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ああ、鉄道よ。 〜オーストリアからスロバキアへ日帰り旅行②〜
ウィーン中央駅の券売機にて、ブラチスラヴァチケットを購入。
いくつかそれっぽいのをポチポチすると「Bratislava ticket」っていうのが出てきたので、わりと簡単に買えた。
表示されているホームに行って、発車時間も同じことを確認。
他のお客さんに「ブラチスラヴァ?」と聞くと、「Da」の返事が返ってくる。
うん、大丈夫そうだ。ほぼ定時通り発車。
このままのどかな風景を見て、ブラチスラヴァにたどり着くのを待てばいい…。
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……なーんて、そうは問屋が卸さなかった。
途中駅で鉄道スタッフが何かを促し、みんなが下りていく。
スタッフが「バス」と言っているのはわかった。
それだけで、何を要求されているのかは、わかりやすいほどわかった。
何らかの問題があり、電車から降りて、バスに乗り換えろというのだろう。
うん、知ってる。このパターン何度もやってる。
チェコ好きの友人からも「向こうの鉄道すぐ止まるよ」の予告は受けていた。
(友人曰く、「気が付いたら別の目的地に変更されてた」という場合もあるらしい。
それやられたら言葉わからない民は泣くしかないので、まだマシと言えるのか…)
列車から降り、駅を出ると、すぐバスが1台待っていた。
私は運よく椅子に座れたけど、座れない人が大半。
電車から降ろされて、立ったまま目的地に向かわないといけないの??
ふんだりけったりだな…
などと、思って出発を待っていたが、バスは一向に動かない。
これが日本だったら、さぞ文句がSNSに流されていることだろう。
みなイライラしていることだろう。
さて現地の状況はといいますと。
(SNSの状況はわからないが)
みんな慣れてるのか、半分以上外に出て、楽しく歓談。
中には歌まで歌ってる人がいた。
強い。
便利が行き届いていない分、最初から期待値が低い。
強い。
(日本は便利すぎるが故に、ハードに対する期待値が高すぎて
ソフト面の臨機応変力は少なくなっているような印象があります)
しばらく待つと、バスがもう一台来た。
外で待っていた人は新しいバスに移動していった。
なるほど、これを待っていたのか。
20分くらい待ったよ。
ようやく出発してくれた。
こんなことなら最初からバスに乗ってればよかったな。
(のち、このセリフを5回くらい言うことになる)
続く。