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【高齢ママの幸せ育児】 24時間吐き続けたツワリ
赤ちゃんには人を幸せにする不思議なパワーがある。
ツワリでシンドいプレママ、出産に不安を抱えているプレママにこの感動が伝えられたらと思い、妊娠から出産までの出来事を綴りました。
妊娠できたらマタニティライフを楽しむぞ。
身体にいいもの食べてマタニティヨガしてマタニティフォトなんか撮っちゃったりして。
既に高齢だった私は妊娠や出産に関する本を読んだりネットで調べたりして、妊活にむけて準備を進めていた。
生理が来ては涙を流す日々だった私にもやがて小さな命を宿すことが出来た。
喜びもつかの間、その2週間後に24時間吐き続けるツワリ地獄がおとずれた。
真夏にも関わらず口元にコップを近づけるだけで吐いてしまうので、脱水になってしまった。
夫に抱き抱えられながら病院に駆け込み即入院。
運ばれてくる食事の匂い、病院独特の匂い、看護師さんの匂い、シーツの匂い、自分の匂い…全てに反応して吐いていた。
話が違う……。
ドラマでよくみる「うっ…ツワリみたい」と言って洗面所に駆け込みしばらくしたら可愛い顔してもう大丈夫、なんて言ってる姿を想像していた私。
え?これなんの地獄???
妊娠できた喜びより吐き気との戦いが長い長いトンネルで、お先真っ暗に感じられた。
妊娠したら身体にいいもの食べて、マタニティヨガしてマタニティフォト撮る予定だったのに…。こんなツワリ地獄いつまで続くの?
2週間で体重が37kgにまで落ち、骨ばった。
そんなツワリが3ヶ月続き、やっと落ち着いて吐かずにご飯が食べられる様になったのは妊娠7ヶ月の頃だった。
そこからは今までの栄養失調を取り戻すべく2人前、3人前の量を食べないと満腹にならなくなっていた。
あんなガリガリだったのに、すっかり肥えて丸くなりシルエットがビックmamになっていた。
自分の体重が自分で支えられない状態を初めて経験した。
変化に驚き、対応しきれていないまま、出産の日を迎えた。
予定日から4日後、やっと我が子の顔を見ることができた。
陣痛はやはり激痛で「誰か私の腹をかっさばいてくれー!」なんて本気で思ったけれど、後々思い出すとツワリの方が長く辛い戦いだった。
ツワリも陣痛も覚悟していた何倍も辛く苦しく痛かったけれど、いざ我が子を目にするとその感動と愛おしさは想像の何十倍も何百倍も大きかった。
あぁ、やっと逢えたね。
あなたが私のお腹の中にいたんだね。
あんなに苦しんだツワリも陣痛も嘘のように、私の胸は感動と喜びで幸せに満ちていた。
小さな手、小さな足、この世に生を受け懸命に産声をあげる我が子の全てが愛おしかった。
出産って素晴らしい。
この世に新たな命を産み出すこの感動は、何事にも変え難い。
我が子の産声を耳にし小さな顔を目にした瞬間に、あの苦しい日々がキラキラと美しい想い出に変わった。