【判明】◯◯年前の夏、ちいかわの世界から人間が消えた
(記事とはほんの少し内容が異なります)
人間ってなんだ
『ピングー』には人間が登場しない。
それは何も不思議なことではない。
『ポムポムプリン』には人間が登場しない。
それは何も不思議なことではない。
『ちいかわ』には人間が登場しない。
それは何も不思議なことではない。
はずなのに。
鎧さんってなんだ
鎧さんの正体については、既に多くの読者が、様々な考察をしてきた。それらに共通して言えるのは、「鎧さんはちいかわ族を管理する側の存在」という認識であろう。
真実はまだ明かされていない。だが彼らの振る舞いは確かに、ちいかわ族を「管理」していると言える。
鎧さんは(可愛らしい)弁当を食べる。鎧の中は生身ということである。
鎧を纏っているのは、身体を守るため、あるいは、奪われないようにするためである。
人間ってなんだったんだ
ちいかわの世界に「人間」の影が見え隠れするのは、鎧さんという存在によるものだけではなく、現実世界で我々が目にするものが、ちいかわ族の世界にも存在しているためでもある。
「建造物」「食べ物」「歌」などなど……
そして「建造物」の全てが、非常に年季が入ったものである。
時の流れを感じさせる「建造物」。人間の手を離れて10年、20年は経っているだろうか……「建造物」以外はどうだろう。筆者は漫画『ちいかわ』に固有名詞で登場するモノの製造年や発売日を全て調査した。そのなかから代表的なものを紹介する。
・今日の日はさようなら 1966年
・チャリ(ル)メラ 1966年
・きのこの山 1969年
・フエラムネ 1973年
・よっちゃんイカ 1977年
・たべっ子どうぶつ 1978年
・星雲 1981年
・時の旅人 1990年
・ブタメン 1993年
・おかしのまちおか 1997年
・ビリーヴ 1998年
・オキシクリーン 1999年
・呼び込みくん 1999年(夏)
(年代順)
ここに掲載しきれなかったものも含めて共通していることがある。これらは全て1999年以前から存在しているのだ。逆に1999年以降のものは登場せず、近いものはあっても固有名詞を用いていない。
このことから読み取れるのは、『ちいかわ』の世界における「人類」の繁栄は、1999年を境に止まっているということである。
ここに、筆者が以前に考察した「ちいかわの世界はナガノ県説」を当てはめてみると、鎧さんは本土にしか存在しないことになる。
つまり、人類は衰退し、生き残った一握りの人間は鎧を纏い、ちいかわ族との共存を試みている、ということである。
そして、朽ち果てた建造物を見るに、『ちいかわ』の現在の時間は、現実世界と近いもののように思える。『ちいかわ』の「現在」は、現実世界の「現在」と並行しているのではないだろうか。
現実世界の「今」と『ちいかわ』の「今」が同じ時間線にあるとすれば、『ちいかわ』の世界では24年前(1999年)に人類が滅び、生き残った人間は鎧を纏うようになったことになる。
節目といえば節目にふさわしい年ではある。
「1999年人類滅亡」といえば…………
最後の固有名詞「呼び込みくん」の誕生が「1999年の夏」ということは、やはり…………
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