【VMDって面白い!】〜VMD担当の皆様へ
【VMDって面白い!】VMD担当の皆様へ
はじめまして、マコ兄です。
アパレル会社に勤めて30年間(現在進行形!)、200店舗以上の店の『売れるしくみ』を実践してきました。
VMDを軸に、グラフィックと空間プロデュースの業務をしてきて学んだことは『売れるお店』にはちゃんと理由があるのです。
今後、経験談や考え方を踏まえて『役に立つ!売れるお店の魅せ方の科学』を紹介していきます。
【なぜVMDになったのか?】
それは「面白い!」と思ったからです。
30年前入社した当時、会社には専門職はなく全て販売員でした。
しかし、先輩の接客がスゴすぎてうまく販売できず…
担当アイテムの在庫管理もウマく出来ず…
お店での諸々の作業も楽しくなくて前向きになれず…
『服屋って思ってた感じと違うな〜』と甘い考えで入社後半年で挫折を感じ始めてました。
私の配属先のお店はセレクトショップで人気店に
なりつつあったのですがウィンドスペースは在庫の
ストック場として使われ、商品は魅了的なのに
お店自体はお世辞にもカッコいいとは思えず、
上司に冗談半分で
『ディスプレイをやらせてください!』
と言ったことが今に至る『VMD』業務の
最初のきっかけでした。
【お客さまの動きが面白い!】
今までは在庫ストック場なのでお客様の導線は<01>のようでした。
お店を知ってくれている方は入店してくれるのですが、お店の商品構成を知らないもしくは入荷した新商品に気づいていないお客さまは素通りです。
ところが、<02>のようにウィンドステージに旬の服を着せたトルソーを入れだけで動きが激変!
ウィンドを見て入ってきてくれる方が増え、売上が伸びたのです。
私も通路へ出てお客さま目線でお店をみてみると何を見てどのように入店してくれたのかが理解出来たので、試しに<03>の様に店の外から入ってすぐ見える場所にも旬の服を着せたトルソーを置くと、これまた吸い付けられるような動きとなり…
さらに<04>のように逆サイドにも同じくトルソーを置くとそちらにも吸い付けられ…!
なんと言うことでしょう!お客さまが私の思うように動いてくれているのです!
まずは入ってもらい、そして店の中で商品を見てもらえるということの大事さを痛感。
『お店って楽しい!!!』って本当に初めて思えた瞬間でした。
【自分の面白いと思うことは…】
私は絵を見たり描いたりと、モノ作りが好きでしたが、仕事とは全く別物と思ってました。
しかしディスプレイを作る事やトルソーを使って
『お客さまの動きをクリエイトする!』
とアタマの中で変換した瞬間、仕事が全く苦にならなくなったのです。
【好きこそ物の上手なれ!】
その面白さにハマり、気がつけば30年。今はグラフィックや空間プロデュースなど多岐にわたって仕事させてもらっています。
不得意な事は頑張ってもヒトの70%しか出来ないけど、得意なことは『面白い!』から苦にならずいくらでも出来るのです。
30年たった今でも、自分の仕事(VMD)の中で少しでも『面白い!』と感じられるところを見つけ、その部分を膨らませていくよう日々楽しみながら勉強していくことがとても大事だと思うのです。