【シュリンプ飼育】立ち上げから2年経った30cm水槽の歴史をまとめる【経過記録】
初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。朝霧くもりと申します。
筆者は30cm水槽でシュリンプを飼っているのですが、折角なので立ち上げからの経過を書き綴っていきたいと思います。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
それでは行ってみましょー!
導入期:0ヶ月~4ヶ月
2021年11月に水槽を立ち上げました。設備は30 cm水槽、1.5 cm厚さのソイル・スペースパワーフィットS・ライトアップ400・ヒーター・多少の水草です。
最初にお迎えしたのはミックスシュリンプ系です。この時期はポツポツ死も多く、20匹弱買ったうちの3割程が生き残りました。
最終的なメンツは薄いレッドチェリー3匹、オレンジルリー2匹、薄いブルーチェリー2匹です。こちらが第一世代(水槽立ち上げ期)として3ヶ月くらい頑張ってくれました。
このうち、レッドチェリー(父)とオレンジルリー(母)を掛け合わせた稚エビが生き残り、第二世代のエビとして繁殖していきます。なお、色はレッドファイアーシュリンプ系統がほとんどで、オレンジ色やレッドチェリーは一匹も生まれませんでした(何故……)。
ペットショップで買った大きめの個体が多かったからか、第一世代はあまり長生きできずに旅立ち、水槽のメインエビは二世代目に移っていきます。
なお、最初に導入した水草は恐らく二酸化炭素が足りないせいでほとんど枯れてしまい、ウィローモスだけがどんどん育っていきました。
爆増期:4ヶ月~9ヶ月
2022年3月~8月に当たります。かなり暑い日もある中、なんと冷却クーラー・ファン無しで迎えた無謀なこの時期でしたが、買ってきたウィローモスが水槽内に手を付けられないほど繁茂したお陰でなんとか夏を乗り切りました。
画像は残っていませんが、ほぼ水槽の中が全てウィローモスの葉っぱで覆い隠されている感じです。また、水がグリーンウォーターとなり、中が確認できない状態となります。
4月頃には第二世代が大きくなり、稚エビを生み始めました。第二世代で生き残ったレッドファイアーシュリンプからはレッドファイアーシュリンプとレッドチェリーシュリンプが生まれ(隔世遺伝?)、最終的には30 cm水槽の中で大小さまざまな約30~40匹のエビが生きていたと推察されます。
衰退期:9ヶ月~12ヶ月
2022年9月~11月に当たります。夏の間に爆増したエビたちでしたが、ウィローモスの功罪というべきか、水槽内の清掃などが全く管理できず水質が悪化してしまったため、夏を越えた辺り(9月前後)から徐々に数が減り始めました。
数ヶ月かけてウィローモスをほぼ撤去し、水槽内の大掃除を敢行した結果、残ったのは第二世代・第三世代が入り混じった10匹行かない位のシュリンプのみ。
なんとか夏は越えましたが、そこからさらに小さいエビ達が居なくなっていき、最終的には第三世代のレッドファイアーシュリンプが数匹残るばかり。赤しか居なくなってしまったので、また外部からオレンジルリーやイエローストライプ、薄いブルーチェリーの個体を導入しました。
紆余曲折ありましたが、1年経った時点ではほぼ立ち上げ時と変わらないような面子になりました。ただし、このころからミジンコやミズミミズが爆増していったため、水槽の環境としてはあまり良くなかったかもしれません。
また、掃除の時にソイルを少し捨てたので、ソイルの厚さは1.0 cmになりました。これのお陰で嫌気性バクテリアが居なくなったので、結果的にポツポツ死が激減することになりました。
過渡期:12ヶ月~18ヶ月
2022年11月~2023年5月に当たります。水槽に導入した個体はあまり長生きしませんでしたが、第三世代のレッドファイアーシュリンプが稚エビを生み始めます。
恐らくレッドチェリーシュリンプ(父)とレッドファイアーシュリンプ(母)の子供ですが、なんと先祖返りを果たした真っ黒なエビ(以下原色エビ)が生まれます。一応レッドファイアーシュリンプとレッドチェリーシュリンプも生まれましたが、それぞれ5:3:2の比率で原色エビの割合が今後多くなっていきます。このエビ達が第四世代の子供たちで、水槽の将来を大きく変えることになります。
また、驚くことにレッドファイアーシュリンプの中にルリー系の真ん中の色の抜けた個体が現れました(以下、レッドルリーシュリンプ)。最終的に親エビとして生き残ったのは2匹程でしたが、なんと第一世代のオレンジルリーシュリンプの遺伝子がここで発現します。
また、この時期からベルベットブルーシュリンプも水槽内に導入しました。オレンジルリーなども入れましたが、残念ながら原色エビとレッド系が強いのか稚エビが生まれても1 cmまで育たず……。
個体数自体も10~15匹程度で良くも悪くも安定してしまい、最終的に生き残った第四世代の原色エビとレッドチェリーシュリンプ、レッドファイアーシュリンプ、レッドルリーシュリンプだけになりました。
また、水草環境にもやや変化があり、ほぼ消滅してしまったウィローモスに代わって、エセマリモとベルベットブルーを買った時についてきたゼニゴケspとマツモが水槽に入ります。このマツモは16ヶ月前後で入ったのですが、結果的に24ヶ月位まで枯れることなく水槽内を浄化し続け水質改善に大きく役に立ちました。初心者には一番オススメできる水草かもしれません。
