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【コラム】難病指定女子が他己紹介されてみた

(Ayaさんと、その病気について)
 初めまして、Ayaさんとお付き合いしている者です! 他己紹介っていうのは、字の如く自己紹介を他の人からされるバージョンのことで、そばに居る僕から彼女の現状を一度、言語化してみようかなと考えた次第です。軽く僕の話をすると、僕は20代後半の社会人で、彼女と付き合って四年ほどになります。

 まあ僕の話は良いとして本題! Ayaさんの病状について。まず、病状には個人差がある前提で読んでください。彼女は下垂体前葉機能低下症と線維筋痛症(レディーガガとかの有名人もかかって、困ってるやつ)の二つの大きい病気をもち、その他の体調不良と闘って7年が経っています。医学的なことは専門外なのですが、そばにいる僕から見ても、以下のような症状として現れます。
 特に辛そうなのは神経痛。これは神経の痛みで筋肉痛とは一線を画す苦痛です。一般人が体験する痛みだと、虫歯を直接触れる痛みと同じ種類だそうです(虫歯が進行すると、神経剥き出しになっちゃうので)。その痛みが全身によく起こる、あるいは慢性的にあるという感じです。彼女は長年の闘病から幸か不幸かある程度の耐性がありますが、同じ病気では痛すぎて立ち上がれない人や、要介護の人もいるらしいです。彼女も、症状がひどいと動けず、トイレと食事だけしかできない日も多々あります。食事も困難な日も。
 他にも羅列していくとこんな感じ。「肩や腰、腕や足などの強い関節痛(たぶん、腰だったら常にギックリ腰みたいな)」「入浴や食事が難しいほどの疲労感、倦怠感」「気圧差による頭痛、吐き気(強い偏頭痛に似てる)」「低血圧で日が上るまで動けない」「薬品の副作用による肌荒れ」などなど。
 想像してみて欲しいのですが、例えばこれらの一つ一つは健常者でも経験したこと多いものもあると思います。僕も、高熱を出したとき肩や腰が痛くてトイレすら気合い入れていく必要があったり、偏頭痛で痛すぎて仕事が頭に入ってこなかったり。そういう、「ほとんどの人が多少は経験したことがある体調不良」を一身に背負っているのが彼女の現状かなと。不謹慎な言い方をすると、多くの日本人が経験している体調不良のハッピーセットを、頼んでいないのにデリバリーされたのが彼女です! おい! クーリングオフさせろ!

 ですから、会社員のように一日中外で動ける日は、一ヶ月のうちに1日か2日程度です。会社員の方も体調不良の人多いですから、日本全体が、もっとゆったりした国になれば嬉しいですよね。

(余談)
 付き合い始めの頃、Ayaさんは自分の病状を、「ずっと続く筋肉痛みたいな感じ」と言っていました。けれど、一緒に過ごしていて、調子が悪いと数日間お風呂に浸かることもできない様子を見て、「本当に筋肉痛程度なのか?」と感じていました。だって筋肉痛なら僕だってなったことあるけど、別に食事や風呂は可能ですからね。で、一緒に彼女が通う整体師さんのところへ行って、彼女は筋肉痛と言っているのですがどうも僕はしっくりきてないですと言いました。
整体師「いや、全然違いますね神経痛なので。虫歯の奥とか分かりますか? 神経がむき出しになってるんですが、そこをガリガリと触られるような痛みです、それがこの人の場合は全身にあります。女性は痛みに耐性がありますけど、男の人だと動けない人も多いですよ」

 全然違うじゃねーかおい!

 おかしいと思ってました(困惑)。Ayaさんをよろしくお願いします。あと、僕は「文園そら(フミゾノソラ)」という名前で小説を書いたりコラムを書いたりしているので、良かったら覗いてみてくださいね。またねー!

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