タイヤの空気圧問題
高速に乗る手前のガソリンスタンドで給油をしていると空気圧見ますよと声をかけてもらえる。カードを作ってとか悪い話ではないのでお願いする。遠くまで行かれるんですか?などと聞かれるのでこれから大阪まで行きますと答えると…
A.高速走るなら空気圧高めにしときます
B.高速走るなら空気圧低めにしときます
この真逆な提案を同じスタンドでも言われる。さてこれはどっちが正しいのという話だ。
まずはAの高め推奨の理由としては高めがいいというよりかは低めが悪いという根拠が見られる。高速道路走行時に空気圧が低いと燃費の悪化、タイヤの消耗、バースト、乗り心地の悪化が起こると。まあ、わかるぞ。
それでBの低め推奨派はなんでかと言うと高速ではタイヤの温度が上がり空気が膨張するからあらかじめ空気を抜いておこうという理論。うーん、別にサーキット全開アタックするわけでも0-400かっ飛ばすわけでも無いんだけどなぁ…
高速を走るからで空気圧を変えると目的地に着いたあとまた一般道向けの空気圧に調整しないといけない。これは面倒だ。
では、彼らスタンド店員達はなぜバラバラな意見を通してくるのか。別に悪気があるわけではない。ガソリンスタンドで働いているくらいだからクルマ好きな人達だ。そして自らも走り屋、走り屋だった率が高い。彼らが培ってきた様々なクルマ知識のひとつが空気圧の管理方法なんだ。どんなステージで走ってきたかは皆それぞれ違うから対処法もまちまち、そんな彼らのチェイサー、ランエボ、シルビアにしてきたメンテ方をスタンドの客のプリウス、フィット、セレナに押し付けてくる。これはいただけない。
スタンド店員よりもランクが高いタイヤの専門家、タイヤショップで新品に替えたとき、こう言われた。「今は気温が低いから空気圧高め(低めだったかな?)にしておきました」とな。もうウチのクルマのドアに書いてある規定値通りに空気入れてくれる人はいないのか!と。話すとものすごいクルマ、タイヤに対する熱量を持った人で現役で走り屋。こういう人を天職って言うんだろうなと尊敬する。だが空気圧を適正に入れてくれない。お願いしても職人気質なんで聞いてはもらえず退店してちょっと走ると案の定乗り心地がゴツゴツ。せっかくいいタイヤをプロフェッショナルに変えてもらったのに興ざめ。あの頑固ものめ!適当な事言いやがってとさっきまでのリスペクトどこへやら。後日コーティングでガソリンスタンドに行く用があったのでタイヤの事を思い出して適正値にしてくださいとお願いしてみる。ここではすんなり聞き入れてもらって調整してもらうと驚きのひと言。前輪は普通でしたけど後輪が異常に空気圧高くなってましたよ、と。タイヤ屋のあいつめ…それで帰り道の乗り心地がいいのなんのってははは!
ここから答えを書く。もうクルマ/タイヤに関わる人達に疑心暗鬼になったので買ったタイヤのメーカーに見解を聞いてみた。
・走る場所(高速か一般道かなど)によって空気圧の調整は不要
・気温(暑い季節寒い季節)によっての空気圧の調整も不要
・空気は抜けていくもの
・空気圧は日常点検の項目なのでまめに調整するもの
ということで目から鱗、見事に霧が晴れたのでした。本来運転手たる自ら責任を持って点検するものをガソリンスタンドの方達は自分達の経験値を持って親切に接してくれていたのだ。本題である、高め、低めにされるのが嫌ならばスタンドで道具を貸してもらうか通販で12Vのポンプを買えばいい。
高速でリアタイヤがバーストした事がある。会社のクルマでいつも乗らないクルマをたまたま割り当てられたときだった。事故後に上司がそういえばあのクルマスピード出したら変な音してたな…とか言う。殺す気か!
というわけで親切心で色々考えてくれている人に疑心暗鬼になって思い詰めるのはよそうという話でした。
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