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私のワーク・ライフ・バランス(14)【二度目の妊娠7週目】

妊娠7週目の診察。今回で心拍が確認できなければ厳しいと言われていた日。いざというとき経験上、一人で色々な対応をするのは心身ともにとても大変だという記憶が蘇り、夫と一緒に受診した。

当日は朝食は私が準備したが、夫がゴミ出し、洗濯物の取り入れ、食器洗いなどを済ませてくれた。ドキドキしながら一緒に家を出て、病院に到着。採血をして、しばらく待っていると内診に呼ばれた。内診台の上での待ち時間はいつもより長く感じ、どうしても前向きに捉えることが怖く感じてしまい、処刑台にいるかのような気分になった。

先生が来て、エコーの診察がはじまり、すぐに胎嚢の中の胎芽を見つけてくれた。「います。小さいけど、ピコピコと動いてますよ。」と言ってもらえた。自分では画像の内容をぼんやりとしか認識できなかったが、自然な気持ちで「良かったです。」と答えることができた。

待合室に座っていた夫はどんな気持ちで待ってくれていたのだろう?病院には色んな思いを持った方がいるので、声に出して診察の詳細を伝えるのは控えたが、「今日は大丈夫だった」とすぐに夫に伝えた。夫も少し安心した表現を見せてくれた。

その後しばらく待って、診察に呼ばれ、夫とともに今日の結果と今後のお話を聞いた。絨毛膜下血腫も落ち着いてきており、来週後半にもう一度、採血とエコーをみて大丈夫そうであればひとまず卒院。順調であれば連休前後には産科に変われるとのこと。ただ、プロゲステロンの値がまだ十分に上がっていないとのことで、薬は継続となった。

前回の妊娠時にはあったつわりがまだあまりないことで問題ないか先生に質問してみると、「全く問題ありません。そのうち始まるかもしれないので、今のうちに好きなもの食べておいて下さい。」と声をかけてもらった。

心拍確認ができて、ひとまずは不安な気持ちが少しだけ落ち着いてきた気がする。ままならず見通しが立ちにくい中、命を大切にし、現実を受け止めながら、過ごしていくことがこんなに大変なことかと改めて思う。

つづく。


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