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気付きはあとからやってくる

 3年半の学生生活の間、とにかくたくさんのことに気付かされた。
 直接的な学びの内容に関する気付きはもちろん、自分自身について、自分を取り巻く社会について、はたまた世界についてまで。
 今の年齢で大学で学んだからこその気付きであり、大学生になってみて本当に良かったと思う点である。

 ところが、この「気付き」がとんでもないタイムラグで生まれることに、、気付いた。

 今の大学では頻繁に授業アンケートがある。講義の感想などを直接大学側に伝えられる唯一の機会ともいえるのだが、たいてい一つの科目の全講義終了後の一カ月間以内に回答を求められる。
 自分は、これに対して、ロクなことが書けたことがない。なぜなら

 短くても数か月

 長ければ年単位で

ある時突然「気づき」が生まれるのだ。
そして、その感動は、もはや誰にも伝える術がない。

 けれども、この経験は、私に確かな自信を与えてくれている。

「いつか必ずわかる時が来る」

 日々の暮らしの中で、理解が難しいことや迷うことがあっても、必ず後から何か気付きを得ることができる。
 もやもやしていることでも、いつか必ずわかる時が来る。
 だから、その時まで、淡々と過ごしていけばよいのだ。

 気付きはあとから必ずやってくる。


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