ビンタ研究レポートNo.17【女神爆誕③】
まず始めに受けたいのは、マッサージビンタだ。
これは、人生初の記念すべきU本先生から受けたビンタ(ビンタ研究レポートNo.1参照)へのオマージュ。
U本先生は両手だったが、エマちゃんには威力あるビンタを貰いたいので、右手だけにしてもらった。
「いい?」
エマちゃんは私の左頬に手のひらをピタリと当てて、ぐにゅぐにゅと頬を撫で──
パァン!
……あぁ、甘美なり。
鼓膜に響く破裂音、エマちゃんのモチふわな手のひらが残した、まろやかな刺激。
素晴らしい……これはもはやスイーツじゃないか。
ぐにゅぐにゅからのパァン! ぐにゅぐにゅからのパァン!
思い出す……私の性癖を発現させてくれた、U本先生の手のひらを。
マッサージビンタを数発頂き、次なるビンタへ。
「じゃあ、普通のビンタを50発ぐらいお願いします」
「50? 頬っぺた大丈夫?」
「全然大丈夫です」
エマちゃんは左頬に手のひらを軽く添えたあと、右腕を後方へ引いて──
パァン!
パァン!
パァン!
うわぁ……気持ちいい。
中ビンタよりも若干強めのビンタ。
エマちゃんのモチふわ手のひらはクッション性抜群で、程よい衝撃がとても心地よく、連続で打たれることで頬がほぐれてゆく。
なるほど……連続で打たれることでマッサージ効果になるのか(個人的見解)。
例えばマッサージに行って、肩たたきがトン! と、一回だけだったらどうだろうか?
気持ち良いわけがないし、振り返って怒気のこもった「は?」を炸裂させてしまうかもしれない。
トントントントントンと、テンポ良く連続で行うからこそ、凝り固まった肩の筋肉がほぐれて、疲労が回復するのだ。
ビンタも然り──
事実、フェイスパッシングというエステで使用される技術が存在するではないか。
だから、恥ずべきことではない。
ビンタとは、マッサージ技法の一種である!(曇りなき眼で個人的結論を心で叫ぶ)
続く
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