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マロン日記#33【マリアージュ・ビンタ】ビンタ動画資料58発☆有料☆

引き続き昼休憩、車内にて──

「この間さ、めちゃくちゃいっぱいビンタしてくれたじゃん? 大丈夫だった?」

そう質問すると、マロンさんは自分の手を見ながら、

「うん。でも、やった時にどっかが当たって、指が痛くなった」

「え~、大丈夫?」

「うん、どっかが痛かったんだよね」

自分の指を見つめるマロンさん。
それはね、ちゃんと手のひらでミートしないからだよ。

ビンタに関して妥協しない私。ミートを促すために、マロンさんに喩えを出した。

「僕をバレーボールのボールだと思ってさ、サーブ打つみたいにやればいいんですよ」

「あ、そう。で、どうやるの?」

「思いっきりパーン! って」

「右だけ? 左だけ?」

「右だけで」

「右だけね」と言って、ホペタをぐにゅもみするマロンさん。

ぐにゅぐにゅ……パァン!

「なんか、ちょっと……」

首を傾げるマロンさん。

むにむに……パァァァン!

「ん~、全然効かないね」

私はマロンさんを煽る。
もっと、もっとこの間のような超強烈ビンタの威力に近づけたい。

もにゅもにゅ……パァン!

「姿勢が違うと……」

ぐにぐに……パァァァン! すりすり……パァァァン! むにむに……パァン!

まだだ……もっと強打を引き出せる。私は打たれた瞬間に、含み笑いを見せてみた。

「なに~?」

つられてマロンさんも笑った。

むにゅむにゅ……パァァン!


笑いながらビンタ、良き!

「んん?」

すりすりすり……パァン!


「なんで……」

むにむに──

「笑うのっ⁉」

パアァァァン!


「遠慮ないなぁーと、思って」

ペチン。

「コレ(ホペタを軽く叩いて)が良かった?」

にやりと笑うマロンさん。

「いや……それじゃ売れねーじゃん」

──パァアアアン‼


うお! 渾身の一発が入った。
そうそう、コレだよコレ! 超強烈ビンタってのはコレなんだよ!

ゆるふわビンタ、そして強烈ビンタ。
私は二つの刺激を頬でマリアージュさせながら、マロンさんのやわらか~い手のひらから生み出されるビンタの旨味を味わった。

「うわぁ……」

最高だ……。

「もぅ!」

むにゅにゅ……パアァァァン!


「(姿勢が悪くて)力が出ないからでしょ⁉」

すりすり……パアァァァン!


「……うわ、凄いね。凄いわホントに」

しかし、打ち手によってビンタとはこんなにも違いが出るのか。

エマちゃんのビンタは官能的な音を奏でるが、基本的に非力ゆえ痛みはなかった。

すみれちゃんのビンタは、空手経験者特有の直線的なビンタで、重い音と威力も半端なかった。

奥さんの手のひらはビンタを張る際、普段のシルキー触感から一変し、鉄板のように硬くなるので、破裂音が凄まじく、ホペタ全体が激痛に見舞われる。

そしてマロンさんは──

むにゅにゅ……パアァァァン!


マシュマロ触感の柔らかい手のひら、テニスプレイヤーのスナップを効かせたスマッシュビンタはフェラーリのV12エンジンのような、官能的かつ刺激的な音を奏で、痛みは少なく、爽快感だけが残る『匠のビンタ』だ。

そう思いながらビンタを味わっていると、マロンさんは時計を気にし始める。

「……もうすぐ時間が」

そろそろ昼休憩が終わりを迎える。でも──

「まあ、明日も撮れるし」

「あ、そっか」

すりすり……パアァァァン!

「ラスト一発ね」

むにゅるる……パアァァァン!

右手を下ろして終わろうとするマロンさん。だがしかし──

「……弱いな~」

「も~‼」

「弱いよぉ、マロンさん」

むにむに……パーン!


「え~?こんな程度?」

更にマロンさんを煽る。

ぐにゅぐにゅ……パーン!


「むかつくっ‼」

怒りを露にし始めたマロンさん。しかしまだ強く張れるでしょ?

ぐにぐに……パーン!!


「え~?」

更に煽ってみた。すると──

すりすり……パアァァァン!ぐにぐに……パアァァァアァァァン‼


「うぅ……凄い、今の凄っ!!」

「もう(12時)8、9分だよ」

「え~、マジで?」

「半までだから、20分には出なくちゃ」

私はマロンさんのシートを触り、
「これ、下げた方が振りかぶれるんじゃないですか?」
と、促した。

「も~、めんどくさいなぁ」

文句を言いながらも、マロンさんはシートを倒して、デジカメをちらりと見た。

「あ、もう調整やってあります」

「うそ?」

マロンさんはデジカメの画角を確認すると、

「ん、いくよ~。パチパチ?」と言って、左右の手を振るジェスチャーをした。

「はい」

パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン!

ん~、やっぱコレいいなぁ。
マロンさんからしか貰えないコンビネーションビンタ。

マロンさんは途中で下がった私の顔をぐいっと持ち上げてスピードアップ。

パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン!

もう一回避けてみるか。

再び顔を下げると、マロンさんはまた顔を持ち上げて、更にビンタの速度を加速──

パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン! パン!


最後に胸ぐらを掴んで──

パァアン!


強烈ビンタ一閃──

ジューシーで刺激的なマロンさんの強烈ビンタによる余韻をホペタに残しながら、午後の作業をするため食品倉庫へと戻った。

続く。

【マロンビンタ資料動画】

2ファイル 22発(右)+ 36発(左右)
合計:58発
打ち手の姿 : アリ

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631字

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