研究レポートNo.79【関東初ビンタへの道③】『ビンタのプロ』強烈ビンタ2発☆有料☆
メイドカフェの店内は雰囲気があって良き。
しかし私にとって店内の雰囲気など、どーでもいい。
目的はただ一つ、ビンタだ。
案内をしてくれたメイドのCさんが、注文したドリンクのコーラを運んできた。
コーラをごきゅごきゅと喉を鳴らして一気飲みした後、意を決してアミューズメントメニューについて尋ねた。
するとCさんはメニューを開き、説明を始めた。
「……で、これがビンタになります」
なるほど。ビンタは二発で千円、一発五百円か。居酒屋と変わらぬ適性価格、良き。
「これって、動画撮影出来ますか?」
「すみません、動画はダメなんですよ~」
は?
はぁ⁉
なんやて⁉
「……自分だけが映るように撮るのもダメ?」
「はい、すみません」
Cさんによると、チェキ以外の撮影はNGとの事。
……マジか。今時居酒屋でもビンタ撮影OKだというのに。
どうする?
ビンタを注文せずに撮影OKの店を探すか? しかし、私の頬はMさんの手のひらが張り付く事を所望している。
それに、すぐ目の前にビンタがあるというのに、このまま帰れる訳がない。
「……絶対ダメすか?」
「はい、この店に限らず、アキバのコンカフェやメイドカフェは、ほとんど撮影NGですよ」
なに⁉
そうなのか⁉
あれか、いわゆる風営法ってヤツか⁉
思い出した。以前、調べたことがあるのだ。
風俗店の届けを出していないメイドカフェやコンカフェで、ビンタは『接待行為』になる。
店のメニューにビンタは存在するが、ネット等では公にしていない店がほとんど……つまり、このメニューはグレーゾーン。
撮影NGなのは、ビンタを行っている事実をSNSに流されたらマズイからか。
確かに、『アキバ ビンタ』で検索しても、ほとんどビンタ動画は出てこない。
じゃあ、これアレやん!
もはやチャイエスやん!
頑なに拒否るCさんを見て、はっきりと理解した。
「……う~ん、どうしようかな」
「撮影出来なくても、心に私のビンタを焼き付けてください♪ 思いきりやりますよ!」
くそ……究極のBMに対して、そんな甘美な言葉をぶちまけやがって……張られたいに決まってんだろが!
「それか、チェキでビンタの瞬間を撮影する事は出来ますよ」
コイツ……営業かけてきやがった。
つまり、チェキでの撮影ならばSNSで流されても、『ビンタの振りをしているだけ』って、言い逃れ出来るって事か。
静止画のビンタはビンタにあらず──
くそ……どうする? どうする? どうする? どうする?
──さて、ここで結果をお伝えしよう。
Cさんにはビンタを張って頂きました。
Cさんの左手が私の頬に届いた瞬間、その軌道はまさに『は○めの一歩』の千○を彷彿とさせる鋭いスマッシュのごとく。頬に触れた瞬間、強烈な衝撃が波のように広がり、張られ馴れていない左頬はすぐに激痛に襲われ、熱を帯びて腫れ上がった。
その一撃の重みは、まるでCさんが積み上げた年月を一瞬にして凝縮したように感じられました。
次いで右手が打ちおろされる。
まるで真○の如き、鋭利な刃が落ちるかのような「チョッピングライト」。その一撃は、マロンさんのビンタの記憶を鮮やかに甦らせ、私の全身を一瞬で支配した。痛みとともに心の奥底に広がる深い満足感――それは、言葉では表し難い快楽だった。
私はその一瞬に全てを解き放ち、関東の地で受ける初めてのビンタに、心から浸ることができました。
以上、ビンタの分析と感想でした。
『おいおい! 結局動画無しか!』
と、BMの皆様方からの愕然とした声が聞こえてきそうだが、
私は交渉に成功した。
世の中には、特例が存在する。
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