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「千年家のひとつ、古井家を訪ねてきました」
10/22土曜日、相方つんと一緒に姫路市安富町皆河にある「千年家」と言われる日本民家「古井家住宅」を訪ねてきました。
日本民家の中でも一、ニを競うほどの遺構であると紹介されたのを、TVで観たつんが「面白そうやで、一度行かへん?」と言う事で気にしておりました。
木曜日に「今週は何処に行こうか」と思案していたその時の事を思い出し、つんに提案すると「いいね〜行こ!」の返事。
「古井家の築年年代は室町末期?」
ここからはパンフレットから文章をお借りしました。
1)建物のあらまし
この古井家住宅は、昔から無災の千年家と呼ばれている古い民家で、建物の建築年代は資料がない為明らかにし難いがのですが、上屋の主な部分の構造技法などからみて、室町時代末期のものと推定されています。
また一説には神代の昔、この家を建てるときに裏山から転び入ったと言われる大きな石が「おもての間」にあり、ことに火難の際には、この石が水を噴くと言い伝えられ、それについては元文5年(1740年)冬の夜に隣家から失火があり、近隣5軒残らず失火したときこの家も火に包まれ、また安永8年(1779年)春の下隣家からの出火にも軒端の竹林が焼け、表戸も焦げ色となったが、何れも難を逃れたと古文書に記されています。
「ふむふむ、なるほどねぇ」
そしてまた、遡ること四百余年前の天正9年(1581年)豊臣秀吉が姫路城を築いたときに、当時「寿永の家」(この家の呼称)は、無災の千年家と言われていたことからその縁起をかつぎ、この家の古い木材を天守閣の用材に一部使用したとか…
さらに安志藩陣屋の造営でもその故事に倣い千年家を木材を打ちつけたと伝えられています。
などなどの由来から千年家の発祥を寿永年間(1182年から1184年)とみるむきがありますが、これらの出典が何れも口碑を伝えたものだけにあきらかではありません。
何れにしても、四百余年以上は経たものである事は間違いなく、民家としては、全国でも一、二を争う遺構で昭和42年6月に重要文化財として国指定を受けました。
建物は建立以来いくたびか重修復され、昭和45年1月から国庫補助事業で半解体修理が行われた、翌2月に竣工しました。
平成9年には茅葺き屋根の葺き替えが再度なされ、平成11年度には安富町が購入して、平成12年度に周辺を公園化したのです。
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早速、経路を確認しました。
ここ最近の旅行ブームなのか中国道から途中の赤松PAまで、普段なら1時間程で到着するのが渋滞にて90分以上かかりました。
ここ、赤松PAでサンドイッチとラテで軽くブランチ。
ひと息ついてから再出発です。
夢前スマートICで降り県道23号を走る事20数分、小さな集落の間から藁葺き屋根が垣間見れました。
集落の入口にある「橋下」さんの駐車場に車を入れました。
ここで駐車場金200円(これも集落の方々による、「古井家」の維持管理の費用として使われる)をお渡しし、坂道を1分歩くと
「ジャジャーン!目の前に古井家がありました」
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左手に住居部分 真ん中の柱は栗材を使用
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2)構造のあらまし
1]平面の下手半分が広い土間でその一部に「うまや」がある。
「この土間で農業の家作業がなされた」
2]居室部は「縦割りの広間型3間取り」である。(おもての間が生活の主要部で古い間取りである)
3]間仕切りに壁の部分が多く、側廻りにも開口部が少なく軒先も低(古い住居の特徴である]
4]柱は栗材、寸法は一定でないが、特に太い柱もなく上屋柱は1間ごとに立ち並び、柱を繋ぐ貫は太く、部材はすべて「はまぐりのちょうな」で表面加工されている。
(木造りや構造に初歩的な技法がみられる)
5]柱間寸法は今の一間に比べて広い
(現在の一間は6.5尺(約197cm)は桃山時代に定められたものであるが、それ以前は若干ひろい寸法であった。
6]すのこ竹の床があり、天井にもすのこ竹が用いられている。
「幾度かの修理がありましたが基本的にところは建立当時のまま」
二人して「古井家住宅」を堪能したのちに向かったのは、ここから車で10分奥に入った所。
そこにあるのが
「奥播磨かかしの里」
ここには、あなたの心を癒す「ふるさとの原風景」がありました。
安富北地区の方々が地域の「村おこし」の一環として取り組まれました。
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この関地区集落一帯にある家やバスの停留所、道路沿いの納屋、畑などにもたくさんの村人(かかし)が…
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休日のひととき、姫路市外れへドライブがてらに「千年家」と「かかしの里」を訪ねてまいりました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また相方つんとの休日をお話しできる機会があります様に!