【驚愕事実】「ちいかわ」には海が出てこない
今回の考察は、以前書いた記事「【徹底考察】草むしりの全て。」を先に読んでいただけると理解がより深いものになるかと思う。
ちいかわたちの暮らす世界
漫画『ちいかわ』では、これまで現実世界と共通する物事が当たり前に描かれてきた。
だが、650話にものぼる連載のなかで、一度も描かれていないものがある。
それは「海」である。
筆者が確認したところ、漫画本編650話に加え、その他のイラストでも、海は描かれていなかった。650話のなかで一度も、である。不自然ではないだろうか。
これが意図されたものであるとすれば、それは何を意味するのだろうか。
筆者ははじめ『ちいかわ』の管理社会的な構造から、ちいかわ族が暮らす世界は外の世界から完全隔離された地区であると考えた。それなら必然的に内陸となり、海を見る機会はないはずであるからだ。
だが、それでは説明のつかない点がある。
「エジプト」と「スフィンクス」の存在である。
ハチワレとちいかわは「エジプト」についての書物を読んでいた。
それはこの世界に「エジプト」が存在することを意味している。
そして突如として現れた「スフィンクス」に対して、ハチワレは「いるんだね、こういうトコにも」と発言していた。
それはちいかわたちの暮らす場所が「エジプト」ではないことを意味するとともに、「スフィンクス」が「エジプト」という異国からやってきたであろうことも読み取ることができる。
よって、ちいかわたちの世界は完全に隔離されているわけではなく、また「エジプト」等との国境は陸続きになっているということになる。
一度も海が描かれない不自然さをふまえると、ちいかわの世界は海のない、一つの大陸のみで形成された世界なのではないだろうか。
ちなみに、海が描かれないにもかかわらず、海由来のものは多く描かれている。
これらが「自然物」であれ「人工物」であれ、「海」という概念は確かにあるように思える。かつては近い場所に海があったのかもしれない。
海がなくて大丈夫なのか?
地球上の水分の97%は海水である。もし海が無ければ、雲は作られず、雨は降らず、大地はたちまち砂漠と化してしまう。
だが『ちいかわ』たちの暮らす場所では雨が降り、緑が生い茂っている。
そう、"『ちいかわ』たちの暮らす場所 "では……
以前の記事で、湧きドコロを管理しているのは人間であると考察した。
湧きドコロのひとつとして、空から赤福が降ってきたことがあった。
これは人間が天候を操作できることを意味している。
赤福を降らせることができるなら、雨を降らすことなど容易なはずである。
『ちいかわ』の世界に降る雨は、自然のものではない可能性が考えられるとともに、外の世界では雨が一切降らず、砂漠と化している可能性もある。
海がなくても生活していけるシステムを人間側が作り出せているのだとすれば全ての説明はつく。
そして、存在が明かされているただ一つの異国が「エジプト」であることも……
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