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はじめての【お悩み相談】?!

なたーしゃ:
皆様こんにちは、優子さんの弟子?妹分?のなたーしゃです。悩める30代の既婚女子です。
さて、優子さんにもっと詳しくあれやこれや聞いてみたいと思い登場しました。
よろしくお願いします!

優子:
妹分?娘分?!なんでもきいてください。どんとこい!

な: さっそくですが、数ある楽器の中で「チェロ」を始めたきっかけは?

優: あら!ずいぶんと正攻法できましたね?
これは祖父が言ったらしいのです。4つ違いの姉がヴァイオリンだったので、指揮者だった祖父は下は男でも女でもチェロと。アンサンブルができるでしょ?だから生まれる前に楽器が決まっちゃった 笑

な: なんと!お祖父様が!優子さんのお祖父様は、「交響楽団の父」と言われている近衛秀麿さんでしたよね?インターネットのお写真を拝見すると、厳しそうな指揮者さんに見えるのですが、どのようなお祖父様でしたか?

優: それがね、一緒に住んでいなかったし、4歳のときに亡くなったのでそんなに思い出がないのです。柔らかい物腰で優しい声だったこと、そして祖父が来るとお寿司をとったので『お寿司のオーパ』と呼んで楽しみにしていたこと、いつも門のところまで迎えに行ったことくらいかな。オーパはドイツ語で「おじいさん」のこと。変なことに一番はっきりしている記憶はお葬式、たくさんの黒い服を来た人がいて、祖父が寝ていて…これは強烈でしばらく夢に見ました。あとから両親から聞いたのですが、デスマスクを取ろうとした業者の方(?)を「息できなくなっちゃう」と泣いて阻止しようとしたらしい。

な: お寿司のオーパ!かわいらしい!
小さい頃のお葬式の記憶は強烈ですよね、、

お祖父様のご意志があり、チェロを始められましたが、チェロはどのような楽器で、優子さんから見た魅力ってなんですか?

優: よく言われますが、チェロは人の声にもっとも近い楽器。だから語りかけるのが得意な楽器といえるのかな?私から見た魅力は包容力かしら、響きの幅が大きいので包まれる心地にしてくれる。だから人をホッとさせてくれるのではないかしら?
私にとっては人生のパートナー、もはや半身の存在です。

な: チェロを演奏する人の特徴は?

優: チェリスト同士ってなんとなく匂いでわかるのですよね、ふふふ。競争するより仲間意識が強くて、チェロ・アンサンブルもするし。だからチェロを弾くのはおおらかな人が多いと思います。海外の空港でもチェロ持ってる同士だと「にやり」としたり、時に会話したり。

な: チェロの方々は横のつながりが強く、よく一緒にいられるイメージがあります。
優子さんとチェロのことよくわかりました。ありがとうございました。


な: ゆうこさん聞いてください!この間、うちの旦那と本当にどうでもいい内容で揉めたんですよねー。歌の歌詞がどっちが正しいとかそのレベル、、優子さんは旦那さんと喧嘩したり、揉めたりしますか?

優: うーむ。それは可愛い揉めごとだわ 笑
こちらは結婚して18年半ですが、この間、喧嘩はほとんどなかったなあ。喧嘩も揉めるのも、理由があるでしょ?なぜ意見の相違があるのか、お互いに早くそこを解決したいから、協力しあって解決法に辿り着く感じ。私ずっと怒ってられないの、せっかちだからか、すぐ解決したい。
だって好きで一緒になった人と、限られた人生の中で、揉めるより、仲良くしたいでしょう?

あと揉めるほど大切なことは何かということですよね?お互いの主張が違うのは何故なのか?理解したいし、してもらいたいからとことん話します。人は違うから面白いんだし。歌詞に関しては、正しい歌詞はきっとひとつなんだけど、あってる間違ってるよりも、歌詞が違ったひとがどうしてそう思い込んだのかを2人で面白がるとか、そうしていけば喧嘩も楽しくなるのではないかな?

な: 喧嘩を楽しむ!全然ない視点でした。
揉めてる時ってどうしても「自分が正しい」と思ってしまいますよね。これは結婚生活だけでなくても、人とのお付き合いにも繋がりそうな解決方法ですね。

優子さん、18年半も仲良く大きな揉め事もなく過ごす秘訣は?

優: あっという間に経ってしまった18年半だけど、いつも何かあると「どうしてこの人とともに生きることにしたのかな」という原点に戻ってます。その昔のこと、婚約する前にね、2人が大変にお世話になっていた師に報告にいったの。日本のお寺の御住職なのだけど、手放しで喜んでくださると思ったら一言目に『国際結婚は難しいぞぉ』って!一瞬「え〜だって長く付き合ってるのご存知なのに今更?!」とパニックになったのだけど、その時に師はニコニコしてらしたのね。それが心の奥底に根付いていて、何かあると【生まれた国も育った環境も違うんだから考え方も違って当たり前】と思うようになりました。ー違うからこそ、分かりたいし、分かって欲しいーだって好きだからわざわざ一緒にいたいと思ったんだもの。そこは日本人同士でも同じ!

それからもうひとつ、
私たちは長く「離れ離れ」になる生活を続けているわけです。そうすると、もしかしたら今生の別れになる可能性だってある訳でしょう?だから[いま一緒にいられる]ことは永遠じゃないと思ってる。考えたくないけれど、人間だからいつかお別れの瞬間が来るでしょう?だから喧嘩する時間、揉める時間が勿体ない!先ず、なぜ自分が怒っているのか自分に訊ねて、そして相手の主張はなんなのか理解する。それで早期解決を目指すのです 笑

3.11のとき、私はその前日に日本に着いたので物凄く心配させてしまったの、あのときもいろいろなことを話し合ったし、考えさせられました。そしてコロナ禍は私が日本に7ヶ月も帰れなくてずっと一緒にいたけれど、戦争中みたいな雰囲気のヨーロッパで毎日共にいられて、話せて有難かった。

だから夫はなんでも話せる一番の親友で、家族、兄弟だったり親だったり子どもだったりと多彩な存在、そして私たちの場合は音楽の仲間で、同志でもあります!もちろん恋人でもあるわね、ここ幾つになっても大事なポイント 笑

と、いうわけでこの世に【当たり前】はない
実はなんでもない毎日は奇跡のかたまりなのですよ
そう思うと、パートナーと出逢えたことも奇跡!

というわけで、、昨日ベルリンに着いたばかりでら時差ボケで朝からハナイキ荒く書いてしまいました。恥ずかしいけど、なたーしゃはこれで納得してくれた?大丈夫かしら?

な: はい、ありがとうございました!

な: 次回のお悩み相談は12月24日予定です!
また、優子さんへの質問も受け付けています。

それでは、またお会いしましょう!

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