決め手は安定性!シニア向け電動アシスト自転車の選び方
※この記事はYOSCAの「あなたのライターキャリア講座」で制作、編集したものです。
シニア層の中には自転車の購入を考えている方もいることでしょう。ですがいざ購入しようとしても「何を基準に選んだらいいのか分からない」と悩んでいませんか?安い買い物ではないので、買って後悔したくはないですよね。
そこでこの記事では、シニア向け電動アシスト自転車の選び方について解説します。シニア向け自転車で重要なのが安定性。乗りやすく、怪我や事故に繋がりにくい自転車の選び方を紹介します。ぜひ最後までお読みくださいね。
必ずチェックしたい3要素
安定性に関わるのがタイヤ、フレーム、ハンドルの3つ。ここではこれらの要素について解説します。
タイヤのサイズ
タイヤサイズは小さめがいいでしょう。具体的には20、22インチ(50.80〜55.88cm)がおすすめです。一般的なママチャリのタイヤサイズは26、27インチ(66.04〜68.58cm)ですので、かなり小さいサイズといえますね。ですが小さい分、漕ぎ出しや停止する際にふらつきにくくなります。
そんな小さなタイヤにもデメリットが。大きなタイヤに比べて漕ぎにくさがあり、段差などで衝撃が伝わりやすくなります。段差や砂利道を走る場合、不快に感じるかもしれません。
もしこれらのデメリットが気になるようなら、24インチ(60.96cm)のタイヤを選ぶといいでしょう。ご自分が走行する道に合ったタイヤを選んでくださいね。
フレームの形状
フレームは低いものを選びましょう。フレームとはいわば自転車の骨格にあたる部分で、ある程度高さがあります。フレームが高すぎると跨ぐ際に転倒する、乗るのが大変といった事態になりかねません。そのためシニアは、低床フレームと呼ばれる低いフレームの自転車を選ぶようにしましょう。
フレームを選ぶなら実際に乗ってみるのが一番です。お店で乗りやすい、跨ぎやすい自転車を選んでみましょう。もし近くに店がない、あるいはインターネットで買う予定の方は、その自転車に安全に乗るための適応身長を参考に選んでみてください。
ハンドルの形状
ハンドルはセミアップハンドルがおすすめです。セミアップハンドルとは、手前に曲がった形状をしたハンドルのこと。ママチャリなど一般的な自転車によく見られるハンドルです。
特徴はなんといっても安定性が高いこと。楽な姿勢で運転できるためふらつきにくく、安全に走行できます。スピードよりも安定性重視のシニア向け自転車にピッタリなハンドルです。
デメリットとしてスピードの出にくさが挙げられます。またいくら安定性があるとはいえ、ハンドルの位置が低いとバランスを崩してしまいます。自分に合った位置に調整しておきましょう。
プラスアルファの3要素
予算に余裕のある方は上記の3要素に加えて、バッテリーやアシスト機能についてもチェックしておきましょう。日頃の用途に合わせて選ぶことで、さらに快適に走行できます。また三輪車にも触れていますので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
バッテリーの容量
バッテリー容量が大きいほどアシストが続き、長い距離を走行できます。遠くに行く、毎日乗る方は大容量バッテリーにするのもいいでしょう。ただしバッテリー容量が大きくなるほど値段が高くなるので、予算に応じて選びましょう。
目安の距離とAh(アンペアアワー)は次の通りです。
走行距離およそ30〜40km 8.0〜8.9Ah
走行距離およそ45〜50km 12.0〜12.3Ah
走行距離およそ60〜70km 15.4〜16.0Ah
近場での使用が多いなら8.0〜8.9Ah、毎日乗る、中距離の移動が多いなら12.0〜12.3Ahなど、ご自分のライフスタイルに合わせて選んでください。
アシスト機能の性能
アシスト性能とは、ペダルを漕ぐ力を電気でサポートする機能のことです。坂道が多い、あるいは足の筋力が弱くペダルを漕ぐのが大変という方は、アシスト性能が高い自転車を選ぶといいでしょう。
アシスト性能は明確な数値として表示されておらず、各メーカーで表示が異なります。例えばヤマハの場合、アシスト性能を星マークの数で表しています。星マークが多いものほどアシスト力が強いので、これらの表示も自転車選びの参考にしてみてください。
また違法なアシスト性能の自転車を売る業者も存在しますので、「型式認定TSマーク」がついた自転車であるかどうかもチェックしておきましょう。
タイヤの数
自転車にはタイヤが2つの二輪車、タイヤが3つの三輪車があります。三輪自転車は前と後ろにカゴがあり、買い物などで荷物をたくさん運びたい人向きの自転車。後ろのカゴが低い位置にあるため、重心が下がりふらつきにくいメリットもあります。
ですが「三輪車だから絶対転ばない」ということはありません。二輪車と同じようにバランスを保ちながら走行しないと、転倒する恐れがあります。三輪車に乗る際もやはり安定性が大切です。
三輪車の場合もタイヤの大きさ、フレーム、ハンドルをチェックしてください。またカゴやタイヤが増えたことで、二輪車よりも価格が高くなります。予算と相談しながら購入を検討しましょう。
おわりに
今回はシニア向けの電動アシスト自転車の選び方を紹介しました。安定感のある自転車選びで重要なのがタイヤのサイズ、フレームの形状、ハンドルの形状の3つです。小さめのタイヤ、低床フレーム、セミアップハンドルのものを選びましょう。
もし予算に余裕があるならバッテリー容量やアシスト性能もチェックしてみてください。買い物なので荷物が多くなりがちなら、3輪自転車を選ぶのも手です。ぜひ自分にぴったりな自転車を選んでくださいね。