時の損得計算です。
-1ドンでダブルアタックを得ているのは概ね得をしていると考えて良いです。
ただし、実はこの状況、相手の8カタクリが自分のキャラ(今回は5マルコ)を処理している場合、更に8カタクリと5マルコの間で損得計算が行われています。
5マルコは8カタクリ登場時までに1ターン動けるので、
5マルコ▶︎-3コストで登場時効果+相手のカウンター2000orライフ1枚(攻撃時分)
8カタクリ▶︎3コストで8000キャラの着地
の損得計算がここでも生じます。
そして5マルコは登場時に3000以下のキャラ(この場合プリン)をKOしているとみなすと更に損得計算が発生…のようにその場のみで完結しない場合もよくあります。
損得計算は1枚のカード:1枚 ではなく連鎖的に起こっている場合もざらにあるので、複雑になりがちです。
逆に、処理されても「既に能力を使い終わっているキャラ」は評価を高く受ける傾向にあります。
例えば10コストリンリンは、仮に「業火拳銃」でボトム送り(山札の一番下に送る)されたとしても自分のライフを1枚増やし、相手のライフを1枚焼却した後になります。
業火拳銃のコスト分を引くと、リンリンをプレイした側は「4ドンでライフ追加+相手のライフをバニッシュ」したと考えることが出来るので、お得に効果を使えたと言って差し支えないでしょう。
また、今回は例にでてきませんでしたが、複数枚のカードを使ってキャラを除去する時は注意が必要です。
8/8000キッドをお玉+jet銃で倒した場合、倒した側は5コストで除去に成功しているのでコストに関しては得をしていますが、2枚のカードを使っているのでリソースは奪われていることを自覚する必要があります。
この場合はそれでもさすがに8キッドを倒した意義が大きいですが、他にも実は損しているシーン(火拳などはその代表例)があるので注意して損得計算を行うようにしてください。
6/23追記:相手の除去札を腐らせる
前述の通り、相手の除去札が自分のまだアドバンテージを稼いでいないキャラに直撃するととんでもないアドバンテージを稼がれてしまい、取り返しがつかない場合があります。
特に
大型キャラを出した返しにそのキャラを除去されながら相手の大型キャラ着地…
なんてしてしまったらやってることは実質1ターンパスしてるようもので、基本的に大損です。
(実質1ターンパスという概念、上達する上で確実に必要な感覚なので今のうちに意識しておきましょう)
では、このように大損しないようにするためにはどうするのか 。
これは先読みによるケア、によって防ぐことができます。相手のカードプールから除去札を読み、相手に得をされないようにプランニングをしていきます。
例えば
相手が次のターン10ドンで、青10カイドウが飛んでくる可能性が高かった場合、
7/7000ルフィを登場させるのではなく5/6000テゾーロを2体着地させる のように 相手の除去札が直撃しないようにプレイすることで大損することを事前に防ぐことが出来ます。
更には大型の除去札にはカウンターが付いていないケースがあるので、相手の手札で腐らせる(使えないようにする)ことが可能です。
相手に気持ちよくプレイさせると自分の分が悪くなるので、できるだけ相手にとっていやらしいプレイングを意識しましょう。
現状のカードプールではこの”除去札のケア”はあまり使われないテクニック(選択肢が少ないため)ですが、プールが増えるにつれ確実に使うテクニックになるので今のうちに覚えておきましょう。
今回のまとめ
カードゲームは入力(コストを支払う)と出力(効果)に拠ってアドバンテージを稼ぎ、相手より多くアドバンテージを稼いだ方が勝ちに近づくゲームです。
損得計算をすれば、ある程度自分が得をしているのか損をしているのかを把握でき、プレイの指標になります。
細かく計算すればするほど自分が得or損をして、プレイが良いのか悪いのか分かるようになります。
ただ、試合中にこれを全て計算しようとすると時間が足りません。本当に上手な方はとても早く計算している可能性はありますが、やはり慣れが必要で、急にはできないでしょう。
なので是非練習時にこの損得計算を行ってみてください。試合をすればするほど、ある程度試合の流れはパターン化(最適化)されていきます。
そうすると当然、進研ゼミの「ここゼミでやったところだ!」みたいなシーンも増えていきます。そういうシーンを予め損得計算しておけば、ある程度損得の指標が浮かぶので、時短にも脳みそリソースの省エネもできます。
余談ではありますが、青クロコダイルが白ひげメタと言われる所以は紛れもなくこのカード交換のコスパが圧倒的に良い所にあります。
4-5コスト帯のキャラには三千世界、
6コストキャラにはそげキング、7ドフラミンゴ、
7エースには9ミホーク、
9ニューゲートには業火拳銃を的確に当てることによって
綺麗にお得に「メンコ」をすることでアドバンテージとターンを稼ぎ、リソースが尽きた白ひげを狩ることが出来ます。(それでも白ひげがそこそこ勝つのは再現性に大きな差が生まれているからですが)
今回はキャラ除去時における損得計算について解説していきました。
このnoteを読んで
・損得計算がどのように行われているかわかった!
・今後カードプレイの指標にしてみよう!
となったら本当に嬉しいです。
また、
・参考になったから投げ銭しちゃる
方は下の有料部分を購入して頂けると泣いて喜びます。今回の投げ銭部分では「現環境で勝つために握るデッキは?と僕が基礎テクニックをnoteにする理由」について自分なりにお話します。
前回の記事は過去一多くの方に投げ銭して頂き
、モチベーションが爆上がりしました。本当にありがとうございます。
今後も基礎テクニックについて執筆するモチベーションになります…。
最後に、質問等あれば常にDMにて回答していますので、お気軽にご質問ください。
皆さんがワンピースカードが少しでも上手くなり、楽しいと感じて頂けることが本当に僕の幸せです。
これからも楽しいワンピースカードライフを過ごしましょう。最後まで読んで頂いてありがとうございました!以降投げ銭部分になります。(書いていったらまあまあな量になりました。)
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