同時に試験的に導入したロタラは全ての個体が根付く前にエビ達に抜かれてしまったのですが、これが後の水層環境に大きな影響を与えることになります。
この時期の悩みとしては脱皮不全がありました。稚エビは4回くらい生まれたのですが、脱皮不全などでどんどん落ちていき最終的にはほとんど残りませんでした。また親エビもふとした時に脱皮不全で死んでしまうことが多く、頭を悩ませる要因となっていました。
よって、水槽の水換え方針を当初の「少なくなってきたら追加する(1~2週間に1回程度水を追加)」から「毎週、必ず小バケツ一杯分(約1L)の水を置換する」に変更しました。生体への影響自体はやや大きくなったものの、これで脱皮不全は大幅に改善することになります。
成熟期:18ヶ月~24ヶ月
2023年5月~2023年11月に当たります。夏に向けてようやくファンを買いました。GEXのアクアレイクールSですが、-2℃も下げてくれるので効果は十分でした。
この時期では、第四世代の原色エビが子供を産んでくれたことで、第五世代のエビが誕生しました。ちなみに、恐らくオスがレッドチェリーシュリンプ一匹しかいなかったため、これ以降のエビは全てこのレッドチェリーシュリンプの遺伝子を受け継いでいます。
なお、原色エビからは原色エビに加えてさらに黒が薄くなった原色チェリーシュリンプが生まれました。また、原色エビ系統にはルリー系の白が入った原色ルリーシュリンプが2割くらいの確率で存在していました。この子達が第五世代となって、さらに後の世代へと遺伝子を繋いでいきます。
一応レッドルリーシュリンプやレッドファイアーシュリンプからも稚エビは生まれたのですが、子孫を残さずに全滅してしまいました。レッドルリー系統とレッドファイアー系統の遺伝子はここで消滅することになります。
水草はウィローモスがしぶとく生き残り続け、マツモ・エセマリモと共にまた少しづつ成長していきます。
この頃になるとミズミミズとミジンコが完全に居なくなり、ミジンコの耐性卵が水槽壁面にびっしりと付くことになります。藻類もかなり壁面を覆うようになり、水槽環境自体はあまりいいとは言えませんが、落ちる親エビはほとんどいなかったのでエビにとってはそんなに悪く無い環境だったようです。
安定期:24ヶ月~現在
2023年11月~2024年7月に当たります。
第四世代のレッドチェリーシュリンプと原色エビ、第五世代の原色エビ・原色チェリーシュリンプ・原色ルリーシュリンプが入り混じったカオスな環境の中、3匹ほどベルベットブルーシュリンプを導入しました。
このベルベットブルーシュリンプのメスのうち1匹が恐らく原色チェリーシュリンプと交配し、子孫を残しました。子の子供はベルベットブルーがくすんだような色をしており(以下、偽ベルベットブルーシュリンプ)、現在も水槽内で泳ぎ回っています。
また、第四世代の原色エビが死んでいく中、第四世代のレッドチェリーシュリンプ(父)と第五世代の原色エビ(母)の間で子供が生まれました。ほとんどが原色エビか原色チェリーシュリンプだったのですが、驚くことに一匹だけ今までに入れたことも無かったオレンジチェリーシュリンプが生まれました。アイドルと名前を付けられ、今でも水槽内で元気にしています(なおオスだった)。
また、第五世代の原色チェリーシュリンプと原色エビの間でも子供が生まれます。この子供はほぼ原色チェリーシュリンプで、上記の偽ベルベットブルー、オレンジルリーシュリンプ、第四世代のレッドチェリーシュリンプが親の原色系シュリンプと共に第六世代として今を生きています。
また、水槽環境も大きく変わりました。ゼニゴケsp・マツモ・ウィローモスが完全に消滅し、代わりに種が落ちたのか過渡期に入れたロタラの芽が生えてきて、どんどんと根を張って成長していきました。これは今でも成長を続けており、水槽内の貴重な酸素供給原として活躍しています。
さらにさらに、ミジンコの耐性卵の数が大きく減り、目に見える大きさの微生物がかなり少なくなりました(その代わりエビヤドリツノムシは増えましたが……)。
第五世代のエビはほぼ居なくなってしまいましたが、3回の産卵を経てもまだ元気な原色エビだけが残っています。このエビは今の第六世代のほぼすべてのエビの母親であるため、ビックマムと言う名前を付けられています。
そんなビックマムの子供も50%以上が生き残っており、ロタラが伸びるにつれて個体数が増え始めています。水槽内のエビは成熟期には10匹前後で安定していましたが、15匹、20匹……と増え続け現在は25匹ほどのエビが生きています。
水質自体も良くなり、ほぼ不審死で落ちるエビは居なくなりました。また、流石に血が濃くなりすぎている気がしたため、ベルベットブルーシュリンプとイエローストライプシュリンプを6匹新しく水槽に入れました。今も元気でやってます。
我が家のエビ系統図
なかなか面白いことになってるなぁと我ながら思います(笑)
ベルベットブルーの遺伝子やオレンジチェリーの遺伝子を引き継いでいきたいですね~
〆の挨拶
ここまでお読みいただきありがとうございました!
参考になった方はいいね、フォロー頂けると励みになります。
また、X(@asakumo_hikari)のフォローもお願いします!
また次回の記事でお会いしましょう!
サラダバー!