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X(エックス)で人気のあの銘柄・・・上昇は継続するのか・・・?

トンピンさんこと山田亨氏の保有で有名な海帆(3133)が本日61円高(8.25%)という、久しぶりの盛り上がりを見せていましたね。

今までだいぶ長く低迷が続いていたので今日の上昇が本格的なものなのかどうか気になっている人もいると思うので、いくつかの視点から考察してみたいと思います。

実際の浮動株数


四季報では不動株比率は26.6%となっていますが、この中には山田氏の名前がありません。
大量保有報告書は出ているので、本来は大株主第2位に載っているはずです。

これ以降変更報告書は出ていないため、本来は現時点の四季報で山田氏の名前が載っているのが自然なのですが、その名前がないということは自身の株券を「貸株」にしているのでしょう。
本人の意思でかどうかは不明としても、そのことを考慮すると、実際の浮動株比率はもっと低いものと思われます。

発行済み株式数 × 保有比率 ≒ 837万株

だいたいこのぐらいの株数が浮動株から差し引かれる計算になります。
四季報の数字で計算する浮動株は約1413株となり、上記の株数を差し引くと、実際には約576万株まで下がります。

直近の機関投資家の空売り残高「貸付残高」は約630万株なので、計算上浮動株以上の空売りポジションが残っていることになります。
これに個人の信用買い残を合わせて(960万株)浮動株との比率を見ます。

960万株 ÷ 576万株 × 100 ≒ 167(%)

一般的にこの数字が120%以上だと大きな変動が起きやすいと言われているので、海帆の比率はかなり危険水準と言えます。
ちなみに、空売りが圧倒的に多い今の状態だと、買戻しの機運が高まるので「大きな変動」は上昇方向に動きやすいものです。

今後逆日歩などが付けば空売りポジションの解消が進んで踏み上げられる可能性が大きいでしょう。


ATRで見る

「変動」というワードが出たので、ボラティリティ(変動率)の変化で見る「ATR」でも確認してみましょう。

ATR=TRのN日移動平均

TR(トゥルー・レンジ)
・ 当日高値-当日安値
・ 当日高値-前日終値
・ 前日終値-当日安値
以上のうち値が最大のもの

上記の計算で示されるのがATRなので、株価の動きが大きくなるとATRは上向きになってきます。
注意が必要なのは、ATRは大きく下落する際も上昇するので、ATRの上昇=株価上昇とは考えないようにしましょう。

ただ今回の場合は↑の局面に当てはまる動きとなっているので、株価の先高観が強いと言えるでしょう。
特に今まで今年一番の低ボラティリティで推移していたところからの動き出しとなれば持続性が期待できます。

ちなみに似た価格帯でATRの動きも似ている銘柄も参考にしておきましょう。

Kubell(4448)

Kubellの初動の際はATRの他MACDやRCIも似たような推移になってますね。

ちなみに一目均衡表の雲抜けもしており、需給状況からテクニカルまでいろいろと良好な環境になっていることが今回の上昇の持続性の根拠となります。

ただ、今は信用買いよりも空売りの方が圧倒的に多いから良いですが、今後上がる可能性が高いからと言って信用で買うと空売り残高を逆転してしまう要因になるので、買うなら現物を徹底したい銘柄ですね!

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