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13農業六次産業化(取り組む前に)

上記画像は、六次産業化を推進し漬物事業を立ち上げた、某JA組織の創業初期商品である。先ずは、繁盛する某JA運営の直売所での販売を行いながら、技術習得と製造に関する食の安全性を追求する実際を、習得する指導を私は行った。その後、本格的に資金準備と調達を行い、既存建物をHACCP認定にも対応できる工場に改装して、相当量の生産を期待できるようになり、地元でドミナント展開する量販への商流を開始するようになった。今でも継続しているようである。
しかし、私は、六次産業化中央サポートセンター登録のプランナーとしては、異質の人物であったようだ。なぜなら、数字や流行や当然等を述べるコンサルタント業の経験の無い人物とは違い、ひたすら、知り得ている知識と商品製造技術と商流構築の方法と順序の実技オンリーだけの教授だけであったように今は思う。この時に多く居る肩書の素晴らしいプランナーの中から底辺職人の私をチョイスした某JA組合長の事業にかける意気込みは凄まじく、私はこの事業を成功させなければならない幹部を始めとして、職員全体の某JA全体としての取り組む熱意ある雰囲気と意気込みに、その場から逃走したい気持ちになったのも懐かしい。私の所有する漬け込み什器一式の確保に付いて、その地ではプロ用のそれらが入手が難しく、当座の解決策として、私がJA軽トラを乗り帰り、復路は、そのJA軽トラに私の什器を満載に積み込んで、フェリーで無人航送で返却し届けたりもした。

指導した大量資金を投じて建設した某JA組織での漬物製造工場の作業工程を区切った最終工程作業室。画像奥の別作業室で計量して袋詰をした半製品を、この部屋で袋を閉じ、品質表示ラベルを添付を同時に行い、計量検査と金属探知装置をくぐり出てきた完成商品を最終目視検査によって、
発送に備えて洗浄して冷蔵保存する。

《六次産業化を計画する前にちょっと待て!な事》
国の政策として、農業者の所得向上を目指す国や行政が積極的に推進する手厚い政策ではあるが、私には、深い思慮無く、地域振興だとか農業所得増加等を目的に掲げ、取り組む安易な気持ちに、正直、「ちょっと、待って!」な気持が有る。その商品の品質と価格は、「厳しい消費者の居る世の中で、その生産物は通用する商品に値しますか?」という事。
以前、別所で指導先として訪れた時に秋田県・山形県で名産とされるている【いぶりがっこ】の模倣商品を製造している団体が有った。
この団体は、調味料メーカーOBの指導を得て、何とか商品化と販売を目指していたようであるが・・・・・。全く商品が売れないから売れるようにアドバイスが欲しいという依頼で有った。その商品=美味しくない・見た目が悪い・高価という商品であった。そもそもの、本場で製造された【いぶりがっこ】が、どういう製造工程で製造されてどのような風味を醸し出していて、消費者はどのように評価しているのかを理解できていないし、具体的な販路予測もできていない状態であった。なにより、製造工程と販売をする漬物はどういうものであるかを認識できてない。その状態で、指導を受けようとしても、私に何の指導を求めているのかすら理解不能であったので、関わっているうちに、だんだんイライラしてきて、根本的問題のたくあん漬に適した原料品種の調達から、やり直す必要が有ると発言したら。即、指導を断られた事が有る(笑)。地元名産の杉の間伐材を燻す煙で燻せばできるものという、安直な発想で行おうというのだから、漬物製造に関しての甘い認識を持つ方々も居るもんだと呆れた。
売れる商品を発想し試作成功して、六次産業化を推進事業として申請しようとする前に製造量に準じた、大切な売上を得る販路はどうするのか?を考慮する事は最重要である。六次産業は産業なのである。取り組む者たちの親睦で行うのではない事もしっかりと認識するべきだ。婦人会集会であってはならない。
また、六次産業化の必要が有るのか?六次産業化を行わなくても、自己が運営する農産事業を工夫して販売方法や生産方法や生活様式を変更する事で使用資金を少なく小さな規模で開始して、徐々に事業展開規模を拡大展開し、経費を使わずに売り上げを増加させる方法を探しても良いのではと思っている。

《農商工連携》
農業者が原料を作り、加工を専門的に加工技術を持つ他社にその農業者ブランドで商品化を行い、その農業者が販売する方法でも良かろう。これなら、コストは増加するが、投資リスクは少なく済む。柚子こしょう・ケチャツプ・各種ソース・醤油・味噌・各種ドレッシング・食用油・果実缶詰・ジャム等は好適な商品だと思うのであるが、いかがであろう。

美味い!!!!練り込んでなく、クラッシュで入っている。でも、豆の味が前に来て立つ。
某JA主体で企画した、組合地域内で収穫された枝豆と某牧場運営企業との農農連携によって
商品化された、枝豆アイスクリーム。
特に駅・列車車内という鉄道系に季節商材として販路がある。
売上額は・・・・。驚くべき実績だった。

上記画像のアイスクリームは、農商工連携では無く、農酪商連携である。
即ち、農業者と酪農者と商人が連携を組んでできた商品。それぞれの原料や資材や技術や行動力を合致された商品である。良質の原料が揃い、高い製造技術力と設備を駆使して作られた商品が、優れたマーケティングにより世の中に高評価されて、継続して売れる。
酪農なら尚更、その品目は興味をひく商品が多々出来そうである。実際に、友人女子ツーやんが自家で生産した原料を用いて加工品を作り、顧客だけでは無く、後押しする行政や、実際に納品する取引企業から高評価を得て、益々、事業活動で新しい発想を次々に具現化をして活動内容と商品を拡大している実際を見る度に、「すごいやっちゃ!」と、感心している。

ツーやん(友人女子)が、製造所を既存施設を整備して、本格的に加工事業を開始初期に商品化してヒットした乳加工製品。外野席のフェンスにへばりついて見ているが、
とにかく行動力のあるツーやんには学ぶ事が多い。

今回はここまで。
なぁ~んか、週末は疲れてしまいます。
では。

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