「二季の認知と観戦日」

 時はかなり戻って、9月初週。PGPが始まってすぐのこと。その日グラウンドには一般生徒以外に1人のドールが居た。0期生の1人、ククツミである。片脇にブルーシート、反対には何かを包んだ風呂敷が持たれている。

「……ここなら、みんなの競技を見るのに丁度良いかもね」

 辺りを見回し丁度良い木陰を見つけた彼女はそこへブルーシートを敷き、風呂敷を上へ置くとその隣へ座る。誰かが競技を始めた際に観戦をするつもりのようだ。

「いい天気だなぁ……」

 競技が始まるまでは特にすることもないので、彼女はただ空を眺める。そこへ更にもう1人のドールが顔を出した。彼の存在に気付いたククツミが先に口を開く。

「イヌイくんか、やぁ。……今日はこの前の服じゃないんだね?」

 訪れたのはイヌイであった。彼も同じく競技者が居ないか確認しにきたのだろう。
 さて、ククツミの言う『この前の服』とは。

「どうも。この前の、って?」
「ほら、学園祭の最後に着ていたあれ。イヌイくんには明るい色も似合うんだなぁと思って見ていたからね」
「あれ!? あんなんもう着ませんわ! 封印封印!」

 この話をしたのは9月頭。2人にとっては少し前に行われた学園祭が記憶に新しかった。今ククツミの言った服とは、フィナーレライブの際にイヌイが着ていた服のことだろう。あれは教師AIであるアルゴに渡されたものだ。イヌイからすればかなり派手な衣装だったため、頼まれたりしない限りは二度と着ないと心に決めていた。

「ふふ、そっかぁ」

 不機嫌そうにそっぽを向くイヌイを見て、ククツミは小さく笑う。

「座る? よければお弁当も食べてもらえると嬉しいな。ちょっと作りすぎちゃって」
「はぁ、お弁当……ほしたらちょっといただきましょかね」

 イヌイがブルーシートに座ったのを見たククツミは、傍に置いておいた風呂敷を広げる。中には、1つの箱が入っていた。更にその箱の蓋を開けると、中にはおむすびとウインナー、卵焼きなんかが並んでいるのが見える。

「あとでもうひとり来るけど、まぁ先に食べてても大丈夫だと思うし。どうぞどうぞ」
「はい、はい、待ち合わせね。ほなお先にいただきます」

 そう言ってイヌイは箱からおむすびを1つ取り、口に運ぶ。具材は醤油のよくきいたおかかだ。

「運動会、ここならグラウンドの様子がよく見えるかなと思ってね。下見がてら来てみたんだ。いただきます」

 隣に座るククツミもおむすびを取り、1口齧る。

「……すっぱい」
「ん……うん、おいしいね。……大丈夫かいな」

 具材は梅だったようだ。どうやら、一見しただけでは中身が判らないようにしてあるらしい。

「……すっぱい、けど美味しいね。ふふ、何が当たるかお楽しみ、っていうのも楽しいかなと思って」

 一種の博打のようなものではあるが、それもまたと彼女は米を齧り酸っぱさを和らげる。イヌイも黙って手に持ったおむすびを食べ進めた。

「……なんだか、こうしているとイヌイくんと決闘した時のことを思い出すなぁ」

 ふと、ククツミはいつかの記憶に思いを馳せる。イヌイとククツミは嘗て決闘をしたことがあった。とは言っても、何も殴りあったわけではない。じゃんけんを1回したくらいで……決闘と呼べるか怪しくはあるが、2人が決闘と決めたのだから、そうなのだ。

