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部門カルチャーづくり

2024年度は、部門としての軸をつくるべく、「ビジョン、ビジネスモデル、カルチャー」の言語化を(三歩進んで二歩下がりながら)進めてきました。

今回は、上記の中でも一番捉えどころが難しいと感じる「カルチャー」について、直近の取り組みとこれから何をやっていけそうかを思考整理も兼ねて記事にしてみます。


これまでの取り組み


部長・グループリーダー(GL)合宿

昨年の夏前から月に1回(各回3時間)のペースで、部長&GL(計4名)+私で自社の会議室に集まり合宿をやってきました。
本記事を書くにあたり、改めてやってきた内容を振り返ってみましたが、色々と議論&対話はできたものの、手触り感のある内容に深めていくことの難しさを感じています。

※現状、自転車操業的に毎月テーマを決めてドタドタ実施している状況ですが、いつか1年(せめて半年)の合宿テーマデザインを描いて実行できるようになりたい。。。

これまでの合宿の中で、ビジョンとビジネスモデルはテーブルに載せてきたものの、「カルチャー」についてはうまく捉え切れていなく、2月の合宿でテーマにしてみました。


カルチャーとは?


現時点の私の中での定義は、『企業文化をデザインする』から私なりに解釈した下記定義で一旦ピン止めしています。

カルチャーは、個人のやる気を組織成果に繋げる組織行動デザイン(変換装置)

上記の手触り感はまだまだな感じですが、いつまでの脳内妄想してても進まないので、作りながら考えてみようと心に決めました。

そもそも何をどんな感じで進めればよいかもわからずでしたが、『企業文化をデザインする』に「組織力学(≒「マネジメント層の日々の判断や言動を言語化したカルチャー(組織行動)と整合させる」ことが大事)」の話があり、

「少なくとも部長・GLで、ある程度同じ文脈形成ができてないと、メンバーは迷うよなー」
「よし、部長・GL合宿でSOUNDカードをやってみよう。一回やってみたら何か見えてくるだろう。」

というノリで、SOUNDカードをやってみました。
(SOUNDカードを部長・GL合宿で試してみたいことから逆算で考えた、と言えなくもないですが…)

※SOUNDカードについてはこちらの記事に。


合宿でSOUNDカード


これまでは社内会議室でやっていましたが、そろそろ社外でやってみたいなと思っていたこともあり、都内某所のビルの1室にキャンプ場をイメージしたレンタルスペースがあり、そこを借りて開催してみました。(寒いことを除けばよい空間でした)

問いを選ぶという新鮮な体験

今回の合宿の流れは以下の形で実施しました。
※本来はNegative Checkというカードがあるのですが時間との兼ね合いで割愛。

Outcome:どんな未来を作りたいか

最終的に作ったステートメントはまだ30点ぐらいの納得度ですが、「人と組織」がどうなっていたいのか、というテーマを、安易に答えを出さずに(出せずに)じっくりと対話した時間になりました。
やはり個々人が感じている課題感や目指したい姿にズレはあるものの、その違いを認識しながら、「私たち」のステートメントを作る時間は有用だと感じました。

Understand:Outcomeの実現に向けてどこにフォーカスするか

Outcomeは未来を語るフェーズでそれはそれで難しいものの、Understandも別の難しさで、今と向き合い、構造を理解し、どこにフォーカスをするのかを、誰も答えがわからないまま対話をし続ける。
普段の仕事感覚だと「とりあえず結論だそうぜ」という流れになりそうですが、ぐっと我慢をして思考と対話を続ける。
そこの結果出た言葉なので立ち戻れる場所になる感じがしています。

Drive:アクションプラン

アクションプランもメンバーによってイメージする抽象度にばらつきはあり、抽象度が高いからダメ、低い(具体性がある)がよい、というものでなく、思いを共有しながら、具体策に落とし込もうとしています。
(一度Driveカードを実施してアクションプランを出したものの、具体化の時間が足りず、延長線を実施中)

ただ、以前だと、何の施策をするかの議論が各々の意見がベースでベクトルがあっていなかったものの、今回は立ち戻れる場所(Outcomeステートメント、フォーカスポイント)があることで一貫性を持った検討ができている気がしています。


メンバーへの伝え方


上記活動を通して、合宿に参加した部長・GLの中では、(内容の完成度は別として)同じ文脈形成ができている感覚はあるのですが、メンバーにアウトプットされた文章や施策だけを伝えても納得感を持ってもらうことが難しいと感じています。

そんなときにちょうど安斎さんのVoicyで、ズバリなテーマを話されていました。

話されていたアプローチは以下の4つでした。

① ストーリーテリングする(思考の変遷・過程を伝える)
② 記録をちゃんと使う(画像や動画、思考の記録等)
③ キーマンに少しでも会に参加してもらう
④ 参加者と不参加者の対話の場を作る

安斎さんVoicyより

今回は①と②をトライしてみようと思います。

今回の合宿では、対話の録音&写真撮影(写真は社内Teamsに実況中継的にアップ)をしていました。
録音結果については文字起こしを行い、出てきたスクリプトログをGPT先生に「ワークショップ内での思考の変遷と収斂の過程が分かるように詳しく要約して」とお願いすると、そこそこいい感じに要約してくれました。

その要約をベースにメンバーに伝わりやすいようなストーリーを作り、丁寧に共有していこうと思います。


おわりに


現時点はここまでで、4月から具体的な施策がスタートできるようにアクションプランを詰めているところです。
きっとその中で、「そもそもOutcomeステートメントでよかったんだっけ?(目指したい未来ってここだっけ?)」や、「センターピン(フォーカスポイント)ってこっちじゃないかな?」といった紆余曲折が出てくる気がしますが、むしろ出てくれた方が健全だと思い、よい意味で組織に揺さぶりをかけていこうと思います。
(早速、「フォーカスポイントのこの言葉ってみんな認識あってる?」というような会話をしています)


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