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社内SEになったことで自分のサービスを作りたくなった話
私は昔から特別やりたいことがない人間でした。
小学校の時は将来の夢が大工さんかスポーツ選手でしたが、本当になりたいかと言われると怪しかったです。
結局子どもの頃って将来の夢を書かされるんですけど、その時に思いついたことを書いているだけだったという人もいるんじゃないでしょうか。
私もそうで、作文なんかで将来の夢は書きましたが、それに向かって何か努力したりした経験はありません。
そんな私が、夢というほどではありませんが、少しやってみたい、実現できたらいいなと思うことができたので紹介していきます。
やるべきことはできた学生時代
将来の夢がない学生時代を過ごしてきた私ですが、学生時代何もしてこなかったというわけではありません。
クラブ活動や生徒会活動、部活にもそれなりには励んでいました。
また、学校の授業はちゃんと受けてましたし、テスト勉強もそれなりにはしていました。
その結果もあって、成績はクラスの中ではいい方でした。
部活も練習は一生懸命やっていましたが、いかんせん運動神経がいい方ではなかったため、中心人物には程遠い存在でした。
高校に進む時に希望した学校があったんですが、残念ながら成績が足らず断念。
他の学校に通うことになりましたが、それなりに楽しく学校生活は送りました。
それなりに過ごしていた学生生活でしたが、仲のいい友達は将来やりたいことがあるのが羨ましく思っていました。
お世話になった先生みたいになりたいので教員
スポーツ選手を支える仕事
車が好きで自動車整備士
映画が好きで映画監督
こういったやりたいことを持っている人が非常に羨ましく思っていました。
私はテスト勉強や課題はちゃんとこなしていましたが、将来何をしたいのかイメージができていませんでした。
その時々で必要なやるべきことはできたんですが、やりたいことは見つかりませんでした。
結局やりたいことが見つからないので、進学して学びたいこともなく、お金も欲しかったため、何となく高卒で就職しました。
就職してからもやりたいことは見つからない
就職してみたら何か仕事が楽しいのかもしれないと思い、ひとまず仕事をこなすようにしました。
最初は事務職として仕事をしていた私ですが、そこまでやりたいことは見つかりませんでした。
電話応対や接客、請求書作成や登録作業などを行っていましたが、そこまで面白いものではありませんでした。
ただ、仕事をしていてお客さまから感謝されたり、上司から褒められた時にはやはり嬉しいものがありました。
それでも、仕事にやりがいを感じる感情はなく、こなすべきことをこなしていく日々に変わりはありませんでした。
(そんな私ですが、プライベートではそれなりに楽しみ、その時々で趣味もありました)
そんなこんなで事務職の仕事をこなしていきましたが、ある日、急な人事異動で今の仕事、社内SEとしての生活が始まりました
情シスへ異動➡基本情報の資格を取得
特別やりたいこともないまま事務職をこなしていた私ですが、ある日から急に社内SEとして働く情報システム部へ異動となりました。
いきなり情報システム部へ異動となった私ですが、仕事をするにしてもなにがなんだかよくわかりません。
やるべきことが何なのかわからない
専門用語が多すぎて何言ってるのかわからない
何がわからないかもわからない
こんな状態の私で、当然仕事がちゃんとできるわけもありません。
今まで専門的なことを何も知らずにただ仕事をこなしていただけですから、苦労するのは当然です。
何もわからないまま仕事をしているので、当然上司や他部署から怒られる日々…
「このままじゃ本当に何もできないままこの部署にいることになってしまう!」
こう思った私は、とりあえず基本情報処理技術者試験の資格を取ることにしました。
まずは飛び交う言葉が何となくわかるようになりたいと思ったからです。
未経験からの勉強なので、当然わからないことだらけでしたが、勉強開始~3か月くらいで無事合格することができました。
この基本情報の勉強はに本当に勉強して良かったと感じています。
飛び交う言葉も何となくわかるようになったし、アルゴリズムを勉強したことでシステムの処理も何となくわかるようになりました。
この勉強した経験が、社内SEの仕事中でも活かされるようになってきます。
仕事で「できた!」「やった!」と思える瞬間が見つかった
基本情報を取った私ですが、そこから仕事のふとした瞬間にちょっとした喜びが見えてきます。
基本情報でアルゴリズムを勉強してから、引数やIF文などの仕組みがわかったことで、ExcelでのIF関数やVLOOKUP関数の使い方がわかってきました。
(情けない話、それまではこういった関数を使いこなすことができていませんでした…)
アルゴリズムでシステム処理を作るのは最初ハードルが高いですが、Excel関数に落とし込んで処理をすることは比較的簡単にできました。
今までは手作業でやっていた作業をExcel関数を駆使して、楽に早く正確にできるようになった時には、言葉に言い表せないような喜びを感じました。
「おっ、できた!」
この感覚が脳からドーパミンが出る感覚かと、その時にはじめてわかった気がしました。
この感覚からExcel関数を学ぶきっかけになり、今ではある程度の関数を使えるようになり、従来の業務を効率化するようになりました。
その後、VBAの学習し、今は簡単な処理なら組めるようになりました。
自分で処理が組めるようになったことで、
「自分で作ったものがちゃんと処理できて助けになるのが楽しい」
と思える感覚が芽生えてきました。
自分で作ったサービスを誰かに見てもらいたい
こういった経験があり、自分で作った処理が思い通りに動くことに快感を覚えました。
また、それが人の助けになるのなら、それはもう何とも言えないような嬉しさがあります。
私の仕事ではシステム開発を外部に委託をしている関係で、自分で実際に手を動かして開発することはありません。
なので、「自分で作る」という感覚からは少し離れた業務内容になっています。
私は自分の動かした手で作ったサービスが動いているのを見るのが好きなのです。
そういったこともあり、いつか自分で作ったサービスを世に出し、誰かに喜んでもらいたいというのが私の今のかなえたい夢です。
何のサービスなのかは全く決まっていません。
ゲームなのかもしれませんし、面白いアプリかもしれませんし、何かの効率化ツールかもしれません。
何なのかは決まっていないですが、私が作ったサービスが誰かの喜びになるのは、間違いなくいいものだと思っています。
私は今まで、ブログやプラットフォーム内の簡単なゲームを作ってきましたが、その時々にもらえるコメントというのは本当に嬉しいものがありました。
これゲーム面白いよ!
この書いた記事、共感します!
作ってくれたExcelのおかげで助かったよ!
こんな声をいただけるのが嬉しいのです。
この嬉しい声をもらいたいという承認欲求がありながらも、自分で納得できるようなものが作りたいという気持ちが今はあります。
そのために少しずつですが、アプリ開発やWEBサイト作成の勉強をしています。
いつになるかはわかりませんが、私が作ったアプリやWEBサイトで誰かに喜んでもらいたいと思っています。
まだまだふわっとしていて具体性もないですが、それが今の私のかなえたい夢です。
特にやりたいことがなかった私も異動でやりたいことのヒントがみつかったので、皆さんも焦らず見つかるときを待ってみるのもいいですよ。