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渋谷

渋谷に行った。土曜日と日曜日に行った。渋谷にいる外国人に話しかけたいよね。といった思いがあった。だが、ボロボロ。いやノーチャレ。

それはもう予想の範囲内で、おそらく一生負け続けると思われるが、それでいいと今は思う。そして、土曜日は確かに誰1人にも話しかける事はできなかったが、日曜日終電で帰ろうという所で、喫煙所にて。

「ライターありますか?」

と話しかけてくれたアメリカ出身の女性と英語トークをする事ができた。
何かの殻を破りたかった僕としては、嬉しかった。拙い、拙すぎるけれどここ日本にて自らで放つイングリッシュ。それ以上を望む愚かな僕が、何かを後悔するかもしれないと思ったけれど、そんな事はなく仲間が来るから「すみません」という彼女に笑顔でバイバイを言うことができた。たかが数十秒だったかもしれないけれど、僕の英語が聞き取られ、彼女の英語を聞き取る事ができた僕の成長は計り知れない。それは絶対評価ではあるけれど、それこそが大事なのだと分かってる。

渋谷は落ち着く。人は確かに多いけれど、誰もいないような気もする。
目の前の人は、コンマ2秒で視界から消え去る。僕も消え去る。人々の目には誰もうつらず、誰も誰かを見ることがない。だから僕は渋谷で、沢山のものを見る事ができる。友達が横にいると尚更。友に、首をキョロキョロしすぎてキモイから辞めろと言われてしまった。友達はいつだって最高だ。


渋谷、外国人が多かった。色々な国の人たち。外国人も多いし、飲んで酔っ払って倒れている日本人も多い。俗に言う渋谷メルトダウン?
このアカウント海外で人気らしい。

路上の横で屯する外国人。

外のゴミ捨て場に捨てられている発泡スチロールの空の箱を踏んづけて大きな音を鳴らす、ヤンキーみたいな日本人。

中目黒で8人くらいでスピーカーで音楽を流しながら電車に乗り込んで来た奴ら。ヒップホップ。イメージ、アメリカの電車みたいな感じで外国人と日本人のグループ。
僕は車両を変えた。

捨てられた大量のマックナゲット紙袋。


人間の動物の部分が、そこに集うようなそんな気がする。
日本中の色々なものが流れて来る谷であると、思った。

そして大量の外国人達に少し驚いた。

この街を否定する事は、簡単だと思うけれど僕はしたくない。
人はいつもそんなに礼儀正しく、綺麗にいられるだろうか。
何かに抑圧された状態で永遠に生きていけるのだろうか。

僕は何度も、この谷に辿り着く。

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