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水害被災地訪問

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水害被災地の訪問報告とインタビューをまとめています ・令和5年7月豪雨災害、秋田市 ・令和5年6月豪雨災害、茨城県取手市双葉地区 ・令和2年7月豪雨災害、熊本県八代市坂本町
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#ボランティア支援

令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告5(中通りでのインタビュー)

2023年7月19日から20日にかけ現地にて豪雨の状況をお聞きした内容を報告します。今回は秋田市中通・南通にお住まいの方にお聞きした浸水時のエピソードです。 「わたしは(道路沿いではなく)奥の方に居住していて、トイレとか排水がうまくいかなくて水を流しても流れていかずにたまる一方でした。そのうち便器から溢れてくるんじゃかないと心配になったのでビニールに水を入れて蓋して重しにしていました。それでトイレは、家に猫がいるもんで猫の尿取りシートを袋に入れてトイレができたのでよかったで

Vol.5-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー “ボランティア支援とくるまの撤去”

前回は被災後の状況とボランティアの支援についてお話ししました。今回も引き続きボランティア支援とくるまの撤去についてです 熊本地震は経験していた、”地震と豪雨災害は別物” 「実はこの豪雨災害の前に、わたしたちは”熊本地震”という大きな災害を経験していたので、それなりに防災や災害後の流れという備えはもっていたつもりではあったんですが、地震と豪雨災害は全然別物だったなとか思いました。しかもこれまでは親族などで協力して復旧ができていたんですが、これだけ超高齢化社会になると親族も当

Vol.4-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー “被災後とボランティア支援”

前回は発災当時”道の駅さかもと”での避難と救出の様子をお話ししました。今回は被災後の状況とボランティア支援についてです 被災と連絡手段の確保 「自分自身は被災当日の夕方になって避難所へ避難しました。ところがその翌日からも職場であるこの”道の駅坂本”にも自宅にも行けない状態でした。というのは道路が崩落しまして、この坂本地区は橋が4本流されたためこの地区に入ることができなかったですね。1906年に開通して一度もそんなことがなかった肥薩線の第一球磨川橋梁も流されてしまいました」