「決闘? ……あぁ……あれか。あんときはお世話ンなりました」
「んや、こちらこそ。私も声をかけてもらえて嬉しかったよ」

 おむすびを、もう1口。

「アルスくんは……わたしは後から話を聞いただけだけど、あんなことになってしまったんだね……」

 そう言って、ククツミはどこを見るでもなく目を伏せる。

「ええ、まぁ、そやね。あんさんは行っとらんのでしたっけ」
「……行ってたのは、もうひとりのほう、だね。……もうひとりの、同じククツミ」

 おむすびを食べ終えたククツミは、卵焼きに手を伸ばしながらそう言った。

「……? 同じ?」
「同じだよ。……人格コアを破壊されると、性格は変わってしまうけれど……それでも、根幹は同じだよ」

 ドールは、人格コアを破壊されない限り、死ぬことは無い。では破壊されてしまうとどうなるか。勿論、そのドールの機能は停止する。機能が停止したドールはガーデンによって回収され、新しい人格コアを埋め込まれるのだ。しかし、まるきりそのものが変わるわけではないようで、本人を構成する芯のような部分は同じなのだと、ククツミは言っているらしい。

「アルスくんの時は、あの子の人格のククツミだけが居たよ。……私はその間……そうだね、死んでいた、って言うのかな。コア、破壊されちゃったからね」

 自身の死だというのにまるで他人事のように話しながら、彼女は爪楊枝でウインナーを刺して食べる。

「勝手に喋ってばかりでごめんね、私もいまだに慣れてなくて。卵焼き、甘いほうだけど食べる?」
「いえ、あたくしはかまへんのやけども……まあ、はい……」

 ククツミに勧められるがまま、イヌイは卵焼きを1つ刺して口へ運んだ。

「……最終ミッションは、もう知ってる? ……もうした?」
「…………。知っては、おります」
「……そっか。知っては、いるんだね」

 彼女の言う、最終ミッション、とは。一般生徒ではないドールに向けて、ガーデンが課しているミッションの1つである。ミッションといっても、初めは簡単なものが多い。魔法を使おうだの、他の生徒と交流しようだの、学園生活を楽しませるための促進剤のような内容が主だ。……が、ミッションを進めるとその雰囲気が変わる。親睦を深めるどころか、寧ろ他と争わせるようなミッションが渡されるのだ。そして、その集大が、最終ミッション。内容は伏せるが、既に何人かの生徒が達成している……この話をした約ひと月後、イヌイも達成することになるわけだが。

「そしたら、人格コアを壊されると、性格が変わるっていうことは……。これはここ最近のシャロンくんを見てたら、よく分かるかな」
「…………まあ、はい……」
「ふふ。そういうものだって分かってても、目の当たりにすると変な感じがするよねぇ……だから、まぁ。私は2月あたりに、最終ミッションのために人格コアを破壊されたことがあるんだ。……それで生まれた新しい人格が、アキツミって呼ばれているほう。私が6月頃に戻ってきたのは……それはまたちょっと、込み入った話になるんだけどね」

 ククツミの話を纏めると、彼女は1度人格コアの破損により別の人格を埋められたが、何らかの方法で元の人格を復元できた。ということになる。

「私が戻ってこれたなら、シキくんもありえたのかなって思うけど……簡単な方法じゃあ、なかったからなぁ……」
「……苦労したのやね」
「なかなかに、ね。……失ったもののほうが、きっと多いよ」

 誰かが過去を思い起こす時、それは大抵暗い話だ。ククツミは軽く眉を下げて笑う。

「自分のワガママを貫いた子が居て、代償を支払ってでも私を取り戻した子も居て。ひとつでも選択が違ったら……きっとこんな奇跡は、ありえなかったんだろうね」
「…………。」

 やはり、1度失ったものは、相当な代償を払いでもしない限り戻らないらしい。当たり前だ、とイヌイは思った。何もせず戻ってしまえば、軽んじてしまう。厭わなくなってしまう。そのようなことは、イヌイの心が許さなかった。

