3.ケーブルの芯線について(後編)
前回はリングスリーブについて解説しました。
今回は圧着端子についてです。
圧着端子はブレーカーやシーケンス機器などの端子台に接続したいときに使います。端子台以外だと接地工事などでも使用します。高圧になると銅バーの穴にボルト・ナットで留めるなんてこともします。
実際、第二種電気工事士の実技試験では出てこないですし第一種電気工事士の実技でもKIPケーブル端子台にそのまま差し込んでしまうので使い方は現場出てきてからじゃないと分からないと思います。
(私の後輩も工業系の高校卒業してるんですがこちらには触れてもこなかったと言っていました。)
こちらはより線を使います。単位はmm²でsqと表記することもあります。
(圧着端子では単線使ったことはありません。)
圧着端子の真ん中に空いてる穴にネジやボルトを通して端子台や銅バーなどにに留めます。(現場に出るとこの時のネジ·ボルトの締付け具合も重要になってきます。
圧着端子は電線一本に対して一個使用します。
リングスリーブと違って線の細さごとにサイズが用意され真ん中のネジ·ボルト用の穴のサイズ分種類があります。
サイズは端子の裏に記載されています。
これなら迷いませんね!
圧着端子には赤い柄の圧着工具を使用します
圧着工具に記載がないサイズもありますがそれらは次のサイズで潰します(3.5mm²は5.5mm²の部分で潰します)
ちなみに現場で端子台のほうが狭くて端子が留められない時があります。
そんな時は応急処置で丸の上の部分を切断し差し込むようなこともありますが、そんなことしなくていいようにY端子なんてのがあります。また、より線で差込形コネクタやスイッチに接続したい時のために棒端子なんかもあります。テキストには載っていませんが圧着端子で潰したあとは色のついたキャップを被せます。
ここで覚えておいてほしいのが100V配線をする時は電源線はそれぞれ赤白黒のキャップを使用するんですが200Vの配線時は赤白黒をブレーカーに接続してキャップは赤白青を使用します。現場で青を見たら200V回路があると思い出してください!
ここまで読んで頂きありがとうございました!
次回は現場の話に戻ります
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