iPad mini 6とiPad(第10世代)はどちらが優れているか?
iPad mini 6とiPad(第10世代)はどちらが優れたデバイスでしょうか?結論から言えば、私は断然、 iPad mini 6だと思います。
それぞれの価格を比べると、iPad miniは78,800円〜、iPadは68,800円〜なので、iPadが10,000円安いです。単純に安さを求めるなら(決して安くはないですが)、iPadが優れていますが、コスパを求めるなら、iPad miniがはるかに上だと思います。
まずはチップ性能ですが、iPad miniは、A15チップ(6コアCPU、5コアGPU)です。1世代前のチップですが、今でも十分パワフルです。これに対して、iPadはA14チップ(6コアCPU、4コアのグラフィックス)です。A15チップよりさらに1世代前のチップですが、こちらもかなりパワフルなチップです。
おそらく、普通に使う限り、この2つのチップの性能差を体感することは、まずないでしょう。
私が注目したいのは、GPUのコア数です。iPad miniのチップの方が、GPUが1コア多いんです。GPUコア数違いとなると、性能差を体感することは、ほぼ不可能でしょうが、コストを比較することはできます。
ここで引き合いに出したいのが、M1搭載のiMacです。iMacにはGPUが7コアのモデルと8コアのモデルが存在しますが、これらの価格差は28,000円です。7コアの方はそれだけ安いんです。
iMacには、GPUのコア数以外にも、I/Oなどの違いがあるので、差額の28,000円のうち、GPUコア数の欠損がいくらを占めるかは定かではありませんが、少なからずの割合を占めていることは想像に難くありません。
iMacは同じM1チップですが、iPad miniとiPadはチップの世代自体が違います。1世代前のチップで、さらにGPUコア数も少ないわけです。そう考えると、チップの違いだけでも、10,000円の価格差は、すでにないようなものだと言えると考えています。
逆に言えば、iPadに10,000円プラスするだけで、1世代新しく、GPUコア数も多いiPad miniを手に入れられるわけです。つまり、iPad miniの方がコスパが良いという結論になります。
私の感覚としては、iPad miniより少なくとも20,000円以上安くないと、iPadのコスパの良さを感じることはできません。今回のiPadの値付けは、明らかに失敗だと思っています。
iPadがiPad miniに勝る点があるとすれば、ディスプレイの大きさぐらいだと思います。iPadのディスプレイの方が大きいのは明らかな事実ですが、それ以外はすべてiPad miniの方が優れているのも、また事実です。
ただ、iPad miniろいうデバイスは、小さくて軽いことが最大のウリなので、ディスプレイの大きさをもって、iPad miniにケチをつけるのは、あまりにもヤボだと思っています。
iPad miniのディスプレイにケチをつけるなら、大きさではなく性能だろうと思っています。iPhoneよりショボいディスプレイなのは、いただけないからです。ちなみに、iPad miniとiPadのディスプレイ性能は、微妙な差ではありますが、iPadの方が劣ります。
iPadの悪口ばかりになってきたので、ここでちょっとiPadをホメたいと思います。
iPadで良いと思う点は、インカメラの位置が横になったことです。これによって、リモート会議などで、画面上の相手を見ると、もれなく目線がズレるというマヌケな状況から脱することが期待できます。ただ、カメラ性能自体は、iPad miniに劣りますが。
また悪口になってしまいました。では、今回はこの辺で終わりにします。
なお、Apple Pencilに関しては、あえて指摘するまでもないことだと思いますので、ここではスルーします。