手紙#2

『風になるまで』
を思い出したよ
「僕はこの街を出てゆくのさ」
「誰れからも愛されずに 知らない世界の中へ」

誰も俺を特別必要としていないみたい
もっと言えば俺は厄介者みたい
此処での俺の役割は終わったのかな
そんな氣持ちが胸に現れて拡がっていった夜

準備が出来次第出て行くよ
なるべく早く

俺が特別必要とされていない
俺も特別必要としていない
仕事等も変えるつもりだけど
君にはもうそこまで関係無いことだよね

関係あるのはお金か
生活に必要だからね
しばらく迷惑かけるかもだけど
生活費は今まで通り振り込めるよう努めるよ

この世の縁は消しようが無いし
今のところ俺にその氣は無いけど
法律上の関係を解消したいなら言ってくれ

出てく前に
ヨーコさんには君と俺が散りかけてることを説明するよ
お義父さんとみーさんにも出てくことは伝えるつもり
子ども達にも説明とお詫びをしようと思う
特にケンの背骨にはどれだけか解らないけど悲しみを残してしまった
きっといつか外の世界に現れてくるだろう

俺っぽく長々書いちまった

出逢えたことにも
25年も一緒に過ごしてくれたことにも
感謝しています
ありがとう
もっと大切に出来ずごめんなさい

もうしばらく居るので、、、
よろしくお願いします

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