「イヌイくんは、これまでの一年で……特に覚えている思い出とかある? だいぶ前のことでも、最近でも」

 ところで、と、ククツミは話を変えて切り出す。少しでも明るい話題にしようと思ったのだろう。

「思い出? ……なんやろ……ほんでもいっちゃん覚えとるのは、学園祭やろかね?」
「学園祭? ふふ、そっか。……アルゴ先生、待ってるって言って飼育小屋の前で寂しそうにしてたからねぇ。イヌイくんと一緒に回れているのを見れて、本当によかったよ」
「へぇ、あれがねぇ。……行くなんて言うとらんのに……」
「勝手に約束を取り付けた気になって……って、された側からすればたまったもんじゃなかっただろうけどね。……ふふ。でもまぁ、あれはあれなりに本気だったんじゃないかな」
「……。そんなん、知りませんわ、あたくし」
「……ふふ、そうだね」

 ガーデンにて学園祭が開かれていた期間、イヌイはそのほとんどを冬エリアで過ごしていた。所謂希死念慮の仕業である。それに、教師AIのアルゴが関わってきた。諸々あって、イヌイは最終日のみ学園祭を楽しんだのだが、それはまた別の話。

「ベビーカステラ、美味しかった?」
「カステラはまぁ、美味しかったです。わざわざチーズまで入れんでも良かったンに」
「そこはほら、サービスってことで」
「さよで……あんさんはなんやあるンです?」
「私? んー……七不思議、秋祭り、カボチャゴースト……。それ以降も楽しかった記憶はあるけど、かなり色々とあったから……なぁ……」

 再び過去を浮かべては困ったように彼女が笑う。何かしらそういう体質なのだろうか。
 もう1つと刺したウインナーを口へ入れれば、ふと更に昔を思い出したようで。

「……あぁ、イヌイくんと初めてなにかをしたのってあれか、バグちゃんマーケットの在庫整理の時か」
「……そういや、そうやったね……そない話さんかったけども」
「そうだね、あの時はみんな、まだ手探りだったし。……そういえば、あの時拾ったものってなんだったんだろ」
「ぅん? あんさんもなんか拾ったンです?」
「拾ったよ、イヌイくんも? ……良かったら情報交換でもする?」
「まあ、ええですけど……」

 イヌイがガーデンに来てすぐの頃、バグちゃんという、一応教師AIである者から、倉庫の整理をしてほしいと頼まれた。それに乗った内の2人がイヌイとククツミだ。倉庫内はかなり散らかっており、バグちゃんは倉庫を整理したお礼に好きな物を持って行って構わないと言っていたので、イヌイはその時に欲しがっていた手袋を1組と、とあるファイルを持って帰ったことを思い出す。

「そしたら……ちょっと持ってきてもらおうか」

 何かしらを持って帰ったのはククツミも同じだったようで、その入手したものを見せようと、彼女は誰かへ念話魔法を飛ばす。少しすると、ククツミと全く同じ見た目の……強いていえば服装が違う程度のドールが1人やってきた。

「……ドール使いが荒いですよ?」
「ごめんごめん」
「まぁ、いいですけど……イヌイさんも、こんにちは」

 当然のように話し始める2人は声すらも同じで。数回会ったくらいでは全く見分けがつかないだろうことが誰の目にも判る。

「どうも、こんにちは。……なんやろねぇ、不思議な感じ」
「……ふふ、そうだねぇ」
「えぇ、そうですね」

 2人のククツミが向かい合って、またイヌイを見て笑った。本当に、根幹は一緒だ。
 さてお使いを頼まれた方のククツミがブルーシートに座ると、懐をごそごそと探る。

「……こちらが、バグちゃんマーケットで拾ったものになりますね」

 彼女が取り出したものは、現在ドール達にバグちゃんから配布されている、所謂「ナイトガーデンカード」とよく似た代物だった。カードには、この場の誰も見たことの無い生徒の映写画が貼られている。

