見た動画とか映画とかいろいろ 10/7

youtubeで風の谷のナウシカ(曲)のカバーを探していたら、「29歳女の〜」という題名の弾き語りの動画があって、迷わず再生した。こういうのって普通、若者の特権というか、若気の至りがあってなせることじゃないのか。29歳という数字は明らかにyoutubeにおいて異彩を放っている。肝心の弾き語りはどうかというと、一音一音の発声が丁寧でとても良かった。

その方の他の動画を再生していると、「あなたが17歳の頃から見てます」というコメントがあった。

17ってどういうことだってばよ、と思いチャンネルの最も古い動画を探すと、確かに「17歳女の〜」という動画がある。おいおいおい、おじさんびっくりしちゃったよ〜。動画のテンプレは同じだけど、歌い方やギターの弾き方が今とは違う。そこには変わらないものと、12年という時の長さが共存していて、不覚にも感動してしまった。この人は17歳のときから、変わらず音楽が好きなのだろう。

羨ましいと思った。


アマプラで映画「ノマドランド」を見た。ノマドとは、もともとは「遊牧民」を指す言葉らしい。この映画においてノマドは、家を持たず、職を求めて全米各地を動き回り、自家用車で生活する人々のことを指す。彼らの多くは、経済危機で家を手放した高齢者であった。

ノマドのような生き方は、資本主義の競争社会から外れているという点で少し羨ましい。少しだけね。けど、今の生活とか、その他多くのものを失うことを考えると、自ら望んでなるものでもないのかもしれない。やはり作中のように、何かのきっかけで大切なものを失ってしまった結果、旅に出るのが自然な流れなのだろう。旅の中で人々は他のノマドや美しい自然と出会う。それは、自分や他人の喪失感と向き合う旅になる。

僕はこういう人の内面の傷に寄り添ってくれるような映画が好きだ。派手な展開や、個性的な登場人物を必要としない静かな物語が。いつかそういうものが、(例えば文章が)自分で作れたらいいとも思う。


内面の苦しみを上手く表現し、共感を呼ぶ創作物は多い。そういう作品にはそれだけの感情を伝えて共感させるエネルギーがあるわけで、それはすごいことだ。しかし揺さぶられてばかりでは、心が疲れてしまう気もしている。揺さぶるのではなくそっと触れて、最後には少し前向きにしてくれるような、そういうものが今のマイブームだ。


最近、ナミビアの砂漠という映画も見ました。こっちは見ててアホほど疲れたけど、面白かったです。見た後何日か、ずっとこの映画のことを考えていた気がします。言いたいことも山ほどあるけれど、上手く言える気がしません。とりあえず優しい人間になりたいと思いました。ホンダのようになりたいという意味ではありません。

じゃ、背骨数えるね〜

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