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種は遠くまで運ばれる、かも

公募戦線、ちょっとずつ動き出してはいるけど、まだのんびりの時期。締め切りまだだし、と思いながらゆっくりと各大学をリサーチして書類の準備をしている。私、書類通過率はそこそこ高くて、それは業績云々もあるんだろうけど(最近研究がはかどっていないので今の内に決めないと空白の数年ができてしまいそうだが)、それよりも「抱負」とかの書類に物凄い熱意を込めるのが上手いからだろうなと思っている。というのも、リサーチするときに働き手や学生の気分には当然なってみるし、地域住民の気分にもなってみるし、受験生の気分にもなってみるし、まあ色々な視点から調べて、データ的なことも見て、最終的には「私ここの大学以外考えられない。大好き」みたいな気持ちにまで自分を持っていくようにしてるからだ。コピペで済ますっていうのは、履歴書業績書はさておき、抱負とか研究計画とか、そういうものに関してはしたことないかも。その分あらゆる大学に出すってことはできなくて多少狙い撃ちにはなるけど。

最近になってなんで自分が面接でこんなに落ちるのかようやく気付いたんだよね。私、自分で言うのもなんだけど、そこそこ学生人気はあるし、人間的にも社会不適合者(の面もあるけど……)以外の何物でもない、ってほどの人格ではないと思う。それなのにこんなに落ちるとは、何かに問題があるんだろうって思ってた。そう、模擬授業だ。私ね、今まで「時間厳守」を最大のポイントにしていたの。だから、時間にぴったりはまるように原稿を作って、それを読み上げるように模擬授業をしていたの。実際の授業は全然そんな風にはしないのに。別の地方の国立大学に着任した後輩と話していたら、「原稿は作らない」「何十回も練習する」って言われて、目から鱗だった。日頃の授業は原稿なしでもいける。それは90分も時間が与えられているから。15分とか30分とかの授業をするとして、通常みたいに原稿なしでやるならば、あとは練習しながら時間調節するしかない。彼女のアドバイスを参考にしてやってみたい。……だからこそ、書類突破しなくちゃなあ。

今、受けようとしているところがあって。それは(まだ書類締め切りが先だから応募すらしてないけど)別の地方の短大で。まあ、なんやかんや、今のところ潰れなさそうだなとは思っている。ちょっと、色んな意味で生活をリセットしたいなと思うことが増えたんだよなあ、最近。前回の記事と相反することを書くけど、病院はもちろん変えることになる距離だし、実家からも離れて、パートナーにも一気に色んなことを手続きしてもらう手間を与えてしまって、猫たちにも大変な思いをさせることになると思う。でも、恩師が圧倒的な力を持っているこのエリアに居続けることを心地よく思えなくなってきた。偏差値がどうこういう大学の序列競争のようなものにも疲れた。遠くの、四大じゃないところに行くことで、少し自分を解放してあげたいと思っているんだろうな。もう少し、のびのびと教育や研究をしたいな。

他にも受ける予定の大学はあるけど、今はこの遠方の所が本命かなと。万が一面接に呼んでもらえたら、パートナーも引き連れて旅行気分くらいの気楽さで行きたいな。どうなるかはわからない。でもわからないことなんていっぱいある。いい人生になるよう、種をふうっと飛ばす日々です。

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