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PJリフレクション会&ケイパビリティ探究会

来期の施策化に向けて、私の部門でお試しで実施した2つのワークショップについて、振り返りをしてみる記事です。
書こうと思ったきっかけとして、どちらワークショップも実施途中に
「あれ?考えてたのとちょっと違う…」
と感じた点があり、自分自身の頭の整理のためにもアウトプットしてみることにしました。

特に前提というわけでもないですが、私の所属部門は、日系のSI企業でシステム開発を生業としている部門になります。



お試し施策① PJリフレクション会


施策の狙い

私の部門では、プロジェクト単位での活動がメインで仕事目線の話す場はあるものの、プロジェクトを俯瞰的に眺めて対話をする機会が持てていませんでした。
個人が気付きを得たり、仕事の意義を意識したり、チーム内の関係性のちょっとした小骨を取るためにも、プロジェクトでの対話の場を作りたいと思っており、今回試行的にやってみました。
(ゆくゆくは従業員体験のような感覚で、「プロジェクト体験」的なデザインをしていきたいと思いつつ、スモールスタートで…)

当初想定した流れ

<開催概要>
・3名を対象に1時間半@対面
・チェックイン15分、KMQTワーク20分、私たちの目指す未来ワーク45分

こうやって整理していると、あれこれ盛り込みすぎる私の傾向が出ている気がする…

SOUNDカードとMIMIGUIRさんのKMQTを組み合わせて、振り返りをしつつ、チーム内の文脈共創を図れないかと考えていました。

実際にやってみて・・・

内面的な思いを共有し合う場にできたら、と思っていたものの、仕事的な内容が大半になってしまい(それはそれで意味があると思いつつ)、「普通にやったらいつも考えていることを出すことになるよな…」と痛感しました。

改めて考えてみると、自分として期待する「場の目的」の解像度が低く、どういう場にできたらよいかがはっきりしていなかったのも大きな要因だと思えました。

気付き

・リフレクション会の目的の解像度を上げ、ワークショップ開始時にメンバーとも共有(当たり前だけど大事)
・自分たちが「振り返り初心者」であることを自覚し、最初からよい気付きができることに期待をしすぎない(いきなりぶっちゃけ話をするというより、"のどの小骨"を取るぐらいのテンションで…)

本施策に向けて

① 目的の解像度上げ&共有
リフレクション会の目的をもう少しはっきりとして、冒頭にメンバーにも共有し会を進行してみる。

②チェックインの工夫
「内面」に目を向けやすくするためにも、チェックイン時にプロジェクト期間のモチベーショングラフを作成するなど、感情面に意識が向けられるようなワークをやってみる。


お試し施策② ケイパビリティ探究会


施策の狙い

新しいプロジェクトにアサインされたメンバーとの会話で、
「自分のこういうところって新しいプロジェクトでも通用するんだなって感じました」
という話を聞くことが時々ありました。
新しいプロジェクトに移り少し慣れたタイミングは、越境学習をしている感覚に近い気がして、そのタイミングで自身のメタ認知ができると「自身の強み」が言語化しやすいのかも?
との思いで、新しいプロジェクトに移って2、3か月したメンバー2名に協力してもらい実施してみました。

当初想定した流れ

<開催概要>
・2名を対象に1時間@オンライン
・前段説明10分、インタビュー形式の対話各20分×2名、言語化ワーク&共有10分。
(記事を書いている今時点で改めて考えるとカツカツなタイムスケジュールだったなと。本当はロングインタビューの方がいいと思いつつ、時間の確保が課題…)


ちなみに、インタビューの問いはGPT先生とやり取りして、今回のワークショップネタに合わせて作ってもらったものでしたが、これが色々アレで…

実際にやってみて・・・

早速開始し、インタビュー形式で質問しながら感じたことは「アレ?この質問しててケイパビリティに繋がる要素を引き出せるか…?」でした。
途中から問いを少し変え軌道修正を図り、なんとかそれっぽい形で完了してみたものの、再現性の欠片もない感じでした。

この辺が私の「とりあえずやってみよう気質」の微妙なところで、もう少しシミュレーションしておけば、この問いじゃイマイチだなと気付けたのかもなと。

気付き

・もう少しコンテンツ作成時点でシミュレーションをしよう。
・ただ、自分の中でワークショップの狙いの解像度も低かった気もしていて、そこの解像度があがるとより、問いの質が上がる気がする。(もちろん事前に準備し切れない部分はそのときの感性に頼るしかないが、ある程度の流れは作っておきたい)

本施策に向けて

成果を生み出したあなたらしいケイパビリティとは何か?」という問いに対する仮説を作ることを目指して、前段でそこに繋がるような問いを準備するような形にしてみようと思います。
(いっそ、SOUNDカードのようにいくつか問いのプリセットにして、本人が選ぶ形の方が私が問いを(頭の中で)選んで投げかけるよりよい場になったりするか…?)

また、問いを立てるヒントとして、安斎さんの『問いかけの作法』を改めて読み直した中で、「問いかけの4つの基本定石」を意識しつつ、フカボリモードとユサブリモードの問いを手元に準備しておこうと思いました。

問いかけの4つの基本定石
① 相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する
② 適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る
③ 遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す
④ 凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す

「問いかけの作法」より引用


おわりに


私の立場(部門HRBP)の利点として、「とりあえず試してみよう」ができる環境があることだと思っています。
ただ、これまでは「とりあえず試してみよう」を次のサイクルに繋げられていませんでした。
まずは、試したことを(簡単にでも)整理して部門メンバーや社内で壁打ちさせてもらっている方にフィードバックをもらいつつ、施策の改善につなげていこうと思います。


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