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「告知」には2つの顔がある。

告知(布教)の分母と分子の話。

なんのこっちゃ?ですが、こちら、私が評論情報系ジャンルで活動していくにあたり、
意識している告知方法について少しお話したいと思います。

今回もハウツーではありません。
何かやる上での考え方の材料のカケラにしてもらえたらと思います。

では行ってまいりましょー。


①私の二次創作時代の昔話。

※細かい話なので、長文読むの苦手な人は②へ飛ばしてください。
②冒頭に軽くまとめ書いてます。

旅行記ジャンルに来るまでは、女性向け同人ジャンルで活動しておりました。
固有名詞出していいかな。

直前にやっていたのは「聖闘士星矢」でした。

若い方にご説明いたしますと、こちらは昭和の古き良きバトルもの。
少年たちが、星座をモチーフにした鎧(聖衣)を纏い、巨大な敵(ギリシャ神)たちに立ち向かって地上を守るという内容です。

昭和に始まり、平成前期?に完結したジャンルは、根強いファンと、チャレンジ精神旺盛すぎる原作者のおかげで、さまざまな派生作品が生まれました。

派生作品が生まれる度に、いわゆる「ジャンルの流行り廃り」の波が起きました。

二次創作時代、もちろん「儲け」などを考えるようなことはなかったのですが、
「発行部数」「イベントへの持ち込み部数」を読むにあたり、
これをまったく気にしないというわけにも参りません。

その頃から、「人の出入りの推移」を見る癖ができていたような気がします。

再燃した当初、2010年。このころは根強いファンたちの細々としたジャンルでした。
紙の同人誌を出し始めたのが2011年か12年。ほそぼそだったのですが。
2013年、地上波で派生アニメが作られると、大きめの波が来ました。

あからさまに、頒布部数が増えました。

しかし、地上波アニメの勢いが落ち着くと、
やはり頒布部数は減りました。

この辺は「想像しやすい」かと思います。

「私がその頃発行していた本」を基本にした前提で、
別の視点で見てみましょう。

2013年に描いていた本と
その後、例えば5年後の2018年に描いていた本。

5年も経っているのだから、本の質は向上しているはずです。(はず、です)
画力だって(当社比で)あがっているはずです。

なのに、頒布数は激減しています。

ジャンルを離れる頃には、発行部数は4分の1くらいには減っていたと思います。
新刊を出すとそれはお迎えいただけるのですが、
既刊はほぼほぼ動かなくなってしまいました。

理由はわかりますよね?

ジャンルの流行り廃りに左右されているからです。
新規でジャンルに興味を持ってくれる人が減ったからです。

何が言いたいかと言うと。

※ねんのため。
ジャンルを離れたのは
理由は公式の派生作品の作り方についていけなくなったからで(この辺は隠してない)、流行り廃りは関係ないよ!
流行り廃りだったらもっと早く離れていたよ!

②分母と分子って何。

=====================
→①を飛ばして読んでる人用、①まとめ
自分は二次ジャンルに長くいた事あるよ。
地上波アニメが放映されていた2013年より
5年経って画力もあがってるはずなのに、本の頒布数は下がったよ。
何故だろうね?
=====================

そろそろお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、続けます。

評論ジャンルがにぎわい、色んな種類の本が出るようになりました。

自分の本を多くの人に見てもらうために!という希望を叶えるには!と

★告知を怠るな
★デザインについて考えよう
★スペースレイアウトも工夫しよう

こういう情報も流れるようになりました。

ただ、私はこれだけでは足りないと思ってます。

なぜなら、前説①であったように、

「経験値があがって画力や本の質は上がっている、告知の方法も理解できている」はずなのに

「本の頒布が激減した」経験があるからです。

【1】分母とは

~~
ここから、正確な式がよくわからなくなりましたが、ひとまず書きます。
繰り上がり足し算引き算もできないヤツが
正確な方程式などわかるわけはありませんでした。

どうかニュアンスで、魂で感じて頂ければ幸いです。※本当の方程式はこうだよ!という回答は不要です。私に理解できるわけないからNe!
orz
~~

例えば。
①うちの本が、評論同人に興味がある10人のうちの1人が、お迎えしてくれたとします。

そしたら1/10(10分の1)になる。

でも

5人の人しか来てくれなかったら、出る本は0.5冊になる。
20人の人が来てくれたら、出る本は2冊になる。

というわけです。

あくまでここでは来てくれる人の数=分母で話します。
だったら10人より20人の人に来てくれたほうが出ますよね?


【2】分子とは

さらに
(上記とは方程式的には切り離して)

発行する本のデザインや中身の向上で、
②評論同人に興味がある10人のうちの2人が、お迎えしてくれるようになったとします。

5人しか来てくれなくても出る本は1冊
20人来てくれたら4冊出るわけだ。

つまり告知には

①の分母の向上 と
②の分子の向上

両方が必要ではないだろうか?と思うのです。

【3】分子と分母をバランス良く

上記「★本のデザインを良くする、他」は②の分子の部分。
こればっかりに気を取られがちだけど、

①も大切だと思う。

だから私は、告知の時①も大事にする。

自分の本を直接宣伝するだけではなく、
同ジャンルの他の人の本も紹介する。

Xの二次ジャンルアカで、
「うちのスペースまで来なくてもいいから、評論同人スペースまで来て」
しきりに言います。

まず足を踏み入れてくれ、と言います。

バズった評論同人があれば、「今だ―――!!」とばかりに
二次ジャンルアカでも積極的にRTします。

もうぶっちゃけた言い方をしてしまうと、
バズりサークルさんや、大手サークルさんは
①分母を上げるための客寄せパンダだと思っております。

とはいえ、パンダ様たちにとっても、損になることはしていないので、
パンダ様たちのままでいてほしい…!

大手サークルばかり売れやがってギリリってなって
向上心につなげるのもいいのかもしれないけど、

ジャンル全体を盛り上げる行為でもあるので、
みんなHAPPYになれると信じてる。

③まとめ

自分の本を多くの人たちに見てもらいたいという願望があるならば
①の分母 と ②の分子
両方から攻めたい。

そして、自分の今やっている行為が
①の分母 と ②の分子
どっちにカテゴライズされるのか分けてみるのも悪くないと思う。

逆に、自分の行為が、①の分母の向上に悪影響を及ぼしていないか…?
と冷静になるのもいいかもしれない。

大声で呼びこみしたり
絶対買わせて帰るの意気込みで来てくれた人に圧をかけたり

②の分子はあがるかもしれないけど、①の分母は減るかもしれない。
そうしたら次の自分の本にまた悪影響がでる。

評論本1冊出して1回きり出て、すぐに去るならそこまで考えなくてもいいかもしれないけど。

私は評論情報ジャンルを、終の棲家と考えておりますので、

長い目線で、長いスパンで

両方から向上していけたらいいなと思っております。

そんなかんじ。
以上、お付き合いありがとうございました。


せんでん

イベント振り返りばかりが読まれているような気がするけど
みんな!うち一応旅行ジャンルなんだ!
旅行本もよろしくねーー!!!!
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