服を果物で考える
私は服を買うのが下手だ。
どう下手かというとメインみたいな服ばかり買って、その結果組合せパターンが少なくなる。数は持ってるはずなのに毎回おなじ服を選ぶ傾向にある。
具体的には、原色が好きなのでパキッとした赤や山みたいな緑々しい緑など、派手な色に惹かれる。そしてそれらを合わせるとひとりクリスマスみたいになって結局着替え直すのである。
でも最近、自分のファッションの概念を覆す名案を思いついた。それは果物でコーディネートを考えるということだ。
どういうことかというと、「りんごコーデ」とテーマの果物を決めてりんごの配色やイメージからコーディネートを組んでいくという手法である。
やり方は二段階。
まず配色を決める。りんごなら【赤×白×黄×緑(カーキ)】。
次にりんごのイメージを考える。きれいよりは元気でかわいらしい印象なので、デニム生地やキャップを選ぶ。
このように果物の色をそのまま配色にし、イメージで素材やアイテムを選んでいく。
この果物コーデの良いところは二つある。
一つ目は人にうけることだ。(ここでいう人は自分も他人も含んでいる)人は潜在的に果物に対して良い印象、もっと言えば「かわいい」という印象を持っている。これは原始時代から揺るがない事実だ。なんなら果物自体が子孫を残すためにこっち側にうけるような見た目をしている。そんな果物に対する本能的な「かわいい」をファッションに応用するという手法だ。そして果物は自然物であるため、なんとなく自然にまとまるのも良い。
二つ目はテーマがはっきりしているところだ。「きれいめコーデ」とか「おとなカジュアル」とか言いたいことは何となく分かるが、ファッション素人にとっては「じゃあなにから始める???」となる。
その点果物コーデは「りんご!!!」とテーマが明確である。まず色が決まる。そして「何となくきれいめに、派手すぎず、でもこなれ感、、、」とごちゃごちゃ考えずに「りんごになるためにどうするか」を考えれば良いのである。りんごだから元気めにしよう。デニムスカートとかいいな。みたいに。
そもそも人がどういう感覚でおしゃれしているのかわからないけど、わたしの中ではかなり革命的でシンプルな考えを得た。そして楽しい。
果物をし尽くしたらケーキとかでもいいし、長く楽しめそうだなとワクワクしている。この冬は果物コーデを試してみて経過も報告したいと思う。