自己紹介
はじめまして。はんぺんと申します。
プロフィール
・高校では数学物理好きの生粋の理系でしたが、いわゆる理系の学問に関心を失い、哲学に強く惹かれるように。大学は理系入学して文転。
・ドイツ近代哲学やイスラーム神秘哲学などに傾倒。その一環で、ドイツ・ボン大学にも1年留学。
・卒業後、哲学というものから手を切ろうと、法科大学院に純粋未修入学。
・1年半で予備試験に合格し、法科大学院退学。
・2023年の司法試験合格。
なぜ今、noteをはじめるのか
一言でいうと、哲学がしたいからです。
私は、哲学がしたくて大学に入りました。若者というものは、答えのない難しいことを考えがちなものです。高校生の私は、ちょうどそのような状況にあったのだと思います。
その結果、私は、自分のもっている問いに答えがないことを確信し、もう哲学からは離れようと考えました。論理を、思弁ではなく実務に応用する職業に就こうとしたのです。
にもかかわらず、私は、弁護士になる瀬戸際まで来て、もう一度哲学をしたいと思うようになりました。その経緯は以下の通りです。
いったん試験が落ち着いて、弁護士になる未来も遠くなさそうなのに、なぜかモヤモヤしていた。
このモヤモヤは、私がさほど弁護士になりたいと思っていないこと、かつて解決したということにした私の中での問いが本当は解決していないこと、弁護士になる前にこれを解決しておきたいと思っていたこと、に起因していると考えた。
ある法律事務所のインターンに参加させてもらったとき、現実社会での哲学の必要性と、このまま哲学の経験を切り捨てることのもったいなさについて、説いていただいた。
そこで、時間的に余裕のある今のうちに、哲学をしようと考えました。
哲学研究でも思想紹介でもなく、自分の言葉で哲学したい。
私が大学での哲学研究で感じたことは、閉鎖性、実社会への無関心でした。
研究としての哲学は、語弊を恐れずにいえば、文献学です。しかし、だからといって、いわば「仲間内」で文献解釈をしあうのみならば、その意義が失われると思います。
他方で、哲学を社会に広めるために、ポピュラーなかたちで思想を簡略化して紹介等することは、私はしたいと思わないですし、できません。
(『本当の「哲学」の話をしようー哲学者と広告マンの対話』(岡本裕一朗、深谷信介著)でも同じような問題意識が語られています。)。
そこで、私は、哲学という学問分野の外部者として、私の中の問いに一つの解決を模索するとともに、実社会における一人のアクターとして、その模索の結果に照らして社会問題や社会の変化を議論することができればと考えています。
あらすじ
もし倫理学や憲法チックな話を期待している方がおられれば、期待を裏切ることになるかもしれません。これらのテーマも、のちのち議論の対象となる予定ではありますが、最初はほとんど論じられないし、論じられたとしても、全体のほんの一部にとどまるはずだからです。
全体の構成
大まかにいうと、以下の4つの章に分けて論じていくつもりです。
1 まえがき
2 序論
3 帰納的推論
4 演繹的推論
第1章では、議論の動機・目的など背景事情が述べられます。第2章では、第3・4章で論じられる事柄を端的にまとめられます。
第3章は、私にとって核心的な議論がなされるとともに、次章の準備となる部分です。
倫理学、環境論、生成AI等の個別具体的なテーマについては、第4章ではじめて具体的な議論がなされます。
さらに、あらかじめ記すのも奇妙に見えるかもしれませんが、最後に追補があります。
執筆の姿勢
正直なことを言うと、哲学というあまり人目を惹かないテーマで、かつ内容もキャッチーなわけではなく、そのうえ、私は全くの無名であることから、いくら私が好き勝手議論していても、急激に読んでいただける人が増えるとは到底思いません。
そのため、読者の数にかかわらず、気ままに更新していく予定です。
批判、質問等がもしあれば、気兼ねなくお問い合わせください。