【一日一本】摂食障害克服演習 家族と実践 相互理解を深める 300の質問

今回ご紹介する本は

摂食障害克服演習

家族と実践
相互理解を深める 300の質問
渡邉茜 著 

摂食障害回復のために必要な知識と問いを、【文章7割、図1割、ワーク2割】で解説。

著者は当事者として10年間、摂食障害専門カウンセラーとして5年間、経験してきました。
その、すべての知識と克服ノウハウを【読んで、書いて、対話をする】を通して体得できます。

この1冊だけで、克服に一歩近づきます。

当事者一人で読んでもよし。
ご家族だけが読むだけでもよし。
ワークをしなくても多くのことを学べます。

痩せたい気持ちを抱えながらも、回復したいと一歩踏み出すことに価値があります。

この本を通して、【心のままに生きる人】が増えることを願ってます。


なぜこの本を紹介するの?

それは、たまたまかかわった方が

「食べるのが怖い」
「体重計にのれない」
「できれば食べなくない」
「どちらかというと食べなくてもいい」

とお話していたからです。
この方は成人した女性です。

子どもでも同じようなことがありました。
あることきっかけに食べることができなくなり、
最終的に学校、外に行けなくなってしまいました。

どうしてそうなったのか?

原因を探り、それを解決すればOKなの?
それは解決できるの?

なかなか、そう簡単にはいかないようです。
そもそも本人もわからないかもしれません。
確かにその出来事のあとからではあるけども、
自分ともう一人の自分がいるように、わからない。
どうして、止められない。
そんな、不思議の迷宮に入ってしまいます。

専門家に聞けば、脳のお話をされたり、お薬と対処方法を教えてくれます。

だけど、どうでしょう?
それで楽になった、解決した方もいれば、いまだ何かわからない不安と衝動や恐れ、わかっちゃいるけどやめられない。
この矛盾した状態から逃れたい。
そんな毎日が続いているのではないでしょうか?

ご紹介した本が回復への「キー」「ワンピース」になることを願っています

ビジネス、自己啓発、スピリチュアルなど、いろんな本が世の中にあります。
成功方法、幸せになる方法、大金をつかむ方法を教えてくれる本です。
みなさんも、1冊は購入したことがあるのではないでしょうか?

YouTubeで1億稼ぐ人、精神の病気で金もない、外にも出れない人、虐待、貧困、どうして社会にこんな違いが生まれるのでしょうか?

精神、発達の病気、障害の原因は、まだ特定されていません。
目に見える自然、街、社会は等しく存在しているのに、一人ひとりの頭の世界は、穏やかである人、荒れ狂う映像から逃れられない人がいます。

不安や恐怖、緊張などは、まさにリアルです。
しかし、すべての人が同じように体験しているのではなく、頭の中で起きています。
映画を見ているときのように、頭のイメージには痛みも苦しみもありません。
しかし、痛みや死んでしまうかもしれない息苦しさをリアルに経験します。
今、リアルな体が傷つけられていないのに。
やりたくもないネガティブなイメージトレーニングを繰り返してしまいます。
残念なことですが、あまりにも苦しい映像、イメージから逃れるために、自分を強制終了してしまう方がいます。

精神、発達に障害がある人。
ここでの「障害」は人生の中で苦しい時間があって、それが生活に影響していることとして下さい。
この「障害」の時間が短ければ短い方がいいと思います。
そして、なければない方がいいです。
人生の時間を自分の大切なことにだけ使ってほしい。
そう私は考えています。

「そんなのやっても、意味がない」


この本を、受け入れられない方もいると思います。
そうです。
「そんなのやっても意味がない」その通りです。
なにも問題のない人にとっては意味がないのです。
意味がないことを問題にしているだけなのかもしれません。

本当に必要な人には意味があるもの

この世の中は、さまざまなものに「言葉」で名前をつけて、意味づけされています。
この本のワークをすることで、頭の中にある無色透明な幽霊(その事柄、不安、恐怖などの感情)に名前をつけ、理解し、ご自身の中で意味づけすることができると思います。
無色透明の幽霊に名前がつく、その意味を知ることで、多少感情が揺れても、街で通り過ぎる人、車を窓の外から眺めるような、ただの風景になっていくことでしょう。
なかには、人込み、さまざなな音、におい、光などたくさんの情報の渦に疲弊する人もいるので、その方々とはわけて考える必要がありますが、この場合でも自分を知る、対処方法を知ることで幽霊から自分を守ることができます。

ワークをしても、変わらない現実

ワークをしても変わらない現実に直面するかもしれません。
しかし、わかったはずです。
かかわる人、住んでいる家、街に新しい店ができたなど、社会の変化とともに少しずつ変わっていくものもありますが、昔と今、大きくは変わらない。
しかし、不思議の国を体験しワークをやることで「あなた」「何か」を得たはずです。

その「何か」があなたがもとめるもの、やっと名前がついた大切なものであること願っています。


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