子育てをすることで成長するのは子どもではなく「あなた」です
スイミングスクールに行くと
ギャン泣きのお子さんが必ずいます。
「険しい表情のお母さんと
顔を真っ赤にして泣く子ども」
うちの娘も
スイミングに通っていたので
よく見かけました。
子どもが嫌がっている水泳を
やめさせられない理由は何でしょうか。
入ってすぐにやめて、やめ癖がついたら困るし、
水着も買ったばっかりだし、
丈夫な体になってほしいし、
東大生の習い事ランキング一位はスイミングって聞くし
大谷翔平くんもやってたみたいだし…
理由はいくらでもありそうです。
でも
本当は、
「どうしていいのかわからない」
のかもしれません。
子育てって正解がないんです。
「こうやるといいよ」みたいなものはあるけど、
それが、自分や「うちの子」に
合っているかどうかはわかりません。
時代によって、
いいと言われていたものが悪いとされるようになったり
どれも間違ってはいないけど、正解でもありません。
親は、子どもを産んだらいきなり親になります。
いきなり会社を渡されて
「君が今日から社長だ!好きにやりなさい」
と言われるようなものです。
「わーい!やったー!」
と最初は嬉しさでいっぱいですが、
段々不安でいっぱいになります。
そんなようなものです。
周りからも
「親なんだから」
「あなたが産んだのよ」
と、いきなり社長で頑張る前提です。
何も持たされず
自分が育ってきた経験だけを頼りに
子どもを育てなければなりません。
そんな責任のある仕事をいきなり任せられて
不安のない人はいません。
でも、親になってしまったら、
「ちょっと待ってて」とは言えないんです。
どんどんやっていくしかないんです。
不安でも、わからなくても、
やめるわけにはいかないんです。
そんな不安の中
親が子どもに思っているのは
「水泳をしてほしい」のではなく
「子どものためになることをしてあげたい」
ではないでしょうか。
たからこそ、
これでいいのかな
これであってるのかな
と不安でいっぱいになってしまいます。
でも、大丈夫です。
子育ては
親が子どもを育てるのではなく
子どもに親が育ててもらうんですから。
できる社長ぶらなくても大丈夫です。
今のあなたで大丈夫です。
むしろ、社長は子どもの方です!
だから親でも
「間違えていいんです」
「わからなくていいんです」
子どもは親の苦手なことも
遠慮なくどんどん求めてきます。
自分一人だったら手を出さないようなことも、
やらなければならない状況にもっていかれます。
強烈にしごかれます。
子どもと過ごしているだけで
出来なかったことが、出来るようになり
わからなかったことが、わかるようになります。
だから、安心して
出来ないことは出来ないまま
わからないことはわからないまま、
子どもがあたえてくるミッションに
全力でチャレンジしていけばいいんです。
子どもは自分より身体が小さく
人間として出来ないことも多いので、つい
「私が教えてあげなくちゃ」と思いがちです。
でも、そうではありません。
子どもも「人」なんです。
人として向かい合うと
子どもからいろんなことを学べます。
子どもはいろんなことを教えてくれます。
そうやって学んだことが
3年後、5年後、10年後のあなたに
大きな変化を与えてくれるでしょう。