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昭和小学生 学期末の楽しみ

小学生の頃 学期末にはお楽しみ会があった。 たいてい班の出し物があって
クイズをしたり 劇をしたりと それぞれの班が趣向を凝らした出し物をしていたように思う。お楽しみ会が近づくと 家に帰ってから 誰かの家に集まって練習したものである 。

班編成はくじ引きなどランダムにきめられていたので 普段は遊ばない男子の家に行ったり 男子が我が家に来たり ちょっとドキドキしたものである。

六年生のとき私の班は懐かしのテレビ番組というテーマで ゴレンジャーの劇をすることになった。

もちろんモモレンジャーになりたい。
イヤリングをとって
「ゴレンジャーストーン行くわよ」と言いたい。

しかし モモレンジャー役はかわいいI(アイ)子ちゃんでおばChannelはキレンジャー役だった。

キレンジャー?!

そう

おどば阿蘇山たい!でっかい噴火山たい!!

ゴレンジャーストーンに至ってはヘディングで見事に失敗し  ストーンに見立てたドッジボールが観客席に飛んでいく始末であった。

そんな話を夫にすると
「私はミドレンジャーになりたかった」というではないか。

ミドレンジャー?!

ミドレンジャーは決してなりたくてなるものではない。
あんな 存在感の薄い五枠…。
何なら 女のモモレンジャーより戦闘力も劣るようなイメージなのに…。
それになりたかったって…あんた、どんな小学生時代を過ごしたんだよ とつっこみたくなった。

なぜ今、そんなどうでもいいことを思い出したのか。

それはI子ちゃんに 久々に出会ったからである。妹さん夫婦も一緒で実家に帰ってきていたので どうしたのかと思ったら   お父さんの具合が良くないとのこと。

そんなことだろう…。
おばChannel世代  世帯が別の兄弟が集まるのは親に何かあったときぐらいだ とそんなことを話しながら 軽く近況報告をしあったが I子 ちゃんは今でもモモレンジャーができるくらい可愛かった 。
そして 今なら キレンジャー役を前向きに受け入れ  弾けた演技で キレンジャーストーンもバッチリ決められるような 気がしたおばChannelであった。



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