年賀状が終わった
今年でついに年賀状が終わりました!
もともとそんなに出したりもらったりしていた訳じゃないけど大事な人にだけ気持ちを込めて出していた。近年は元日に来るってことはなくてこっちからのを見てから返してくれてるなのタイミング。
それが今年はもう返ってこないorやめにしましょうのメッセージ入りで出す相手が居なくなりました!文化が終わる瞬間ですよ。
世の中の方はSNSであけましておめでとうを交換するんだよね。いい感じだ。
LINEが普及する前からのお付き合いの方は知っているのが携帯番号だ。ショートメッセージであけおめはちょっとイケてない。だから音信普通になるだろう。
面倒だったけど年に一回の生存確認だからね。生存確認が取れると久しぶりにちょっと会おうかなんてなるもんだ。
最初の会社で私に名刺交換の仕方を教えてくれた先輩が年賀状のあと久しぶりに会おうと声かけてくれた。先輩の同期の方も一緒に。飲みに行くじゃなくてピザ食べ放題。そしてボーリング。楽しかったな。何年ぶりに会ってもまた会えば以前の関係まんまというのが不思議な感覚だ。
それでピザ食いながら改まった感じで先輩が言う。今仕事してなくて税金払えないから金貸してくれないかって。もうね、そんなん電話くれたらすぐにでも振り込むのに!しかもたった1万円て。私がこの先輩から教えていただいた事でその後社会人として暮らしていけている。金額にしたらすごい恩恵を受けていることになる。
1万円なんて取っておいてくださいなのだが、先輩の顔を潰すのは絶対あってはならない事、クシャクシャの紙に借用書を書いて渡された。結局5年後くらいに返してもらうまで財布に借用書入れてた。
note「非常識な新人」で踊場で説教してくれた先輩だ。
もう一人の先輩も大事な方で仕事は遊びなんていいながら根回しや気づかいがすごい。誰に対してもフレンドリーで一貫してタメ口。ローラやフワちゃんのはしりだね。人好きするタイプで誰も嫌な気分にはならない。
さすがにタメ口は出来ないけどその後の仕事において雰囲気や姿勢をマネしたら結構うまくいったりした。どんな相手でもまず友達になっちゃう。名言だ。友達になるじゃなくて自然となっちゃうということ。
かわいがってもらったな。この先輩はnote「非常識な新人」で秋葉原に一緒に行くのをすっぽかした方だ。
大昔は会社で住所録が配られていた。全社員の住所が載ってる。今では考えられない個人情報。
パワハラ上司の家や総務の色っぽいお姉さんのマンションもどこにあるか分かってしまう。
それでダメ人間からの脱出を目論んで社会人としてちゃんとしようという気持ちが誇大化していた私は住所録の全員に年賀状出してた!
こんなんもね、同期が何人も居るんだからお前は年賀状どんな感じ?とか話せれば普通が分かってただろうに。
雲の上の幹部や出向先に行ってて会ったこともない人にも出してた。でも結構みんな返してくれてて次の年はちゃんともらえてたからいいね。
年賀状どころかお中元屋お歳暮も送った方が良いのかな?と思ってたが、独身の新人がハム贈ってきてもビビるなとさすがブレーキがかかった。
会社で一人で次の現場に用いるケーブルを作ってたら(買うと高いからね)あまり見ない先輩が来られた。私の制服の名前を見て気付かれる。
「あ、〇〇君か。年賀状ありがとね」
「どうもこちらこそ」
「遅くまで大変だね。僕らが出向なんか行ってる分を〇〇君に支えてもらって悪いね…ご飯は食べたの?」
「いや、まだです。あ、こんな時間でしたかアハハ」
出向は実際儲かってない事は無かったと思う。年賀状をくれる顔も見たこと無い新人が夜遅くに一人で飯も食わずに仕事してる。
先輩は居なくなって帰ったと思っていたら戻ってきた。
「〇〇君良かったら食べて!
「わー!ありがとうございます!」
「じゃあね、無理しないでね」
なんとカレーを買ってきてくれた。嬉しかった。美味しかった。初対面なのになんて優しい。
こういう恩は一生忘れないから当然次の年賀状ではカレーごちそうさまでした、と書いた。
分社化があってよそに派遣されてる方や出向されてた方がごっそり居なくなってた。派遣先にうまく雇用された人も居たみたいだけどカレー先輩はどこへ行かれたのかな…。
あ、年賀状最後の一人がそういえば喪中だった。2026年は一枚かな。