「法則」は活かさないと!
秋晴れのいい天気。
9月にシルバー派遣センターに頼んでいた「草刈り」をやってもらった。
この裏山は、たまにイノブーとタヌキが遊びに来る。
猛暑で、10月初めまでは「作業は半日まで」のお達しが出ていたそうであるが、ようやく「丸一日」できるそうだ。
草刈りに派遣されたのは4人。
朝早くから、草刈り機の音が響く。
順調に進んでいるようであったが、お昼になって・・・
まだまだ暑くて、「半日」ということになった。
リーダーからの提案で、明日と明後日、「1人でやります」とのこと。
聞くところによると、「派遣された一人は新人で全く役に立たず、後の二人は普通にやれるレベル」だそうだ。
それを聞いて、「2対6対2の法則」を思い出した。
2対6対2の法則とは、
集団において、パフォーマンスが良い人が2割、パフォーマンスが中くらいの人が6割、パフォーマンスが悪い人が2割の割合で存在するという経験則。
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの研究に発端があり、パレートの法則の変形とされている。
パレートの法則は「2割の優良顧客が売上の8割を占める」というマーケティングでよく知られた法則で、これを企業に対する貢献度に置き換えてアレンジしたのが2対6対2の法則である。
確か、「働きアリの法則」もこんな感じだったはず。
働きアリの法則とは、
集団を「よく働く」「普通に働く」「働かない」に分類したときに、よく働くアリが2割、普通に働くアリが6割、働かないアリが2割に分かれるという経験則。
別名「2:6:2の法則」とも呼ばれる。
この法則は、個々のアリの能力や意欲によるものではなく、自然に形成されるパターンであることが重要。集団を変えても同様のグループに分かれることが明らかになっており、働きアリの法則は人間社会にも応用できる法則として知られている。
この法則、職場の研修で講師の先生から聞いたことがある。
だから、シルバー派遣センターのリーダーが嘆いても、どうにもならない。
でも、気持ちはよくわかる(笑)
同じ給料であれば、働かない者に腹も立つだろう。
たとえ役職や階級が上で、給料を多く貰っていてもそう思うだろう(笑)
あなたもそう思うでしょう?
たとえ、この法則を知っていても!
(※思わないあなたは、とっても素敵です!)
さて、雇い主も講師も役職が上の人も、この法則を知っておきながら活かせていないのでは?
例えば、雇い主であれば、『全く働かない2割の者』を変えようとするだろう。
変えたとしても、法則どおりになるというのに。
働かない部下に悩まされているあなた、イライラするだけ損ですよ。
給料が同じであればイライラしても仕方ないですが、あなたは立場が上なんだから。
さて、「働きアリの法則」には、まだまだ続きがある。
「2割の働かないアリ」を集めると、これまた「2対6対2の法則」で、「よく働くアリが2割」現れる。
講師の先生たちも、これについては当然知っているはずだ。
だが、それを活かして実践する人は、なかなかいないだろう。
あなたが雇い主だったら、働かない者ばかりを集めるなんてできないでしょ?
その逆で、上になればなるほど「よく働く者」を集めたがる。
例えば、支店で働く者を本店に集める。
それでも、当然ながら、これまた「2対6対2の法則」どおりになる。
そうして、集められたうちの2割の者は「働かない者」のレッテルを張られる。
支店でトップクラスで頑張ってきたのに、「こいつはできない奴」と言われ、以降、浮かび上がることはない。
何とも気の毒な話だ。
この法則、知っているだけでは意味がない。
少なくとも、この法則をよく理解した上で、これを活かさなければ!
人間の能力なんて、それほど違いはない。
もし今、自己肯定感がだだ下がりの人がいるとすれば、安心してください。
少しのやる気と勇気と環境で、あなたのベストパフォーマンスを発揮できるところがある!