「……ほーん……? あれやね、なんたらカードに似とるね」
「ナイトガーデンカードはこっちだね」
「似ているは似ているのですけれど、バグちゃんのマークは無いのですよね……」
「結局こっちもなんて書いてあるのか分からないけど……自分の映写画があるから自分の、みたいなものだからなぁ」

 自身で取り出したナイトガーデンカードを眺めながら、先に居た方のククツミは言う。

「マークは無いけれども、なんとなーくは似とるし、そういうモンなんとちゃいます? こんな子が居ったのやろか」
「見かけたことはありませんけれど……」
「センセーなら知っているのかな。まだ質問とかはしていないんだけど……」
「……いっそみんなのナイトガーデンカードを見せてもらいたいよね。こっちのカードの子がいるかもしれないし」
「言うたら見せてもらえるやろか。というか、見せます? 皆さんに」
「んー……共有すればなにかしら情報にはなると思うけど、いかんせん今は何も分からないからなぁ……」

 カードの詳細や用途なり、映写画の者についてなり、1つでも知っていることがあれば紐解けるかもしれないが……それも無い。

「イヌイさんはこのカードについて、特に心当たりはありませんか?」
「あたくしには何とも……見た事あらへんね」
「そっか……やっぱりセンセーに聞くべきかな」
「お時間ありましたら、イヌイさんも一緒に質問されます?」
「うぅん……質問とかはあらへんけど、お話は聞いといてもよろしい?」
「それなら、まぁ……」

 と、先のククツミが携帯端末を取り出し、チャットを打ち込む。
『センセー、聞きたいことがあるんですけれど、グラウンド端のところにいるので来ていただけませんか?』

 彼女がそれを送信してすぐ、端末型の教師が現れた。……ここから先は、本当にただ質問と回答の飛び交う時間が流れる。

「はい、何でしょうか」
「ありがとうございます、センセー。いくつか質問させていただきますね」
「まずは……。センセー、このカードはなんですか?」
「昔ガーデンで使われていたカードです」
「この方をセンセーはご存知ですか?」
「知っているのであれば、この方のお名前を教えてください」
「過去にガーデンにいた生徒であることは分かりますが、それ以上のことは分かりません」
「んー……じゃあセンセー、このカードに書いてあるこの模様? は文字かなにかですか? なんて書いてあるかわかりますか?」
「センセーにも分かりません」
「んー……。“過去”って具体的にいつ頃の話ですか?」
「データにありません」
「この方についての記録は、一切無いということでしょうか?」
「はい。残っていません」
「頼みの綱のセンセーも知らないとなると……誰なら知っていますかね?」
「分かりません」
「……詰んでるのでは?」

 先のククツミは手に持ったカードを振りながら呆れたように一瞬目線を外す。

「他に質問はありませんか?」
「……このカードとこの方について、センセーが知っている情報はもう無いのでしょうか?」
「データが残っていないので情報はありません」
「本当に何もないのですね……」
「……最後にこれだけ。……データを復元することは可能ですか?」
「ガーデンの技術では不可能です」
「“ガーデンの技術では”……ねぇ」
「……ありがとうございました、センセー。またなにかあればお聞きすると思いますが、ひとまずはこちらで」
「分かりました。それでは」

 質問が無くなったのか、諦めたのか、ククツミがそう答えると、端末型教師はその場から立ち去った。

「……手がかりなしか。長々とごめんねイヌイくん」
「かまへんえ。センセーはんは真似っこがお上手やさかいに」
「真似っこですか?」
「えぇ。真似っこ」
「真似っこ」

 全体誰の真似をしているのか、と2人のククツミは首を傾げる。……誰の真似でもない。

「……まぁ、とりあえず今知れることはこれくらいってことか。またなんかしら手立ては考えるとして……」

 判らないことを考えても仕方がないと、再び片方が箱の中身をつつき始める。それに続けてもう片方も卵焼きを取った。

「いただきます。イヌイさんはお腹いっぱいですか?」
「……ほな、もうちょっといただきましょ」

 それからは、暫し弁当を楽しむ時間が流れた。熱々のできたても良いが、こうして青空の下に持ち出て食べるのも悪くない。また何かの機会にやってみようか、と3つ目のおむすびを食べ終えたイヌイは、誰も居ないグラウンドの中央を見る。

