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運動会でゴールテープを切ったことのない娘のために母がとった行動とは・・・

昭和のおばちゃんが日々見聞きしたこと 感じたことを昭和目線で独りごちます。

運動会シーズンです。

新聞に「母がありとあらゆるものを風呂敷に包んで持ってきてくれたおかげで、運動会の借り物競争で一着になれた」という70歳の方の投稿があった。借り物で引いたお題「しゃもじ」と「扇子」がお母さんが持ってきていたものとビンゴして1位になったという話。
しゃもじと扇子って時代を感じる…というか…しゃもじのお題ってハードル高ない?!
運動会に保護者が持ってくると先生たちは思っていたのだろうか?
当時の運動会では弁当のちらしずしなどを分けるための必須アイテムだったのだろうか・・・・?などと考えながら、おばchannelは自分の娘の運動会を思い出していた。

娘が小学校最後の運動会の直前に
「私、今まで一回もゴールテープを切ったことがないねん…。」というではないか。

一度も?!

そう、おばchannelの娘も運動が苦手。必ず全ての後走者に抜かれるので、リレーの時にはいつもべったでバトンをもらえるようにと願っていた。そんな娘だから ゴールテープを切ったことがないとしても何の不思議もない。そうか…そうだったのか…。ならば切らせてあげたい。おばchannelは考えた。徒競走は無理だ。チャンスは借り人競争しかない!!借り人競争で娘にゴールテープを切らせてあげたい。

そこで当日、おばchannelは娘がどんなお題をひいてもすぐに出ていけるよう借り人競争が近づくと地区ごとに決められた席を離れ、呼びだされるマイクのそばにスタンバイ。どんなお題が出てもためらわずに出ていくと決めていた。
いよいよ娘がスタート。カードをめくってマイクまで走ってくるのが…遅い…が、娘が叫んだ
「ミシンの得意な人」
「はい!!」
即座に立って娘と手をつなぎ走り出すおばchannel。
ダントツの一位でゴール!!
やった!!娘よ、やったな!!ゴール後すぐに娘と別れ、自分の席にもどった。満足感に浸りながら。
しかし、おばchannelはこの時重大なミスを犯していたのだ・・・。

家に帰ってきた娘に「借り物、お母ちゃん速かったやろ」というと
娘はこう答えた。
「うん、でもゴールテープ切ったんはお母ちゃんやん・・・」

確かに・・・。

娘と手をつないで一緒にゴール…ではなく、娘を引っ張って私がゴール…やったな・・・・。ゴールテープを切ったのは確かに私やった・・・。

すまぬ、娘よ・・・。次、あなたの子どもの運動会で、この母の手法でゴールテープを切ってくれ…、と願うおばchannelであった。




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