私の社会活動
私は自治体が行っている
アダプト・プログラムに参加しています。
契約を結んだのは、
かれこれ3年前になります。
その中でも私は主に、
自分の住んでいる地区の
「ポイ捨て」のゴミを拾う活動をしています。
私がなぜ
この活動に参加しようと思ったのかというと、
「社会の役に立っていない私」を
辞めたかったからでした。
体調を崩し
働くことができなくなってから、
「社会に出て仕事をしたい」
という思いが強い私は、
「働いていない自分」が
嫌で嫌で仕方がありませんでした。
誰かと会えば挨拶がわりに
「お仕事は何してるんですか?」
と聞かれたり、
平日にお店に行けば
「今日はお休みですか?」
と聞かれたりすることも、
私の心をざわつかせるのには十分でした。
相手に悪意はないと思うのですが、
それらの「決まり文句」が、
「社会から外れている」
と言われているような気がして
とても苦痛でした。
私自身が
働いていない=社会の役に立っていない
と自分を位置付け、
勝手に責めていただけなのですが。
何度も仕事に出ようと思いました。
しかし、
「現実的ではない」ということも
私自身が一番よく分かっていて、
それが私をさらにイラつかせていました。
そんな葛藤を抱えながら、
「いつまでもここにとどまっていたくない」
という気持ちから、
「今の私の状態」で
「働くこと以外」に何か
「社会の役に立てる方法」はないか?と
考えるようになりました。
もちろん専業主婦として
家のことをきちんとこなすことで、
社会の役に立っている
と考えることもできます。
しかし、それは
私の求めている答えではありませんでした。
考えた挙句、
私は1人でゴミ拾いをすることに決めました。
それなら自分のペースでできるし、
予定通りできなかったとしても、
誰かに迷惑をかける事もありません。
始めてみたところ、
思ったよりゴミが落ちていることに驚きました。
そうなると、
大きいサイズのゴミ袋が必要でした。
燃えるゴミと
瓶や缶などの燃えないゴミを
分別するとなると、
さらにゴミ袋が必要だし、
ゴミは思ったより汚れていて
軍手では拾いにくいことにも気づきました。
「トングが必要だな~」とか、
私の住む市では
ゴミ袋の値段が驚くほど高いので、
「こういう活動している人は、
どうしているのか?」が
気になり始めました。
そこで、調べてみました。
すると、
「アダプト・プログラム」というワードに
たどり着きました。
私の住む市でも
そのプログラムを行っている
ということが分かったので、
市役所に出向き
説明を受けることにしました。
このプログラムに基づき
市と契約を結ぶことにより、
ゴミ袋やトング、軍手などの備品が
貸し出してもらえるということだったので
それなら!と、
契約を結ぶことにしました。
これが、
私がアダプト・プログラムに参加する
に至った経緯です。
3年間続けてきて思うことは、
この活動をすることで
私が「社会の役に立っている」と
実感できるようになったのか?
というと、
そういうわけでもないと思っています。
だから、
やめてしまっても良いのですが、
ゴミを拾うことで道がキレイになるのは
単純に気持ちがいいということを
経験してしまったので、
続けたいと思うようになりました。
でも、
プログラムをやめてしまったら、
面倒で行かなくなってしまうと思うのです。
やってもやらなくてもいい状況だと
やりませんよね。
このプログラムに参加していることで、
家に備品が置いてあります。
玄関の目につくところに置いてあるので、
「ゴミを拾いに行く」というミッションを
忘れることはありません。
今日、久しぶりに
ゴミ拾いに出掛けました。
ちなみに、今日
ゴミ拾いに出掛けたきっかけは、
自分の作った
「12月のラッキーアイテム」でした。
自分で作っているのですが、
私はこれにとても意味を感じているので、
必ず実行しています。
蠍座の私のラッキーアクションは
「掃除」でした。
自分で作っておきながら、
「掃除かぁ。
もっと違うのがよかったなぁ…。」
と思いながらも意識をしていたら、
最近ゴミ拾いに出かけてないことに
気づきました。
少し前に、
歩道の片隅に
大きなレジ袋が丸ごと捨てられていた記憶も
よみがえってきたので、
それを回収しに行こう!と思ったのです。
行ってみたら、
どなたかが拾ってくれていたようで
それはもう落ちていませんでした。
一見すると
ゴミが落ちていないように見えるその道を
10分歩いたら、
結構ゴミが拾えてしまいました。
この道を
「歩く人」は少ないので、
ゴミは「車」からのポイ捨てだと思います。
「ペットボトル」や「瓶・缶」は
もちろんのこと、
「柔軟剤の詰め替えパック」や「調味料」などの
家庭ゴミも落ちています。
道に捨てたゴミは、
誰かが拾わなければ
片付く事はありません。
私たちが住んでいる地球は、
私たちの家と同じなんだと思います。
適当にしているのに、
キレイになっているのは
誰かが片付けてくれているからです。
私は自分の家と
私に関わる人の心、
そして
地球をキレイにする活動をしています。
それが「私の社会活動」です。