【高齢ママの幸せ育児】産後の疲れたカラダに授乳の痛み
陣痛を耐えた先に尊い命が誕生。
母になった喜びを噛み締めながら、病院のベットで横になっていた。
当然だけれど縫われたところが痛い。
でも陣痛に比べればたいした事ない。
こんな大仕事をやり遂げ人生で一番達成感を感じていた。
もう大丈夫だ、これ以上痛い事はそうないから。
そんな風に楽観的に考えていた。
その2時間後、助産師さんから授乳の仕方を教わった。
小さなお口で懸命におっぱいを吸う姿は、母になった喜びをあつく心に刻ませてくれるものだった。
出産初日は赤ちゃんが吸う練習、次の日から3日目までは初乳を出すためにママが痛さに耐える日となった。
いたたたたたたたたっっっ!!!!
こんな痛いの!??
急に夢の中から現実に引き戻される。
痛いとは聞いていたけど、こんなに!??
助産師さん曰く、ママによっては陣痛より授乳の方が痛いって事もあるんだそうで…想像を遥かに越える痛みに涙を流しながら授乳し続けた。
胸がパンパンに張り熱くなり、カラダの中にホットプレートを埋め込まれたかの様な感覚になった。
出産で疲れ果てているのに胸が痛くて眠れない。
4日目やっと初乳がでて、これから赤ちゃんが沢山吸ってくれるから少しずつラクになるよ。
と泣く私の背中をさすりながら助産師さんがなぐさめてくれた。
退院する6日目には確かにホットプレートはなくなっていたけれど、なかなかのヒリヒリ感。
そして3時間おきにやってくる授乳タイムはちょっとした我慢大会だった。
痛いと分かっているのにあげなければいけないおっぱい。
赤ちゃん寝てるし今は良いや、と間隔をあけてラクをすると、今度は胸が張って痛くなる。
やっぱりあげなきゃいけないのか…。
授乳するもしないも、どちらにしても痛い。
この授乳の痛みは結局産後1ヶ月、続いた。
毎日毎日何回も何回も…、痛いと分かっているのに授乳し続ける。
陣痛で痛い事は終わりと思っていたら大間違いだった。
それでも小さい手をグーにしてほっぺにあてがい “ぶりっ子ポーズ” でおっぱいを飲む姿を見ると、自然と顔が綻んでしまう。
なんて愛らしい姿なんだろう…。
ママこれ位の痛み、あなたのためなら耐えてみせるよ!
全ては愛しい子供のため。
こうして母は強く逞しくなるんだなぁ。
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