iPadがMacやiPhoneに劣るのはなぜか?
私は現在、4つのAppleデバイスを持っています。購入順に並べると、下記の通りになります。
Mac mini(M1)
iPhone 13 mini
iPad Pro 12.9(Gen 5)
iPad mini 6
iPadはProとminiの2台持っていますが、基本的に電源オフで、必要なときだけ、オンにして使うことにしています。なぜ、そんな運用になるのかと言えば、単純にiPadよりMacやiPhoneの方が使いやすいからです。
たとえば、デスクで、WEBページを見たり、映画を視聴したり、メールやりとりしたり、ファイルを整理するといった作業は、Macがはるかにやりやすいです。
外出時に、メールのやりとりをしたり、文章を書いたり、調べ物をしたり、ナビにしたりといった作業は、iPhone一択です。そもそも、私の所有するiPadはWi-Fiモデルなので、基本的に外出時のデータ通信はできません。
なので、必要なときにiPadを使うと言っても、そんなときは滅多にありません。先日、PDFにペンで記入する必要があったので、iPad Proを使いましたが、必要に迫られてiPadを使ったのは、それが初めてでした。
そうであるにもかかわらず、なぜiPadを2台も持っているのかと言えば、MacとiPhoneのサブ機として使うためです。iPad ProはMacのサブ機、iPad miniはiPhoneのサブ機にしています。
たとえば、初期化しているとか、充電しているとか、カメラとして使っているとか、MacやiPhoneが使えない(使いたくない)とき、代わりにiPadを使うというわけです。
本当はMacやiPhoneを使いたいけど、あえてiPadを使うということもやっています。
たとえば、デスク以外の場所で据え置き作業したいとか、ある種の動画を心ゆくまで楽しみたいといったときは、iPad Proを使います。iPad Proは、他のデバイスに比べ、ディスプレイが良いので、没頭したい作業には、適していると感じています。iPad Proについては、このディスプレイのために所有しているようなところがあります。
ステージマネージャ機能については、まだまだお試し中なので、なんとも言えない部分が多々ありますが、iPadというデバイスのこれまでの使い方をちょっと改めないといけないのかなと思っているところです。
iPad miniは、手持ちでちょっとした作業をしたい、でもiPhoneは使いたくない(消耗させたくない)といったときに使うことにしています。たとえば、在宅中に調べものをしたり、映画を観たり、電車などで移動中に本を読んだり、文章を書いたりとしています。
ちょっと大きめの手持ちデバイスとして使えるのが、気に入っています。中でも、手持ちで本を読むには、うってつけのデバイスだと思っています。
デバイスとしてできる作業自体は、iPad Proと基本的に同じなので、Macのサブ機としての運用も可能です。ただ、ディスプレイやスピーカーなどのクオリティは、iPad Proに比べ著しく劣るので、多くを期待するのは避けた方が良いと思います。
iPadは、MacとiPhoneの中間を埋める存在として生まれたデバイスです。MacとiPhoneの良いところどりを目論んだデバイスだと言えるでしょう。ネガティブに言えば、「どっちつかずの中途半端な中間的デバイス」ということになります。
当初のiPadは、iPhone寄りと言うか、大きくなったiPhoneに過ぎませんでしたが、ここ数年、Appleはじわじわと地味にMacに近づけてきているように感じています。私の目には、iPad miniはiPhone寄りのデバイス、iPad ProはMac寄りのデバイスに見えました。
まさにこれが、私がiPadを2台持つに至った理由だったわけです。
iPadが中間的デバイスであることは、iPadというデバイスが生まれたときから負わされている宿命みたいなものです。それを考えると、MacやiPhoneと比べて、あーだこーだ言うのは、それ自体ヤボなことなのかもしれません。
そうだとしても、iPadならではのオリジナル機能として、ペンが使えることぐらいしかないのは、あまりに「サビしい」というのが正直なところです。ぶっちゃけると、「手抜いてんじゃね?」と思っています。iPadにしかできない実用的な機能がもっと増えない限り、iPadはMacやiPhoneのサブデバイスという地位に甘んじ続けることでしょう。
まあ、まさにそれが、Appleのねらいというフシはあるわけですが。