マロン日記#10【ビンタ祭り】ビンタ動画資料125発☆有料☆
16時──
本来であればまだ作業をしているこの時間、私とマロンさんがコンビニ裏に居るという奇跡。
この貴重な時間を無駄には出来ない──
一回でも多く、マロンさんの手のひらを左頬へ迎えいれなければ。
「じゃあまずは……」
私は前菜の連発ビンタをオーダーした。
パンパァンパン!パン!パン!
5連発。
続いて──
パン!パン!パン!パン!パン!パン!
6連発。
更に──
パンパァン!パン!パン!パン!パン!
8連発。
ヤバイ……ヤバイヤバイ!これは、マジでヤバイ。
聖域で貰う連発ビンタとは、一味も二味も違う。
さっきまで一緒に働いてたアルバイターだよ?
普通の主婦だよ?
頼まれたとは言え、こんなにも、こんなにも思いきり人の頬っぺたを叩ける?
きっと、マロンさんは生来のドSなのだろう。でなければこんなにも清々しいビンタを放つことは不可能だ。
「次は?何発ぐらい?」
ぐはぁ!
自ら!
自ら連発ビンタの回数を聞いてくるなんて、やる気満々じゃないすか、マロンさん!
「じゃあ30連とか?」
「はーい」
すんなりメインディッシュとも言える、30連ビンタを受け入れるマロンさん。ドSには違いないが、彼女は優しいドSなのだろう。
パァン!パァン!パァン!パァン!
スナップを効かせたマロンさんのビンタは、一発一発にしっかりとした『頬応え(歯応え的な)』がある。
ミート率もかなり高く、虚空に響く『パァン!』という破裂音は、手のひらと頬がぴったりと張り付いている証拠だ。
ラケットではなく、自らの手のひらでボール(私)を打つ──
元テニス部の実力を余すところなく、ビンタで発揮している。
パン!パン!パァン!パン!パァン!
30発を越えてもなお、マロンさんの手のひらは私の頬を打ち続けてくる。
このまま止めなければ平気で100連発まで到達しそうだが、ここは屋外──
人がフラりとやってくる可能性もあるので、39連発で一旦ストップ。
「マロンさん、手首大丈夫すか?」
「全然平気」
流石はテニス部、リストの強さは半端ない。
今まで、空手や剣道、ゴルファー等、数多のスポーツ経験者が繰り出すビンタを何百発と受けてきたが、テニスプレイヤーのビンタは別次元だ。
空手経験者であるすみれちゃんのビンタは、頬の内部にダメージが残り、ゴルファーであるI田さんのビンタはアゴが外れかけた。
それらに比べマロンさんのビンタは、皮膚に刺激を与えつつも、内部にダメージが残らないのだ。
リストの使い方と、インパクトに違いがあるのだろうか?
たかがビンタとあなどるなかれ。ビンタとはとても奥深いモノなのだと肌で実感する──
そんな事を頭の中に駆け巡らせながら、○連発のビンタを受けた。
気づけば、時刻は17時。楽しい時間はなぜこんなにも速く過ぎ去って行くのだろうか。
ビンタ祭りも終了が近い。私はオーラスにふさわしい全力ビンタをマロンさんにオーダーした。
「はい、じゃあいきまーす」
ア○ロいきまーす!的にモーションへ移行するマロンさん。
開いた右の手のひら──
ほんのり赤いな。
右腕を後方へ追いやると、マロンさんの目は私の左頬に照準を合わせている──
テニスで鍛え上げた後背筋と肩、前腕、そして手首──
各部位から生み出される力が手のひらに宿り、そして────
パァアアアン!
完璧なミート、インパクト。
スマッシュヒットのビンタが、私の左頬に炸裂した。
全力ビンタ125発、これにて祭りは終了した。
続く。
【マロンビンタ祭り動画資料】
内訳:6発+8発+10発+15発+23発+39発+20発+4発
8ファイル合計125発
打ち手の姿 : 手のみ
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