ものづくりに携わる人、携わりたい人へ、森入江展に行ってください
今、世田谷文学館で「漫画家・森薫と入江亜季 展―ペン先が描く緻密なる世界―」が開催されている。
何かを生み出す人、何かを生み出したい人は、許されるなら絶対に行ってほしい。
私は多分行けないけれど、行けるのなら、行ってほしい。
つい最近、入江亜季『乱と灰色の世界』を読み、うわあ何これ大好き……!となった。
魔法が出てくる物語で、女性キャラがとにかく美しい(静がとても好き)。そして、なんだろう、乱がそうであるように、紙の上がキラキラして見えるのだ。乱の在り方もとても好きだ。
入江亜季という人が描く作品がもっと読みたいと思った。ので、名前は知っていたけれど手をつけずにいた『北北西に曇と往け』を読み出した。
女性キャラがやっぱり美しい。リリヤが最高に好きだ。描かれる風景、車、生き物、全てが新鮮な驚きと喜びに満ちているようだ。それでいて静かで、自然に描かれている。
人と人との、人とモノとの、人と自然とのやりとりが魅力的。
まだ既刊全巻までは追いついていない。
『乱と灰色の世界』と一緒に、森薫『乙嫁語り』を2巻買った。近くに並んでいたから。
確か杏さんが『BOOK BAR お好みの本、あります』で紹介していて、ずっと気になっていたのだ。
アミルさんが美しくて可愛らしくて、どうしようかと思った。そして、出てくる布たちの美しさ!ああ刺繍をしたい、という気持ちをくすぐられまくった。
ゆっくり既刊全巻揃えていきたいと思っている。
そんな、最近私が出合った作品を描かれたお二方の、展覧会(展示会?)。
公式ページには、
「〜本展では、原画とともに、同人誌時代の作品やイラストレーション作品、机周りや創作メモ、取材の様子など執筆の現場も紹介。物語の世界はもちろん、一枚の原稿がうまれる過程までご紹介します。漫画家と、その漫画がもつ情熱をぜひ体感してください。」
とある。
私は今のところ行けないので、Twitter(と、どうしても言ってしまうX)で
#森入江展
を検索しては、ありがとうありがとうと思いつつお裾分けを見ている。
そのお裾分けの中で、入江亜季さんが「漫画の未来と未来の漫画家へ」と書いている文章があった。
これを本当に、読んでほしい。
何かを生み出す人、何かを生み出したいと思っている人に、読んでほしい。
きっと展示を回って、入江さんと森さんの原画を目にして読むこの文章は、もっともっと大きく響くであろうから、森入江展に行ってほしい。
行ける方、絶対行ってください。
お前行けないくせに、と思われるかもしれないけど、本当にそうだけど、絶対に行ってほしい。行けるなら。
きっと間違いなく、活力になるし、希望になる。美しいものを見て、なおかつ意欲も湧くなんて、とても素敵だ。
そして世田谷文学館さん、ハッシュタグでお裾分けしてくださるみなさん、ありがとうございます!!とても感謝しています。