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「恐怖の後輩天野くん」の巻

私の後輩にお笑いコンビ「甘味処」の「ちゃーはん天野」という男がいる。大好きな後輩の1人だ。大学までラグビーに励み、その恵まれた体格を生かし「お笑いプロレス」でも頑張っている。
「ちゃーはん天野」という芸名は「チャーハン」が大好物で、「カレーの次にチャーハンが好き」だかららしい。
「カレーの次かい!」
とツッコミを入れてしまうが、本人はポカーン顔。ツッコんだら負けである。
これは、ちゃーはん天野の得意技「ボケじゃなくてマジ」である。
彼は「本気」なのである。

以前、私の誕生日を祝ってくれようとした時の話。
天野「のりさんの誕生日会をサプライズにしょうと思うのですが、いつ空いてますか?」と聞かれた。
私「えっ?!」
それじゃ、サプライズじゃないだろと言いたいが相手は天野だ。
天野「〇〇さんと〇〇が来ます。」
私「あ、ありがとう…。」
天野「あとプレゼント〇〇買いました。」
私「ありがとうね…。」
天野「楽しみにしてて下さいね。」
いや、全部言っちゃてるし。
ここまで言ってしまうということは、サプライズの意味をわかっていないのか?
計算された「ボケ」ではなく、「天然」寄りの「マジ」である。
これが「ちゃーはん天野」なのだ。恐ろしい。

私が好きなエピソードをもう1つ。
コロナ禍の時、ちゃーはん天野が「ガスコンロが壊れてカップラーメンも食べれない」とSNSに投稿していたので、「たまには先輩らしいことしてやるか」と、ネットでガスコンロを買って送ってあげた。
すぐに連絡がきて「のりさんありがとうございます。本当に助かります。」とお礼を言われ、「たまに良いことするのも悪くないな」なんて思ったりしていた。
それから4、5日経った頃、何気なく天野に電話した時にも「のりさん、ガスコンロ本当にありがとうございました。」とまたお礼を言ってきた。
私「いいよ、そんなたいしたことじゃないよ。どうだ新しいコンロの調子は?」
天野「まだ使ってません!」
私「…そっか。」
恐ろしい後輩だ。

この他にも「お腹の限界がわからなくて、食べすぎて店を出た瞬間に!」や「素人童貞天野くんと玄人プロ天野くん」等々、強烈エピソードは数えきれないが、長くなるので今回はこのこの辺で。

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