「…………そや。せっかくやし、なんかします?」
「なんか……?」
「なにをです……?」
「競技やよ、競技。ここに居るのやし、ついでに如何どす?」
「あぁ、そういうことか。いいね、なにしようか」

 元々は観戦のつもりで来ていたのだが、肝心の勝負が行われていないのでは意味が無い。どうせならば何かやってみようとイヌイが提案したところ、ククツミは快く了承し、携帯端末を開いて競技の一覧を見始めた。

「ヒマノさんのパン……ちょっとお腹いっぱいですね、今は」
「しっぽとり、とかにする? 2対1もあれだから片方は見学するとして」
「かまへんえ。べつ両方来てもろてもええけども……まぁ任せるわ」
「両方、ねぇ。じゃあそうしようか。イヌイさんが逃げる側で、私たちが取る側。魔法ありにする? 人数差のハンデは欲しい?」

 2人で来て構わないと聞き、先のククツミは少し気分の上がりを見せる。もう1人も表情で心配はすれど止めることはしない。

「あら、まあ……何してもよろしいですけど、お手柔らかにしたってな?」
「ふふ、なるべく気をつけるよ」
「……もう……こうなると手がつけられないのですよね、わたしは……」

 自分で自分にため息をつきつつ、後のククツミは箱を退け、包んでいた風呂敷をイヌイに渡した。

「……お弁当の風呂敷、こちらを尻尾にされます?」
「はい、はい、おおきに」

 風呂敷を受け取ったイヌイはそれをベルトの見える位置に挟む。成る可く間違えて掴んでしまわないようにと即席で髪も束ねた後、3人は軽く準備運動をした。

「時間制限は5分かな? ここからこっちが10秒数えたら捕まえに行くよ。その間にグラウンドの真ん中にでも行ってもらえれば」
「……やるとなったからには、えぇ。……お手柔らかに、お願いしますね?」
「そんなねぇ……はい、できますえ」

 各々の準備を確認すると、片方のククツミが手を叩く。それを合図に、イヌイはグラウンドへ走り出した。

「10、9、8…………1、ぜーろ」

 数え終えた2人のククツミは、2手に別れて追い掛け始める。
 結果としては、ククツミ達の勝利であった。先のククツミが基本的に追い掛けつつ後のククツミの方へ誘導し、回り込ませてからの捕獲。それが2、3分ほどであっさりと決まったのだ。あまりにするりと取れてしまったものだから、後のククツミは僅かに目を丸くする。

「……あら?」
「ふふ、そうだと思ったけど。よかったの?」
「良かったて、なにがやろか?」

 イヌイの思惑は、初めから伝わっていたようだ。……もう1人も、数秒の時間を掛けて理解する。

「……ふふ、お手柔らかにと言ったのはこちらですものね」
「さてさて、腹ごなしもできたからそろそろ解散かな。ありがとね、イヌイくん」
「はい、はい。こちらこそおおきに。他の子とかとも楽しんだってね」

 束ねた髪を解きながら、イヌイとククツミ達は元いた場所へ戻る。

「ふふ、そうだね。イヌイくんがもらったものも、今度機会があれば教えてね」
「ではイヌイさん、ごきげんよう」

 弁当を食べ、競技もして、満足したのだろう。2人のククツミはそう言うと包み直した箱とブルーシートを分けて持ち、軽く手を振って寮の方へと帰っていった。

「さて、と」

 2人を見送ったイヌイは、PGPについて思案しつつ、その日はまた誰か来ないものかとグラウンドを眺めることにする。特に夕暮れまで誰も来なかったわけだが、彼にとっては悪くない1日となった。

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